プール掃除
月日は変わり、今日は六月の第一日曜日……
この時期ともなると、各地で海開きやプール開きが行われはじめる……
そして年中暇とも言える僕達文芸部は、来週行われる学校のプール開きに備え午後からプール掃除をしている……。
この様な苦行……無論タダでするはずもなく……掃除した後すぐにプールに入れると言う見返りのもと行っている。
しかしこの広い二十五メートルプールを五人だけで掃除するのはキツイ!
ということで………一応、助っ人として妹の花子を呼んでみた。
そして今、蒸し暑い日差しの下……いつものメンバープラス花子の計六人でプール掃除に精を出している真っ最中である。
するとジョニーが、立てたデッキブラシのえにあごを乗せ、しんどそうに
「はぁ~~水泳部が無いとはいえ、なぜわいらがせなあかんねん……」
そんな彼の愚痴に、メガネ君先輩がいつもの笑顔で答えるものの、彼は納得出来ないようだ……
「そんなの、終わったら入れるからにきまってりじゃないか~~」
「プールなんて、格安で近くに市営のプールがあるやんか」
するとメガネ君先輩は少し下を向き、ずれおちたメガネを直しながら
「分かってないね~~ジョニー君……………よし、ちょっと彼女達に質問してみよう……上田さん、この後のプールだけど、可愛い水着とか持って来たかな?」
「いいえ……学校のプールなのでスクール水着が普通なのでは?」
「あたしは黒いビキニにしたかっやんだけど………お姉ちゃんがスク水にしろって言うから~~」
「……だよね~~」
笑顔で頷くメガネ君先輩はなにを血迷ったか笑顔で、まだ小学三年の花子にまで同じ質問をする。
「う~~ん……それじゃあ花子ちゃん、可愛い水着は持って来たかな~~?」
「お兄ちゃんに、学校のプールだからスクール水着にしろって言われたから……」
「いやいや、彼は良いお兄ちゃんだよ~~」
するとメガネ君は大きな声で、少しはなれた場所で掃除している僕を、珍しくフルネームで呼び親指を立て
「山田太郎くん! ……グッジョブ!」
状況をつかめない僕はハテナマークを乱舞させ
褒められているのだろうか?と仮定し「……どうも……」と軽く頭を下げた。
再びメガネ君先輩はジョニーの方を向き、どや顔で嬉しそうに
「どうだね……分かったかな? プール掃除をすることにより……ここでは、いつも遠くからしか見れないスク水姿……そしてここ以外では私物の水着姿! まさに一石二鳥! ……すばらしいとは思わないかね」
「さすがはメガネ君先輩!」
と彼の力説に感動するジョニー
すると優子がメガネ君先輩の側に立ち質問する
「メガネ君先輩……ではこのプール掃除は、私達のスクール水着姿が見たくてやってるんですか?」
「もちろんさ~~」
笑顔で答えるメガネ君先輩に真弓が、鼻で笑いながらあきれ顔で
「はは……よくもまあ、堂々とそんなエッチな事、女の子に言えたものね、あきれて怒る気もうせるわ……」
「確かにエッチですけど……私は、今年最初のプールが皆と一緒なんて嬉しいです」
「わたしも」
優子の言葉に、僕もジョニーも頷き……僕達の思いは一つとなり、おもいのほかプール掃除のペースも速くなり……一時間後……
僕達は掃除を終え、すぐプールに水を入れていた……さあ! お楽しみのプールタイムの始まりだ~~!
読んでいただき、ありがとうございます。
『山田太郎たちの恋物語・Boys Meets Girls?』
第二十一部『プール掃除』
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by.メガネ君(作者)




