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episode1

名前を考えるの楽しい♪ヽ(´▽`)/

染みひとつないどこまでも真っ白な天井。


起き上がって周りを見渡してみる。

白を貴重とした壁や家具にはそれぞれ細かな金の装飾が施されている。そして、ドラマとかでしか見たことないキラキラしたシャンデリア。サイドチェストには花瓶に綺麗な青い薔薇がにいけてある。


(……ここは、どこ?………まさかっ!お金持ちが利用する病院の個室とかっ?!?まじで?!ちょっとまって!私、こんなところに入院なんてして入院費払えないよーっっ……確かに命には変えられないけど、ほんとにどうやって入院費払えばいいんだよぉ…せめて…せめて普通の病院に運んでくれればよかったのにぃ……)


──コンコン


(……?看護師さんかな?)


──ガチャ


返事をしようとしたがそれより前に扉が開いた。


扉から現れたのは看護師さん……ではなくメイドのコスプレをした女の子だった。


「……失礼致します。……っ!お嬢様お目覚めになられたのですね。よかったです。すぐに旦那様と奥様、お医者様に知らせて参りますので、少々お待ちくださいませ。」


そのままメイドのコスプレをした女の子は去っていってしまった。


(……お嬢様?……旦那様?……奥様?それになんでメイドのコスプレした女の子が病院の中にいるんだ?)


取り敢えずベッドを降りて前方にある全身鏡を目指す。


(……あれ?普通に歩ける?最近の医療はすごいなーっっ!顔とかの傷も酷くないといいけど。ってか、私点滴とかしなくて大丈夫なの……?)


などと考えながら鏡の前に立つ。

そこには、艶やかなストレートの銀髪を腰まで伸ばした碧い眼が綺麗な小さな女の子が映っていた。


(…ん?)


鏡の前で一回転したりジャンプしたりしてみる。


「……ってこれ、わたしーっっ?!?」


驚きのあまりその場にしゃがみこんでしまう。


(……まさか、私──転生してるっっ?!)


なぜ転生してるとわかったのか、、それはあまりにも見たことがある姿だったからである。

そう、私がプレイしてた乙女ゲーム「君恋」の主要キャラクターの一人、悪役令嬢"フリージア・ブランシュ"。学園に入学したところからゲームが始まる為、挿し絵で少し見たことがある程度だが、何周もプレイした私はこの姿がフリージアの幼少期だとわかってしまった。

この豪華な部屋もさっきメイドのコスプレをした女の子…いや本物のメイドが入ってきたのもこれで全てが繋がった。


「……まじか。君恋をプレイしすぎて転生しちゃうとか……ってかその前に私は死んじゃったの?!家族や友達、同僚にありがとうとさよならも言えずに……。そっか……。」


いつの間にか鏡の中の幼いフリージアの頬に涙が流れていた。



──コンコン ──ガチャ


「リアっ!目が覚めたのか!……なぜ泣いているんだ?まだ気分が優れないのか?」


これまた挿し絵で見たことあるフリージアの父と母、そして、先ほどのメイドが部屋に入ってきた。

フリージアとお揃いの銀髪に切れ長の深い紫の瞳を持つ父は私に駆け寄ると軽々と私をお姫様抱っこしてベッドへ移動させた。


「リア?どこか痛いの?お母様に言ってみて?」


母は、菫色の髪色で前髪はぱっつんにし、ストレートの髪を腰まで伸ばしている。澄んだ青いタレ目がちの瞳は心配そうに私を見つめていた。


「大丈夫です、お母様。少し怖い夢を見てしまったようです。お父様もご心配をお掛け致しました。この通り元気です。」


私は頬に流れていた涙を拭って笑顔でそう答えた。


「そうか、それは安心した。高熱で倒れて1日、目覚めないからとても心配したぞ。もうすぐ医者が来るからちゃんとみてもらおう。」


──数分後、お医者様が来てしっかりみてもらった。昨日の高熱が嘘のように健康体に戻っているらしい。


──それから、父と母は仕事に戻り、部屋には私とメイドの二人だけとなった。


(……いやー、何周もこのゲームやっててよかったわー。お嬢様の言葉使いなんて普通の人はわかんないしね。)


などと考えていると──


「──お嬢様。病み上がりですので、今日はゆっくりお過ごしくださいね。」


お茶の用意をしながら黒髪ショートがよく似合うメイドはグレーの瞳だけをこちらに向け無表情にそう告げた。


(……確か、この子はフリージア付きのメイドの──)


「……ラム、ありがとう。」


彼女の名前は"ラムズイヤー・グリフォンセ"。愛称は"ラム"だ。

ラムは驚いた顔をしてこっちを見つめている。


(……あれ?ラムって無表情キャラじゃなかったっけ?ってか、そもそもフリージアってラムの事愛称で呼んだ事あったっけ?)


そう、彼女を"ラム"と愛称で呼ぶのは、フリージアではなく「君恋」のヒロインだ。完全にやらかした。


「……えーと、愛称で呼ばれるのは嫌だった……?嫌だったなら、ごめんなさいっ!」


と勢いよく頭を下げた。


「……お嬢様、頭をあげてください。…私なんかを愛称で呼んで頂けた事に少し驚いてしまっただけです。」


確かに愛称で呼び合うのは家族や親しい間柄にある人だけだ。でも……


「私は、ラムの事家族だと思ってるよ?だって、ラムはお父様とお母様がいない日も私が寂しくないように毎日ずっと私の側にいてくれてるでしょ?それってもう家族みたいなものじゃない?」


ラムはまたもや驚いた顔をした。しかし、今度は一瞬でいつもの無表情に戻ってしまった。


「……お嬢様が呼びやすい名前で呼んでくださいませ。」


と一言告げ、軽食を持ってくるといって部屋を出てしまった。


「……取り敢えず、嫌ではなかったって事でいいのかな?!──これからよろしくねラム!」


嫌ではなかったという事が確認できてホッとし、本人には言えないが、佐藤優としてよろしくと伝えてみた────


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