103話 歴史は変わった
私が振り下ろした鉈は鬼の金棒に防がれた。
「へぇ、凄くぶっといものを持ってるようだね」
(このゴツい金棒の打撃を避けつつどうやって奴を倒そうか……)
私はあえて鬼の攻撃を見て見ることにした。
「粉々になってしまえ……」
「おっと、ジャンプでよけれるんだよ」
私は巴さんが居る方向とは違う方向に飛んで逃げた。
(足を狙ってきた、動けなくするってことか)
私は足の打撃に注意し、突っ込めるタイミングを計っていた。
「いつから相手が1人だと錯覚していた?」
その時、巴さんが鬼の動きを一時的に止めていた。
「今だ千尋、やれ」
「アイアイサー!」
私は鬼に急接近したが拘束してあるものが外れ、金棒が私の胴体を捉えそうになっていた。
「チッ!」
私は金棒のフルスイングを鉈で受けたがバカ力で私は木に叩きつけられた。
「うごっ……」
(やべぇ……こりゃ背骨逝かれたかも……)
「すまん!奴の力が強すぎた!」
鬼が私に近づいてくる中、高木が勝手に体を乗っ取った。
「すまないがそのぶら下げている汚いものを切る」
高木が鬼の股間についている物を一瞬のうちに切り落とした。
「ぐおぉぉ」
「それで、硬くて、太くて、そして長いものが好きなんだよね」
すると高木は木から拝借した大き目の枝を鬼の口に突き刺した。
「ほら、硬くて太い、そして長いものだよ!」
鬼は必死に金棒を振り回していたが高木が鉈で目を切っていた。
「一生何も見るな」
そして高木は鬼のうなじを切った。
「お前は死んでしまえ」
「ぐおあぁぁ」
鬼は力なく倒れ、体は私に戻った。
「……いててて」
「大丈夫!?」
「巴さん、私は大丈夫です、先にあの少女の護衛を」
「分かった、だけど無理はするなよ!」
そう言って巴さんは少女を保護した。
「しかし、どうして女を襲うんだ」
「孕み袋の分際で……」
「あっそ、なら死んで」
私は立ち上がり、鬼の首を無残に切り裂いた。
「……これで、村は無くならずに済むのかな」
「分からない、だけどこれでレオが生まれなかったかもしれない。一度戻ってみよう」
「あの……」
「ああ、私は栗栖千尋、こっちは九丈巴」
「そうだ、名は言ったし、帰るとするか」
そして私と巴さんは手をつなぎ、そして鉈に念じ、元の世界に戻るようにした。
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