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{完結済み}私のゴーストは優しくて強いのです。そして誇れる敵なのです!  作者: 猫こんた


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139話 魂の差し戻し

どうにかして奴の中にいる魂をハイエンド人工人間に戻さないと勝ち目がないとわかった私は鉈を持ち、奴に向かって歩いていた。

(おそらくどこかに魂を移すものがあるはずだ……)

その時、レオの動きが止まった。

「何だこれは……知らない記憶が」

「それは私のレガリア……正確に言えばかるのレガリアだけどね。一時的に脳に負荷を与えた。今だよ」

「わかった!ありがと!」

私は鉈を振りかぶり、思いっきりレオに鉈を振り下ろした。

「うごご!?」

「昔の弟子を殺すのは少し心が苦しいが、耐えてくれ」

力が一方的に増す一方、レオはどんどんと力が弱くなっていた。

(この鉈……レオの力をどんどん吸収しているのか?だとするとよく千尋はこれを扱えてたものだ……尊敬するよ千尋)

「叩き斬る!うおあああああ!!!!」

「力が……吸い取られていく!」

そして私はレオをハイエンド人工人間のすぐそばにレオを蹴とばした。

「ウオァ!?」

「さてと、力は少ししか残ってなさそうだし、さぁてと、後の調理に入ろうか」

私はレオをみんなから見えない位置で奈良を振り下ろし、連続で振り下ろした。血が出る中、私は殺さない程度で痛めつけた。

「さて、その魂を元の人間に返してもらうよ!」

近くにあったホースをレオの心臓部分に刺し、何かの機械を作動させた。するとどんどんと血と共に魂が吸いだされ、どんどんとハイエンド人工人間に戻っていった。

「これでおしまいだ!」

「ばかめ……あいつは神子って呼ばれるやつだ……たちまちお前たちを……」

最後を言う前にレオは意識を手放した。

(死んだか……だめだ狂気に染まるな!私はそんなキャラじゃあないだろ!)

「終わったの?」

「いや、まだだ……まだ終わってない。あのカプセルにいる子を出してからの結末で決まるんだ」

「そうなのね……万が一綾瀬さんに危害が加えられようとしても私は助けられませんから」

「ああ、分かった」

するとカプセルが割れ、中からハイエンド人工人間が出てきた。

(うお……白髪で魂が吸い込まれそうな顔をしてる……)

容姿はとても美しく、世界中のどこを探しても見つからなさそうな美顔だった。

(一応女だよな……だけどどこか勇ましさを感じる)

ハイエンド人工人間はあたりを見て状況が分かるとレオに近づいて行った。

(おそらくここに居れば私は巻き添えを食らう)

だがそれは大外れだった。私が持っていた鉈をハイエンド人工人間が奪うとレオに向かって鉈を振り始めた。

(バカな……知らない人が握ったら電流が走るはず……だけどどうして持てるんだ!?)

レオの体はどんどんと原型からミンチになっていくとハイエンド人工人間は不気味な声で笑った。

(なんだこれは……今までやってきたことの仕打ちか?これは……それかなんだ?人間そのものが気に食わないのか?)

止めてはいけないと悟った私はゆっくりと後ずさりをしていった。

「……ねぇ、あなたたちは誰?」

その言葉に私たちの空気は凍り付いた。ハイエンド人工人間は異様な圧で私たちを見つめていたのだ。今すぐにでも逃げ出したい気持ちが先走るがその感情を押し殺していた。

「私は綾瀬、綾瀬陽菜」

「陽菜でいい?この人憎かった。出してくれてありがとう。そして陽菜の後ろにいる人達、この人の邪魔をしてくれてありがとう」

その時、ハイエンド人工人間の体から魂が抜け始めていた。

「魂が天に昇っていく……一つになっていた魂がほどけていっている……」

ハイエンド人工人間が膝から崩れ落ち、そして一つの魂だけが残っていた。

「……綾……瀬さん?」

どんどんとハイエンド人工人間の髪色、顔、そして声がどんどんと聴きなじみのある音になっていった。

「まさか……まさか……」

私はこの事を真に受け入れられなかった。その目、その髪色、その顔……まさに栗栖千尋だった。

「千尋……何処で眠ってたんだよ……馬鹿野郎」

「私、綾瀬さんに生命エネルギーを渡した時、眠っちゃったみたいでね、その時夢を見ていたんだ。暗闇の中を歩いているとそこには高木がいたんだ。私は高木に話しかけたんだ。何処に行くと高木に言われ、私は高木について行くって言ったんだ。だけど高木は私にこう言ったんだ。{ちーたんは大海町に行っておいで。まだここに来る魂じゃあない}って、そしたらここに居たって事なんだ」

「何呑気に寝て夢なんか見てるんだよ……」

「……本音は?」

「会いたかったよ……千尋……ッ!!」

私は思いっきり涙をこぼした。それを千尋は手の甲で拭いてくれた。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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