○○の中間テスト……勉強会(前編)
ゴールデンウィークが開けた、木曜朝の教室、ホームルーム……数分後には授業が始まる……気合を入れなきゃ駄目だと分かってはいるけど『あっという間の一週間』でゴールデンウィークの余韻から覚めない僕の心と脳はあくびが出る程緩みきって……あ、眠気が………
「……中間テスト……」
暗くなっていく視界の中、どこからともなく聞こえた言葉で僕は気に目がさめた!
(今、とても嫌なフレーズがを聞いた気が……)
嫌な予感に、ざわつく教室。ゆっくりと渋い顔を上げ、声がした黒板を見ると……案の定そこには、でかでか『中間テスト』の五文字と、その予定がかかれていた。
(またこの時期がきてしまった……)
中学から始まった、毎度『復習と記憶の大切さ』を思い知らされる通過行事とはいえ、落ち込んでいく気持ちを少しでも紛らわせるため、の反応、様子をうかがうと……。
ジョニーは頭を抱え目を丸くし固まっている……真弓は暗い表情で下を向き苦笑している……
(ふふ同士、心の友よ……さて優子さんは?)
悲喜こもごもに騒ぐ多くの同士がいる教室の様子に、安心した僕は内心
(みためからでも優等生の彼女が、僕達と同じ反応をしていたら)
などと想像を巡らせ、ニヤリと笑い視線をうつして……目を疑った!
ある意味、期待どおり。教室の中、彼女はいつもの落ちついた表情で、黒板の文字を淡々(すらすら)と生徒手帳にメモしている。
(なに、あれ?)
周囲の生徒とあまりに違う(浮いている)彼女を、思わず『あれ』よばわりしてしまった……など、僕がとしている内にホームルームも淡々と終わり……休み時間にはいる。
『不条理だ理不尽だ!』とばかり声をあらげ不満を爆発させる真弓と……それに呼応しするようにジョニーも声を上げる。
「一年の予定表で分かってたけど、ゴールデンウイークでゆるんでる、あたしの心と頭に、中間テストなんて……卑怯よ!」
「おお! 珍しく、気い合うやんけ、そや、卑怯や」
日頃いがみあってる二人が肩を組み窓の外へ抗議する、その背中を見て思わずふきだしてしまった僕に
「何がおかしいんや!」
「ごめん……でも前から決まってた事だし」
(嘲笑された!)と思ったのか、ジョニーの怒理の矛先が一気に僕へ向けられ……
「お姉ちゃん。これは人間たちから、あたし達への宣戦布告だよね? そうだ、学校壊しちゃえば良いんだ。お姉ちゃんもそう思うでしょ?」
真弓にいたっては、怒りのあまり中二病を発症している。
それを交わそうと視線をそらした時、ナイスタイミングで優子が提案を口にしてくれた。
(おおメシア……って中二病がうつった?)
「思いません! 太郎さんの言うとおりです。それに真弓、前から『学校で習った事は、しっかり復習しておきなさい』っていってるでしょ」
「学校壊して復讐する」
「物騒なこと言わない! ……みんなと一緒に頑張っていい点とりましょう……という事で今日の昼休み図書室で対策会議をします」
無論僕は優子が出してくれた『助け舟(提案)』へいの一番に飛びのった
「良いですね、やりましょう」
優子の言葉で、怒りをぶつけるマトが無くなった事に、観念したのか、二人は顔を見合わせ、ため息を漏らし肩を落とし、ゆっくりと答える。
「そやな……一丁、あがいてみよか」
「うん……お姉ちゃんが言うなら」
微笑む優子と僕達に、勉強会が決まった事を記念するかのごとく、始業のチャイムが鳴り響く
そして約束の昼休み……僕達はテスト勉強のため、昼食もそこそこに学食から図書室へと向かった。
中間テスト前だけあって、ひしめくほどの生徒達に図書室の椅子は大半占領されていた。
(でもこれだけ広い図書室なんだからまだどこかに空いている席が)
諦めず周囲を見渡す僕達の眼前に、ご都合主義といわんばかり運良く……メガネ君先輩が横切り立ち止まった。
「お、君達もテスト勉強にきたのかい」
「「はい」」
「おや? 太郎君と優子ちゃんはともかく、ジョニー君と真弓ちゃんまでとは、めずらしい」
「お姉ちゃんに言われたから」
「真弓だけには負けとうないからな」
「ははは……理由はどうあれ、頑張るすがたは美しい……邪魔はすまい。と、座る場所をお探しかい? ついて来たまえ」
と一番人気であろう参考書近くの席に案内するなり
「それでは頑張りたまえ」と手をふり去っていった。
読んでいただき、ありがとうございます。
『山田太郎たちの恋物語・Boys Meets Girls?』
第十一部『○○の中間テスト……勉強会……』
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by.メガネ君(作者)




