81話 罪の現れ
落ち着いたところで狐は真面目に話しだした。
「さてと、天寿は尽きるものだが……そなたの天寿はもう全うしているはず、だがおぬしに憑いている霊の天寿で生きていると言えるな」
「それって私の寿命は無くなってるけど高木の寿命で生きながらえてるって事?」
「その高木っていう霊も問題ありだがな」
「その問題って?」
「目的が達成されたら昇天するタイプのミッション型幽霊じゃな」
「何その殺人鬼をタイプに分けたようなタイプは」
「仕方ないのじゃ、それでいろいろなタイプの幽霊がいるのじゃ、目的が達成されたら昇天するミッション型幽霊や何の意味もなくその場にいるニート型幽霊、そして一番タチが悪い霊害型幽霊に分けられるのじゃ」
「私がついてるのはそのミッション型幽霊なのね」
「そうじゃ、それでなのだが……憑いている奴のミッションを読み解いてやろうかのぉ」
すると黄色の狐が私の目の前まで浮いてくると頭の上に乗った。
「……もふもふ」
「うるさいのじゃ、静かにしてるのじゃ」
そして数分後、もふもふと格闘していると狐は何かに気が付いたのかすっと頭から離れた。
「なんなのじゃこの……どす黒く濁り切ってる……どぶの臭いがぷんぷんするのじゃ」
「それで、何のミッションだったの?」
「それが……ミッションがどす黒くてさすがに無理だったのじゃ」
そして黄色の狐がふわふわ浮きながら元の場所に戻っていった、すると奥のふすまが吹き飛んだ。
「何の騒ぎだ!!!お前たち!!」
奥からはイケメンで後ろには9つのしっぽが生えた人が出てきた。
「ふご、ふごごご」
私はイケメンが吹き飛ばしたふすまの破片が顔面に刺さっていた。
「おっと、すまない」
イケメンは私の顔に刺さってある襖の破片を抜き取った。
「それで、まーたお前たちがここに人を連れてきたのかぁ?」
イケメンは後ろにいる狐をにらんでいた、すると黄色の狐が話し始めた。
「その小娘は」
「それは分かっておる!だがむやみにここに連れてくるなと言っただろう!」
「……こやーん!」
「あの~?」
「おっと君抜きで話していたな」
しっかりとみるとこの社の管理者みたいな服装を着ていた。
「どうしてここに連れてこられたかわかるか?」
「私は鉈をあの黄色の狐に盗られてここに来たんです」
「よぉしわかった……お前は後でゲージの刑だ」
「あれは孤独で嫌なんだよぉ」
「黙って入れ!」
そして黄色の狐から鉈を奪い、私に返してきた。
「はい、それでこいつらは人々の大罪を元に活動しているからな、黄色の狐を見かけたら鉈を隠せよ」
「うるさいのじゃ」
「だからお前は脳内に話しかけてくるな!気が散る!」
そして私はイケメンに背中を押されてきた道を辿った、そして路地裏を通ると元の場所に戻ってきた。
「……ん?なんだこれ」
鉈の持ち手に無かったはずのお守りがつけられていた。
「一体どこのお守りなんだ?」
どことなく暖かいような気がしているがプラシーボ効果だろうと私は思っていた。
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