18話 聖人と能力者
「...考えがある?」
「ああ」
リーレルはそう言う。一体どんな考えなのだろうか?俺が聞いてみると、
「あの聖人…いや、霊術師を止めるには、話し合いに持ち込むしかないだろう」
「でも、あんなやつを相手に話し合いなんかできるのか?」
普通に考えて無理に近いだろう。あの霊術師もリルが目立てだろうからな...そうなると、やっぱり説得なんて...
「はぁぁっ!!喰らえっ!!」
「「っ!?」」
ドォォン!!
当たりが爆発する。こいつの霊術は相当なものだ...今のをまともに当たってたらどうなってたか...
「っ、神田君!大丈夫か!?」
「ああ...俺なら大丈夫だ。そっちこそ大丈夫か?」
とてつもない爆発だった。咄嗟に避けたが、もう少しで当たるとこだった...
「あの術には気をつけてくれ。当たったらひとたまりも無いぞ」
「ああ..」
「ちっ、まだ死ななかったか...今度こそっ!!」
バァン!!
「くそっ!うぉぉっ!!」
ダッ!!
「死ねっ!!」
バァン
「ぐあっ!?」
「今度こそ、死ねっ!能力者!!」
また攻撃しようとするが―――
「待て!もうこれ以上戦うのは止めよう。僕達はなにも戦争しに来たわけじゃないんだ」
いきなりリーレルが言い出した。
「ちっ、仕方ないな...」
霊術師は攻撃してくる事は無かった。何故リーレルが言うといきなり攻撃してこなくなったのだろうか?
「とりあえず場所を変えようか、神田君」
「ああ...」
――――――――
「...そう、それは悪かったわね....」
俺達は話し合いをして、何とか霊術師に戦うのを止めてもらった。
「...で?リルを渡す気になった?」
「なるわけないだろ...」
「まずお前らの狙いは何だ?何故リルを狙うんだ?」
俺が一番疑問に思ってることを聞いた。何故リルが狙われなければいけないのか...リルの記憶が無い以上、こいつから聞くしかない。
「あら?その男に聞いてないの?」
「いや、大体は聞いてるが...それでも納得出来ない。そこまで”神域の力”ってのが欲しいのか?」
「別に欲しいわけじゃない。ただ、あれ程の力を無闇に使われると、世界を滅ぼしてしまうかもしれないからよ」
「本当にそんなことが出来るのか?」
普通に考えてそんな事は出来るわけが無い。そんなにも”神域の力”は凄いものなのか?
「そういえば名乗りが遅れたわね。私の名は桐野結衣。よろしく」
「ああ、よろしく」
「あと、聖人ってのは何だ?」
リーレルも聖人とか言ってたな。一体どういう事だろう?
「まあ簡単に説明すると、聖人ってのは霊術師の階級の中で上から3番目くらいの存在って感じよ」
「は、はあ...」
正直俺には理解出来なかった...
――――――――
ガチャ...
「ただいま」
やっと俺は家に帰ってきた。
「おかえり、条介。結構遅かったじゃない」
「まあ色々とな...」
ボフッ...
「はぁぁっ!疲れた~っ!!最近は本当に疲れる...寝るか」
――――――――
「これが、先月の霊術師による事件の数です、」
「...数が半端じゃないな。そろそろ、ランクSの能力者達の出番だな...」
今回はかなり短いですm(_ _)m
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