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科学と幻想の超能力  作者: Amatera/あまてら
科学都市編
17/29

17話 聖人


 「リルを守る為....?」

 「ああ...」

 ...どういう事だ?霊術師なのに、リルを守る?


 「でもリルは他の霊術師達からは狙われるのに、何故あんたは...」

 そう、そこが疑問だ。同じ霊術師なのに、何故リルを狙わないのか....


 「まあなんて言うか、霊術師達によって目的が異なるからね...」


 霊術師達によって目的が異なる...?本当にそうなのだろうか...ってか、それよりも聞きたいことがあった。それは――


 「何でリルは他の霊術師達から狙われてるんだ?」


 「まあ簡単に言うと、霊術師達の中で”組織”のようなものが存在するんだ。その”組織”によって目的は多少異なるが、リルさんを狙う、あるいはリルさんと同じ力を持つ者を狙う組織の目的の殆どは、リルさんに隠された”神域の力”を手に入れて、最強の霊術師になる事だろう」

 「リルに隠された”神域の力”...?」


 一体どういう事なのだろうか?リルにはそんな力があるのか?確かに俺が前に能力者と戦った時に、変な力を使って俺の傷を直してくれたが...あれも霊術なのか?


 「その、”神域の力”って言うのは...どれくらいの力なんだ?」

 「そうだな...世界を破壊したり作り替える程の力、あるいはそれ以上の力の可能性もある....」


 世界を破壊する程の力がリルに...でも、リルを捕まえたところで、その力が他の奴に扱えるかどうかは...


 「でも、リルを捕まえたところで、他の奴にリルの力が使えるとは限らないと思うが...」

 「その辺は僕には分からないな...一応どこの組織にも入ってないんでね」


 どうやらこの男は、そこまで危険ではなさそうだ。


 「とりあえず、リルさんが捕まって”神域の力”を解放されて暴れ回られると困るから、君はリルさんを他の霊術師達から護ってくれ...頼む」


 リーレルに頭を下げられた。正直反応に困る...


 ――――――――


 「あいつが、神田条介か......」


 ――――――――


 「...分かった。それじゃこの話は終わりってことで」

 「お、おう」

 俺とリーレルとの話が終わり、後は家に帰るだけだ...


 すると――


 バァン!!


 「「っ!?」」

 いきなり目の前から誰かに攻撃された。どうやら、俺とリーレルを狙ったんだろう。一体何処から...


 「...見つけたぞ」

 「っ!誰だ!!」

 俺は声が聞こえる方に向いた。すると――


 「おい、今すぐリルを渡せ...さもなくば殺す」

 「っ、誰なんだお前!」

 そこには、半袖のTシャツを着た女がいた。もしかしたら、こいつも...


 「あんた、ただの人間のくせによく”聖人”である私にそんな事が言えるわね...」

 「っ!お前は!!」


 リーレルが何かに気づいたようだ。ってか、聖人って何だ.......


 「やあリーレル。会うのは久しぶりだね」

 「お前...何しにこの世界に来たんだ?」

 もひかしたら、リーレルとこいつは、知り合いなのかもしれない。


 「はぁ?そんなの決まってるじゃない。リルを奪いに来たに決まってるよ?仮にも同じ聖人”なら察してほしもんよ...」

 聖人...?どうやらリーレルも聖人とかいうものらしい。


 「さてと、そこの能力者。早くリルを渡しなさい。本当にこの街ごと、私の術で破壊するよ?」

 「くっ、そんな事させるかっ!!」


 ダッ!


 「神田君!!」


 俺はアイツに向って走り出した。多分アイツも霊術師だから何してくるか分からない...


 「ふんっ...喰らえっ!」


 ヒュン、バァァン!!


 「うわっ!?」

 「神田君っ!」


 何か玉のようなものが飛んできたらと思ったら、いきなり爆発した....何故だ?


 「大丈夫か!神田君っ!!」

 リーレルが、言うが――


 「はぁぁっ!!」


 バチバチ...バシュッ!!


 「あれは、電撃か!?まずいっ、避けないと!!」


 バァン!!


 「くそっ、外したか...だがもう逃がさないっ!!」


 何とか避けたが...くそっ、やつに近づく方法は無いのか...すると、


 「神田君、僕に少し考えがある...」



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