29話 貴様の寿命を奪う!!!
「千尋!こいつはただならない気配がムンムンしてる!」
「そうだとは思ってるけど……どうする?」
すると私にも手を伸ばしてきたが避けた。
「動きがとろいんだよな」
手に掴まれたら何となくだけど危ない気がする。
「……あっ、カエルだ」
綾瀬さんは向かってくる手に対してカエルを投げつけた、するとそのカエルは何かを吸われて死んだ。
「なるほどね……触れられたらアウトってわけか」
「こいつの能力はなんだ!?」
「多分触れた相手の魂を奪うっていう能力」
「魂を奪う……」
「ああ、だからこいつは早く祓わなければならない!」
その手は私に向かってきていた、だが私は一歩遅れて避けた、すると私の手が奴に掴まれた。
「ヒヒヒ……貴様の寿命を貰うぞぉぉぉ!!!ってあれ」
私の手を握ったまま奴は固まったように止まった。
「どうしたんだ?」
「なっ……生きてるからそんなことは!!!」
「なんだ?奪って見せろよ、寿命を」
私は手を引っ張った。奴は明らかに焦っていた。
「ほら、こんな近くまでやってきたぞぉ?」
私と奴の距離が拳1個分しか空いていなかった。
「さぁてと、どう調理してやろうか」
私は高木を憑依させ、掴んでいる手を空中に放り投げ、ラッシュを食らわせた。
「オララララララララララララララ!!!!」
「グオォルベシュゥゥ!!!」
そして奴は見事に複雑骨折を起こし、地面にたたきつけられた。
「まさか霊じゃなく霊媒師だったとは……でも悪意のある霊媒師だったなぁ……」
綾瀬さんは霊媒師の目を見て安堵のため息を出した。
「死んではないのね」
「死んだと思ったんですけどね……」
「ああ、私は死んだと思ったんだ」
そして霊媒師は綾瀬さんがどこかに持っていった。
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