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遠足・寄り道

今……僕達は寄り道をしつつ、中央通りを帰りのバス停の方へと寄り道をしながら歩いている……。


するとその途中、ジョニーがゲームセンターのUFOキャッチャーの前で立ち止まり、ケースの中の景品を見て何やら考えているので……

僕達も足を止めケースの中を見る………。



「UFOキャッチャーか……ひさびさにやってみよか?」

そうつぶやき、ジョニーはおもむろに財布を取り出し……数枚の百円玉を貨幣投入口の横に積み上げ気合一発!

「や~~ってやるぜ!」


百円を勢いよく投入し、UFOキャッチャーのクレーンをうごかしはじめ……………

結果……景品はとれなかった……しかし


ジョニーはめげず、再びコインを投入しゲームを続け…………二度……三度と何度も繰り返すうち、次第にやけになっていき……

積み上げていた百円玉も無くなり……そんな彼の背中を見ていると僕の脳裏に、ふと「UFOキャッチャーは貯金箱である」という

一昔前の偉い人の格言が浮かび思わず苦笑してしまった。



そして彼が両替機に向かおうとした時……さすがに辛抱たまらず真弓が

「な~~んか長くなりそうだから……あたし、ちょっと別のとこで買い物してくる!」

と言い残し、帰るのとは逆方向へ走っていった……


彼女の姿が見えなくなったのを確認したジョニーは操作ボタンから手を離し……軽くため息をもらし呟いた

「はぁ~~、分かってへんな~~、これ……あいつの為に取ったろと思うとったのに…………おっ、これ内緒やで」


彼の言葉に僕は改めてケースの中を見た……そこには大きなくまのぬいぐるみが……


ジョニー、意外にいいとこあるじゃん!


「それって、このこのクマのぬいぐるみか?」

「ちゃうちゃう、その横や」

その言葉に、わき上がるいやな予感をおしころしながら視線を移動させると……予想的中……視線の先には大きな三角形が二つ着いた……

こっ……これはいわゆる……


「ねっ、猫耳カチューシャ~~!」

あまりにもベタな展開に咳き込む僕の横で、優子は猫耳カチュ-シャを見詰め一言


「可愛いですね」

「そうやろ、これをあいつの頭につけてこの街歩かせたるんや!」

前言撤回!……彼はまだ殴られ足りないようだ


「いいですね、私もおそろいで、してみたいです!」


再び咳き込む僕……

「そろそろ真弓ちゃん、戻ってきそうやから……これがラストや!」

「取れるといいですね……頑張ってください」



そしてクレーンが静かに動き出し……見事、猫耳をはさんだ! ……しかし……重さのためか、それはゴール手前でするりと滑り落ちた……

人生そんなに甘くないということだよ……うん……


落ち込み肩を落としているジョニーが、かわいそうに思え……


「それじゃあ気を取り直して……あれ……あのレースゲームやらないか?」



僕は、実名の車でラリーコースを走る、かなり本格的なレースゲームマシンを指差した。



「おお、そうやな……これならあいつにも勝てる! 太郎も付き合え」

ジョニーは勝利を確信したらしく、いつもの元気をとりもどした……そして僕と彼二人で楽しんでいる後ろで……優子はその様子を静かに見ている……。


しばらくすると、真弓が走って戻ってきた…………。


よくみると彼女は手に、午前中に立ち寄った服屋の名前の書かれた大きな袋を持っている……中には箱が入っていて、僕はそれが気になり少し首を伸ばし覗いてみたが……

商品名を黒く塗りつぶしている箱が入っている以外の詳細は確認できなかった。


ふと真弓が、僕の視線に気付き一瞬こちらを見たきがした………すると彼女は


「ところであんた達……あたしが戻って来るまで、どのゲームやってたの? あたしもやりたい!」

とジョニーの側に駆け寄った

「このレースゲームや!」


真弓は、ジョニーの指差すゲームマシンを見て軽くため息をつき

「はぁ……ほんと、男って格闘だのレースだの、このてのゲーム好きよね……」


「どうしたんや? やらへんのか?」

「するに決まってるじゃない! ……よかったら、お姉ちゃんも一緒にどう?」


「ええ……じつは、太郎さん達がプレイしてるのを見てるうちに、ちょっと興味がわいてたの」




そして僕とジョニーは彼女達と交代するため席を立つと……優子は軽くおお辞儀をして僕の座っていたゲームマシンの椅子に座った。



「あっそうだ!」


真弓は、ゲームマシンの椅子に座ろうとした時、思いついたような口調でジョニーをさそう

「ジョニー……この後これでで勝負しない?」

「よっしゃ、うけてたつ!」



まずは優子さんと真弓さんの姉妹対戦か……楽しみだ!


まずはコース選択………未舗装路ぞくに言うグラベルコース……まあ一般的だな

つづいては車選択………優子はGTR、真弓はランエボ……悪くない選択だ

そして、シフトタイプの選択は二人ともATにしたした後……………レーススタート!


スタートダッシュはよかったものの………二人ともこの様なゲームは初めてらしく……当然最初はまともに走れずコースアウトの連続、しかし……

二週目にはみちがえるほど上手くなっている……


もしかしやら、僕やジョニーよりも上手かったりして……まさかね……。

そして結果……一秒差の接戦で、優子の勝ちとなった!


「ふ~~、やっぱりお姉ちゃんには勝てないね!」

「そう言う真弓だって早かったわよ……ではジョニーさん、交代しますね」



さあ、いよいよジョニーと真弓の対戦だ!

コースは雪道……一気に難しそうなコースだ……つづいて車選択をしていると、とジョニーが


「さっきとはちゃう車、選んだらどうや? ……このFRフェアレディーZ、なんてええんやないか?」

「フェアレディー、日本の訳すると貴婦人……あたしにぴったりね、ありがとう、これにするわ!」


上機嫌で車を選んだ真弓を見て、ジョニーほくそえみ……わざと仕方ないといった口調で


「じゃ……わいはこの、インプレッサ、ちゅうやつでええわ~~」


ラリーレースゲーム経験者なら誰でも分かる……そう……すでに結果の出ているような組み合わせで、レーススタート!

案の定、真弓の車はまともに進まず……ゴールすら出来ず時間切れでリタイヤとなった……。


卑怯な手を使って勝ったジョニーは、嬉しそうに喜んでいる……それを見て僕は

勝負の世界は厳しいとはいえ、今回ばかりはジョニーの意地汚さに少し苛立ちを感じた……


真弓はジョニー負けた事がショックで、少しの間がくぜんとしていたが……ため息をつき、ジョニーを見て

「はぁ……でもこれって、あんたの初勝利よね……おめでとう」


真弓からの祝福の言葉に、ジョニーの顔がくもる……

さすがに反省してしまうよな……みなおしてやるか……


すると真弓は……今度は照れくさそうに微笑みながら

「……じゃあ特別……お祝いに、いいことしてあげる……何が良い? ……何でもしてあげる……何でも」


あまりにも突然な、真弓からのあまい言葉に鼻息を荒くし興奮しているジョニー!

……すると……

「三秒前……三、二、一、零、はい時間切れ~~!」

「えっ?」

「時間切れ!」

「そんな~~せっしょうな~~」


ジョニーが悔しがってると……僕達の側にあるプリクラマシンのカーテンを開け、女子高生らしき女性が二人出てきた……彼女達を見て、

優子がえんりょがちに

「もしよろしければ、記念にプリクラ撮りませんか?」


「お姉ちゃん、それグッドアイデア! あたしも撮りたい!」

「いいですね、撮りましょう」


僕と真弓はすぐに答えたが……ジョニーは少しめんどくさそうに、頭をかきながら

「しゃあないな、やってみよか……」


そして僕達は……女子が前、男子が後というポジションでプリクラ撮影をし……

プリントアウトされてきたのを見て、僕とジョニーは口をそろえ「撮ってみたもののやはり恥ずかしいから」と


自分達の分を優子達にゆずり……ゲームセンターを後にした……


読んでいただき、ありがとうございます。

『山田太郎たちの恋物語・Boys Meets Girls?』

第十九部『遠足・寄り道』

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とてもうれしく、励みとなります。よろしくお願いします。


by.メガネ君(作者)

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