百二話 迅澄と摩利と美結の修行(一)
※修行はしません
洋館の前に転移されたの迅澄、摩利、美結の三人だった。
「それにしても拓流さんが言っていたことはなんだったのでしょうか?」
「『解放者』の者ですが、危険人物だと言っていましたね」
「その人を子どもの修行相手にしますでしょうか?」
「う〜ん、何か意図があるかもしれません」
迅澄と摩利は何故そんな危険人物を子どもの修行相手にしたのか疑問に思っていた。
「そんなこと考えたってしょうがないだろ」
あまり気にしていない様子の美結。
しかし、足は震えている。
「そうですね。とりあえず入りましょう」
迅澄は洋館の扉を叩く。
「はい」
扉の向こうから声が聞こえて、扉が開いた。
その向こうから執事服を着た男性が出てきた。
「お待ちしておりました。どうぞ中に」
その男性に連れられて、広い廊下を歩く。
そこで迅澄が気になることを聞く。
「僕達の修行相手をしてくれる人ってどんな人ですか?それに失礼ですが、貴方から正気を感じられません」
迅澄は自分達の修行相手がどんな人なのか。
さらにこの男性が真っ白で、正気を感じられなかった。
だから、そこら辺を聞きたかった。
「あぁ、気になりますか?いいですよ。応えても」
男性は話し始めた。
「私達を知るにはまず先に主人様のことを教える必要があります」
「それは簡単に教えても大丈夫なんでしょうか?」
「えぇ、主人様は人との関わりを嫌います。ですので、事前に注意点を先に伝えます」
すると、遠くから声が聞こえてきた。
「こ、これは呻き声…」
「はい。その通りでございます」
「何を当たり前のように言ってますの?」
その呻き声のようだ。
摩利はその声に震える。
美結はさらにゴタゴタと震えているようだ。
「二人とも大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だ!」
「そ、そういう迅澄は大丈夫なんですか?」
迅澄は二人を心配する。
美結は怒鳴るように否定したが、摩利は逆に怖がっている様子が見られない迅澄に聞いた。
「大丈夫です。特に恐怖感はありません」
「珍しいですね。この声を聞き、怯えない方は」
「でも、いないという訳ではない」
「そうですね」
迅澄はそもそもその声に何も反応していない。
それに何かを感じることがないから。
「説明に戻ります。まず先に言っておかなければならないのはここにいるのが亡者みたいな人しかいません」
「も、亡者!?」
「亡者とはどういう事ですか?」
美結は驚いたが、迅澄も摩利も気にする様子はない。
「それは主人様の能力によるものです。正確には『怨化』という『呪化』の上位互換となる能力です。それにより、私達は一度死んだ後に主人様の能力で、現世に呼び出されました」
色々な経緯があるとはいえ、ここにいる者は一度死んだ後にこの館の主人が現世に呼び出された。
「そして、ここにいる者は大きく分けて二つに分かれます。一つ目は役割を与えられた者。二つ目は主人様の趣味と使われる玩具。この声はその二つ目に当たる方ですね」
「珍しい趣味をお持ちで」
「いえ、その解釈だけで終わるのはおかしいですわ」
男性の言葉に迅澄は普通に返してしたが、そこを摩利にツッコまれてしまった。
「生者であっても、亡者であっても、人をおもちゃのように扱うことは変人ですわ」
「すみません。僕は人間性が欠けているものでして…」
「迅澄もちょっとおかしいみたいね」
迅澄は人間としての基礎はあまり理解できていない。
それゆえにどんな変人的趣味だったとしても軽い反応しかできない。
「それと主人様の特徴を言うなら『人間には死を、亡者には性を』というのを覚えていて下さい」
「それはどういうことなの?」
「主人様は生粋の人間嫌いです。今回は任務という形なので、殺されるということはないと思いますが、一番は怒らせないこと。もし、怒らせてしまえば、殺意に変わり、殺しを始めます。そして、その後に亡者として主人様の目の前に現れることでしょう」
これは会う前の注意事項。
この男性にとっても、殺されて欲しくない。
何故なら、彼の主人以外は少なくとも殺しはしない。
「では、着きましたので、扉を開けます」
男性はノックする。
「連れてきました」
「入れ」
扉の向こうから聞こえた声で、男性は開ける。
その先は広く、どこか城にある謁見の間のような場所だ。
赤いカーペットが入り口から引かれ、その左右に鎧姿の者や召使の者が立っていた。
そして、その向こうに一人、椅子に座っていた。
案内した男性を見たまでは普通の顔をしていたが、迅澄達が目に入ると、顔が険しくなった。
「貴様らが修行相手か。ちっ、何で俺が人間の相手をしなきゃいけねぇだ」
容赦なく言葉にするその男性。
「えー、俺は月下だ。今回、任務だから相手してやるが、実際はしないからな」
嫌々ながらも名前を言ってくれた。
「とりあえず今日は代わりの者にやらせる。銀千」
「は!」
「この者がやる。銀千は後で結果を聞かせろ」
月下に呼ばれた者。
その者は横に立っていた鎧姿の男性の一人だ。
鎧姿の者達は全身鎧で、誰が誰だかが分からない。
でも、銀千と呼ばれた者だけは少し豪華な鎧のようだ。
「銀千はこの館を守る、防衛隊の隊長みたいなものだ。本気でやるわけではないが、学べることもあるだろう」
銀千は「よろしくお願いします」と言い、礼をした。
「それ以外の者は引き続き仕事をしていろ」
「「「は!」」」
「「「了解致しました」」」
他の者達はそれぞれの仕事に戻る。
「じゃあ、俺は休んでいるからな」
そう言い、他の者達とは違うところから出て行った。
「それでは場所を変えましょう」
銀千は迅澄達を連れて、その部屋を出た。
その男は銀千。
元々はただの武士というか、足軽を指揮する隊長だった。
そんな銀千と月下の出会いは元々銀千がある当主の下に仕えていた時、近所で噂になっていた「死を与える鬼、通称死鬼。
その死鬼が月下だった。
昔は化け物を鬼と称す時代が多い。
当時もよく分からなく、異様に人間を殺す月下を化け物だと思い、鬼だと思った者が多くいた。
それで銀千は当主の命令で死鬼を倒すに行く。
しかし、銀千はただの人間。
元々、能力者で、既に『怨化』を持っていた月下に勝てる訳もなく、銀千は負けた。
月下は何を思ったのか、銀千とその部下である足軽達を自分の能力で亡者として現世に呼び出した。
そして、月下は銀千達をそのまま銀千の当主の下に行かせ、その国を滅ぼした。
銀千達は月下の部下としては最古参と言っていいほど、長くいる。
その銀千は迅澄達を連れて、防衛隊の修練場にやってきた。
「という訳で早速始めようと思うが、最初に幾つか言っておくことがある」
銀千は迅澄達に向かい合うように立ち、話し始める。
「一つ目は俺が能力者ではないということ」
銀千が既にこの時代の者ではないとはいえ、それが能力者という訳ではなく、ただの亡者である。
特に特徴はないし、バフ効果もない。
ほぼ生身の実力であること。
「二つ目は今から行うのが修行ではなく力試しであること」
あくまでも修行をしてくれるのは月下であって、銀千ではない。
なら、月下はわざわざ銀千にさせたのはそうした方が分かりやすいから。
元々、情報自体は『解放者』から聞いているが、それでも月下は人間嫌い、信用なんてものはない。
だから、これをしている。
「三つ目は元人間だとしても、鍛錬期間は400年以上している。並の人間と思うなよ」
これは手加減とかナメられないようにするために言っている。
「それじゃあ、一人ずつになるが、始めようか。誰からにする?」
「誰からにしますか?」
「私から…」
「私がする」
迅澄が二人に聞くと、摩利が言おうとしたら、美結に遮られた。
「二人とも先がいいと」
それでも、迅澄はどっちの声も聞こえた。
「美結さん、先にしたいのですか?」
「こ、細かけぇことはいいだよ。私が先がいいってだけだ」
「そうですか」
(二人よりも弱い私が二人の後なんかにやりたくない)
美結が先にやりたいのは単純に迅澄と摩利の後が嫌だから。
(今日は前向きですね)
摩利は美結に譲ることにした。
「最初は君か」
「あぁ」
銀千は剣(両刃剣)を構え、美結も同じように構える。
「さぁ、来い」
「はぁぁぁぁ」
美結は大きく振り上げ、突進するように攻撃する。
しかし、軽く躱される。
銀千は美結の背中に攻撃するところを、すぐに美結が振り返って、剣で受ける。
でも、そのままでは力負けするので、剣を受け流す。
銀千は受け流されていることに気づき、剣を放す。
美結は銀千が体勢を崩したところに蹴り飛ばそう(蹴り飛ばせるかどうかは別として)としたが、銀千が下がったことで、空気を蹴ることに。
美結は『模倣』により、技量があるとはいえ、身体能力は微々たるもの。
能力者特有の身体能力向上はあっても、400年以上の鍛錬を積んだ銀千と比べれば少ない。
それ以外に関しても弱いの一言になる。
銀千は一通り見て、確認も入れて五分と短い。
「どういうこと!何でこんな早いんだ!」
美結は怒鳴るように抗議するが、銀千はそれを聞かない。
「技量は分かりました。君は別メニューが必要だろう。君達の能力は聞いている。君場合は身体能力で勝つか負けるか決まる。今の時点ではその勝負すら挑めない」
事前に月下から能力だけを聞いていた銀千はそれを踏まえてそう結論付けた。
その理由は『模倣』というのが周りの者の動きを見て、真似るからである。
真似ることができないのは自分の身体能力。
それは何をしようと自分次第。
ただでさえ、戦闘型のフェアベルゲンではない美結は能力者としての身体能力向上は低い。
これからの戦いにおいて、『母の元に(オリジン)』の者に対等に戦えるどころか、一般人と戦うくらいが対等と思えるほどだ。
「こういうのは長くやるものではないですよ」
「そうですよ。美結さん」
「くっ、確かにそうか…」
まぁ、これは力試しであって、勝負ではない。
迅澄と摩利の言葉に意外にもその場を引いた。
「それでは次は私です」
「君場合は少し違う風にやった方がいいだろうな」
構えこそ違いはないが、力が入っているように思える。
『ファイアボール』
摩利は一番初期の魔法を放つ。
銀千は『ファイアボール』の真ん中に斬り、そのまま後ろに飛んでいった。
その後もボール系の初期魔法や形状を変えた下級魔法など放っていたが、銀千は的確に対処していた。
『フレアバースト』
現時点の最大火力の魔法。
今までの魔法とは違い、形状が形成されてなく、ただの炎が摩利から放たれた。
銀千は同じように切り裂き、炎が背後に飛んでいく。
でも、摩利は次の行動に移っていた。
『ウインド−ストーム』
摩利から風が放たれ、弱風から徐々に強風に変わっていく。
風を送ることで酸素を運び、銀千を囲むように炎が舞い上がる。
でも、銀千はその炎から飛び出して来た。
「亡者には効かないな」
亡者だから痛覚はない。
だけど、皮膚とかが少し溶けている。
「ひっ」
それを見た美結が悲鳴を上げるが、迅澄がすぐに視界を遮るように美結の前に出る。
「では、接近戦はどうかな?」
銀千はそのまま走り出し、摩利の方に向かう。
摩利は魔法で対処しようとするが、銀千は躱したり、突破したりした。
その状態のまま銀千は斬りかかりに行く。
「何!?」
摩利は回し蹴りをした。
『風刃』
それは回し蹴りを利用した風の刃により、剣を防いだ。
これは摩利の新しい技だ。
「珍しい魔法だ」
「えぇ、私が考えた技ですから」
新たな技、それは『魔闘技』。
魔法を使った格闘技、魔法格闘術である。
通常、魔法とは魔力を利用したものだ。
そして、魔力は心(臓)の近いところにある。
それ故に魔法はそれから近い場所にある手、もしくは杖などの道具を使う。
しかし、遠い場所やその道中からは魔法を放つことが難しい、もしくはできない。
かろうじて足の裏からは可能な場合があるが、肘とか膝、腹から放つ者はいない。
でも、摩利にはできる。
それが摩利のフェアベルゲンである『調整魔法』。
その『調整魔法』は魔法を発動しても、事故は起きない。
ただ、発動率を(現時点では)上げてくれる訳じゃない。
それでも、事故しないのはリスクなしで魔法を使えるということ。
手程発動率が高い訳ではないけど、発動しないのではなく、難しく事故になりやすいだけなので、摩利はできる。
今回は偶然にも成功したが、まだ修行中なので、毎回はできない。
だとしても、接近戦も可能とする。
銀千との接近戦はやはり剣を持つ銀千が有利で終わった。
『珍しいタイプという評価だろうな」
銀千でも戦うのは初めてのタイプのようだ。
「次は僕ということですね」
「そうだ」
銀千はさっきの二人よりも力を入れている様子。
(情報では『再生』と『生命線確保』。そしてあと二つあると聞く。能力自体は俺達亡者と似ている)
同じように迅澄のフェアベルゲンを聞き、亡者と似てところがあると感じた銀千。
それもそのはずで、『再生』の方はすぐに直る訳じゃないけど、戻ることができるし、『生命線確保』は亡者にとって不死と同じこと。
まぁ、迅澄のことを言えば、死なない確率が高いだけで、死なない訳じゃないというのが真実である。
とりあえず迅澄は剣を持つ。
「行きます」
「来い」
迅澄は踏み出し、走り出す。
(隙のあり過ぎる突撃。警戒する点はないようたが…)
迅澄は剣を振り上げながら、銀千の方に向かっている。
その様子を見て、銀千は無謀な突撃だと思った。
しかし、迅澄はそんな無謀な突撃をしている訳じゃない。
銀千は注意深く見ようとしたら、迅澄は突きの体勢に変えた。
でも、それもただの突きでしかない。
「おい、どうした」
突きの体勢になっていた迅澄が突然止まる。
(一応、俺の剣の間合いの外にいるな)
銀千は攻撃するつもりでいたが、迅澄の止まった位置が自分の剣の間合いよりも外にいたので、攻撃しなかった。
「いえ、小細工とかは無駄だと思いまして」
「俺としてはどっちでもいいぞ。それも実力の内ではあるからな」
「まぁ、どちらでもいいのです。相手が不死ならもっと本気でやれると思います」
迅澄にとって武器と呼べるものは武器を隠し持ち、戦闘中に変えれる暗器くらいだ。
フェアベルゲンにしても『再生』と『生命線確保』は武器と防具のどちらかというと防具である。
まぁ、武器がないこともないのだが…
迅澄は剣をしまい、短剣と拳銃を取り出す。
「少し戦法を変えます」
拳銃に短剣を装着し、、さらにもう一つの短剣と拳銃を取り出し、同じように装着する。
「銃剣か…」
「銃剣術は実際に見たことはありませんが、強みにはなります」
銃剣術を迅澄が学んだ訳じゃないけど、知識として頭に入っている。
それに通常銃剣術とは小銃に銃剣を装着して銃攻撃だけでなく、近接攻撃も可能とする武術。
それを迅澄は小銃ではなく拳銃を使い、さらに二丁使うことで、二丁銃剣術にアレンジする。
迅澄は再度銀千に迫る。
「二丁銃剣術の利点は相手の武器を受けていても、片手が空いているからです」
小銃の場合は近接攻撃と銃攻撃は一緒にできない。
逆に拳銃よりも利点があるとしたらちゃんとした防御ができること。
力の差は銀千の方が上。
剣を受けた拳銃が押され、迅澄がふらつく。
相手がふらつけば、銀千は追撃を行う。
…が、一歩踏み出した時に横に飛ぶ。
その瞬間、迅澄のもう片方の拳銃が発砲される。
「意外に攻められない」
もし、二丁銃剣術と戦う場合に二丁とも封じないと、迫ることは難しい。
「じゃあ、せめて剣術だけは本気なろうか」
銀千は剣を納め、もう一つ腰にある刀を抜く。
「子どもに舐められては困るからなっ!」
今度は銀千から攻める。
「流される」
刀が迅澄に迫る時、当然のように拳銃で防御する迅澄だが、力が外に流れ、上手く防御できていなかった。
受ける時に流すとは違い、攻めながら流す攻め流し。
いくら防御しようとも意味はない。
それでも、迅澄はすぐに元の体勢に戻しながら、発砲したり、可能なら近接攻撃をしようとしていた。
いくら迅澄に器用さや物覚えが良くっても、鍛錬期間400年に勝てる訳じゃない。
(う〜ん、どうしようもないですね。でも、ただでは終わりたくないかな)
迅澄はこれ以上の続行を諦め、〆(締め)に入る。
「ん?」
迅澄が突然二丁の拳銃を上に放り投げた。
疑問に思う銀千だが、無防備になったところを追撃する。
「なんだ?」
しかし、それ以上進むことはできなかった。
迅澄は二丁の拳銃を上に放り投げている時に槍を取り出し、石突を銀千の体に当てていた。
「このくらいでいいです」
迅澄は銀千に当てながら、二丁の拳銃を片手で一丁ずつ持ち、仕舞う。
「それでいいのか?」
「僕の場合は美結さんと似たようなところはあります。主な点として戦闘型ではないことです。そして、僕の能力は判断しにくい。なら、ただ戦ってどのように戦うかだけだと思います」
迅澄と美結の似た要素は戦闘型の能力ではないので、能力者としてのステータスの上昇率が低いこと。
あとは物覚え(迅澄)と『模倣』(美結)の相手の戦法を学び(真似て)、使う。
「そうか。こちらも君の能力の確認もしたくない。そうするとこのくらいか」
銀千としても能力確認をしたいところだが、万が一死なれても困る。
また、戦い方についてはこちらの判断でもいいけど、相手からこれ以上はしないのであれば、それ以上はしない。
これにて1日目は終わった。
やっと投稿できましたが、少し失踪気味(サボり気味)なところがあります。
今話は摩利と迅澄の成長は見られましたが、美結は成長は見られませんでした。
因みに迅澄の拳銃に関して、再装填の説明をしてなかったので補足を。
迅澄が使用する拳銃はリボルバー式ではなく、オートマチック式の拳銃になります。
マシンピストルもいいかなと思ったけど、連射しませんし、オートマチックとは違って反動が違ったり、照準が合わなかったりして多分迅澄でも扱えませんので、オートマチック式にしました。
再装填は事前に弾丸が入っている弾倉を瞬時に変えています。
さらに銃剣の方では拳銃の銃身の下にトリガーガードに当たる感じに短剣が入るホルダーがあり、そこに短剣を入れることで銃剣としている。
次話は月下の過去話になります。
そこで何故このようになったのか、月下に名字がないのかが分かります。
『解放者』にも関わらず、容赦なく人を殺す月下。
その過去には恐ろしい人生が月下にあった。
出生、数少ない家族、権力という力、暴走、死鬼、出会い、『解放者』、落ち着いた現在。
月下に何があったのだろうか。




