138話 ハイエンド人工人間
先に動き出したのは私だった。
「来るか!」
レオはまるで素直に攻撃を受けるつもりだった。
「おらぁ!叩き切れろ!」
私は無理に鉈をレオの脳天目掛けて振ったがそれをレオは片腕で受け止めた。
「ぬるいな、まるで赤子が殴ってきたぐらいだ」
その時、カサリーネの武装が背後をとっていた。
「これが私のクアッドフレアチェイサーだ!貫け!」
レオの背後からクアッドフレアチェイサーのレーザービームが射出されたがまるで効いていなさそうだった。
「その攻撃はなまっちょろいぞ!!」
レオは私の鉈を握った、その時レオの手には電撃が走った。
「うおぁ!?」
「なるほどな……お前の体には霊の斬撃が効くんだな」
その時、レオにつながれたホースがうっすらだが見えた。
「なんだその管、尿道カテーテルじゃあないよな?コーラ飲みすぎだ」
「ふっ、やっと気が付いたか。これは俺の無敵を支える管だ」
「それを言ったら私がその管をスパッとしちゃうよ?」
「だがそれももう要らない。なぜか?」
「なんのこっちゃわからないが私はお前を祓う!」
「答えないのか。つまらないな」
するとレオの後ろの空間があらわになった。
「なんだこれは……」
「これは過去メカトロン襲撃の時、ハイエンドな人工人間を作る機械があった。魂だけを集め、そしてこの傀儡に純粋な感情、魂を詰めこんだ。これが俺がやりたかった真のニンゲンだ!」
「へぇ……それってさ……私たちの事?」
「綾瀬さん、どうやら私がひそかに呼んでいたアホたちが来たようです」
その時、カサリーネがひそかに呼んでいた増援が来たようだ。
「何がアホよ、リーダーこそアホでしょ」
「あのなぁ……親しげに言っただけだ。あとでアイスおごる」
「あなたたちは……?」
「私はフィウニ、それでこのドロドロはチェルモネ。そして私たちの最終兵器!草薙レイだ!」
「なるほど、出来損ないが来たところで俺には問題はない。もうすでにこのハイエンド人工人間の魂を宿しているからな」
「なるほど、だけどこの対処法分かった」
「レイ、どうするの?」
「あいつを気絶させるだけ」
私は鉈をしっかりと手に持ち、レオの目を見た。
「だとよ。気絶させるってさ」
「そうか、なら来い!出来損ないたちよ!」
そして私は鉈に宿る切り裂きジャックのパワーを私に流し込み、そして集中力を高めた。
(奴は恐らく生半可な攻撃は通じない。後ろの奴らが出来るだけレオを弱体化させてくれると信じているがどの程度弱体化するかはわからない。つまり私が今やるべきこと、それはレオに宿っているハイエンド人工人間の魂を戻すだけだ!)
私はレオに向かって歩き始め、隙を見極めていった。




