エピローグ&次作予告
「じゃ、行こっか」
「うん、わかった千尋」
そして私は千尋と一緒に寺に帰っていった。もうこの場所にいる理由なんてないのだから。
数日後、落ち着いた時に起きたことを壊黒に言った。するとこう言った。
「なるほどな、なら俺の責務は終わったってことか」
「責務って……」
「なら俺はこの場所からさよならする。だけどいつか戻ってくる。その時はよろしく」
そう言って壊黒は寺から出ていった。その足取りは何処か自由になった鳥のようだった。座敷童に伝えると安堵の様子だった。
「よかった、さっき天に昇っていく魂たちが見えたから終わったんだなって」
「それでこれからどうするの?」
「もちろん綾瀬家の守り神をしていくよ、いつレオの後釜を継ぐ奴が現れるかわからないし」
「そうだね……」
そしてとある客人がやってきた。
「切り裂きジャックか」
「そうだ、魂の解放、大変だろう」
「そうだな……茶でも飲むか?」
「ありがたくいただくよ」
切り裂きジャックはこの大海町を見守りながら、人殺しや強姦、強盗を止める役割になり、いつの間にか犯罪発生数が全国上位になっていくほどに治安が良くなっていった。
「しかしレオが死んだとはいえ、後釜が現れたら厄介だな」
「そうならないように頑張らないとね、あなたが」
「私が!?」
切り裂きジャックの冗談がやけにキレを増しているような気がするが……気のせいだろう。そして千尋の運命は最初死刑だったが私が参加している会議でその判決が覆り、死刑免除と言う事になった。そして旅立ちの時……
「一人で暮らしていけよ」
「うん、たまに遊びに来るけど、その時は一緒に夜の学校廻りに!」
「ああ、約束だ」
「じゃ、またね」
千尋は新たな体を手に入れ、普通の人間として過ごしていくようだ。就職先としては賀留多ライという人物が経営しているアンラウンド株式会社という会社に特別に就職させてもらえるらしい。そこにはフローズンが所属していて千尋はどうやら新たな部門に配属されるという。それは超常現象対策課というファンタジー風な名前になっているがこれはフローズンが勝手に決めたそう。そして私のライバルに電話で話をした。
「ともちゃん?」
「気安くともちゃんって呼ぶな……恥ずかしいだろ」
巴は見事功績を認められ、トップ陣の仲間入りをしたらしい。私には関係ないんだけどね。嬉しいんだよ。
「そういえば最近変な事起きてないよね?」
「起きてないね。とっても平和だよ」
「そうだよね……まったく」
平和が一番だけどやけにざわつく。
「暇だから私の寺に遊びに来ない?」
「いいけど、どうしたの?千尋がいなくなったから寂しくなったの?」
「正直言えばそうかな。千尋がいたからこそ楽しめたんだ。待ってるね」
私は電話を切った。
(……霊媒師が暇を持て余す世界になったな……いいね)
そして私は静かにこの町で起こることに目を光らせながら平穏に暮らしていく事になった。幸あれ。
第四部 私のゴーストは優しくて強いのです。そして誇れる敵なのです! 完
次作予告
その子の首元にはロザリオあり。そして周りから見れば一般人でも中身は普通の人間ではない。
「ここは?」
とある少女がとある空間で目覚めた。記憶は無くなっていてどうしてここに来たのかも、何をしに来たのかもわからない。ただ一つ、覚えていることはあった。ここを出なければいけないことを。
「……動かないと」
とある少女はここを出ることに決めた。出る手掛かりがない。だがやみくもに動き回るのも手だという少女の考えだった。
第五部 ビヨンドザアンノーン?(Beyond the unknown?)
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