17話 聖人
「リルを守る為....?」
「ああ...」
...どういう事だ?霊術師なのに、リルを守る?
「でもリルは他の霊術師達からは狙われるのに、何故あんたは...」
そう、そこが疑問だ。同じ霊術師なのに、何故リルを狙わないのか....
「まあなんて言うか、霊術師達によって目的が異なるからね...」
霊術師達によって目的が異なる...?本当にそうなのだろうか...ってか、それよりも聞きたいことがあった。それは――
「何でリルは他の霊術師達から狙われてるんだ?」
「まあ簡単に言うと、霊術師達の中で”組織”のようなものが存在するんだ。その”組織”によって目的は多少異なるが、リルさんを狙う、あるいはリルさんと同じ力を持つ者を狙う組織の目的の殆どは、リルさんに隠された”神域の力”を手に入れて、最強の霊術師になる事だろう」
「リルに隠された”神域の力”...?」
一体どういう事なのだろうか?リルにはそんな力があるのか?確かに俺が前に能力者と戦った時に、変な力を使って俺の傷を直してくれたが...あれも霊術なのか?
「その、”神域の力”って言うのは...どれくらいの力なんだ?」
「そうだな...世界を破壊したり作り替える程の力、あるいはそれ以上の力の可能性もある....」
世界を破壊する程の力がリルに...でも、リルを捕まえたところで、その力が他の奴に扱えるかどうかは...
「でも、リルを捕まえたところで、他の奴にリルの力が使えるとは限らないと思うが...」
「その辺は僕には分からないな...一応どこの組織にも入ってないんでね」
どうやらこの男は、そこまで危険ではなさそうだ。
「とりあえず、リルさんが捕まって”神域の力”を解放されて暴れ回られると困るから、君はリルさんを他の霊術師達から護ってくれ...頼む」
リーレルに頭を下げられた。正直反応に困る...
――――――――
「あいつが、神田条介か......」
――――――――
「...分かった。それじゃこの話は終わりってことで」
「お、おう」
俺とリーレルとの話が終わり、後は家に帰るだけだ...
すると――
バァン!!
「「っ!?」」
いきなり目の前から誰かに攻撃された。どうやら、俺とリーレルを狙ったんだろう。一体何処から...
「...見つけたぞ」
「っ!誰だ!!」
俺は声が聞こえる方に向いた。すると――
「おい、今すぐリルを渡せ...さもなくば殺す」
「っ、誰なんだお前!」
そこには、半袖のTシャツを着た女がいた。もしかしたら、こいつも...
「あんた、ただの人間のくせによく”聖人”である私にそんな事が言えるわね...」
「っ!お前は!!」
リーレルが何かに気づいたようだ。ってか、聖人って何だ.......
「やあリーレル。会うのは久しぶりだね」
「お前...何しにこの世界に来たんだ?」
もひかしたら、リーレルとこいつは、知り合いなのかもしれない。
「はぁ?そんなの決まってるじゃない。リルを奪いに来たに決まってるよ?仮にも同じ聖人”なら察してほしもんよ...」
聖人...?どうやらリーレルも聖人とかいうものらしい。
「さてと、そこの能力者。早くリルを渡しなさい。本当にこの街ごと、私の術で破壊するよ?」
「くっ、そんな事させるかっ!!」
ダッ!
「神田君!!」
俺はアイツに向って走り出した。多分アイツも霊術師だから何してくるか分からない...
「ふんっ...喰らえっ!」
ヒュン、バァァン!!
「うわっ!?」
「神田君っ!」
何か玉のようなものが飛んできたらと思ったら、いきなり爆発した....何故だ?
「大丈夫か!神田君っ!!」
リーレルが、言うが――
「はぁぁっ!!」
バチバチ...バシュッ!!
「あれは、電撃か!?まずいっ、避けないと!!」
バァン!!
「くそっ、外したか...だがもう逃がさないっ!!」
何とか避けたが...くそっ、やつに近づく方法は無いのか...すると、
「神田君、僕に少し考えがある...」
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