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五十一話
家に帰ると母から学校が緊急で二週間休みになったことを聞いた。警察の捜査が入るかららしい。となると十二月八日まで自宅学習ということか。
自室にこもり、ベッドに寝転がる。動く気力は湧かなかった。食事も喉を通らず、ただ息を殺していた。
解決の糸口なんて、どうだって良かった。一真とおばさん。二人も不幸な人を出してしまった。自分が考えなしに動いたせいで。愚行を犯し、挙句の果てに大切な人まで傷つける。死んだ方がましだ。吐き気がこみ上げ、数回おう吐した。気分は良くなるはずもなく、悪化の一途をたどっていた。
無能な自分にはらわたが煮えくりかえる。
ただひたすら一真に謝りたい。くるくると一真の姿がよぎる。笑っている顔、勉強している顔、スポーツに打ち込む顔、そして、直前の切羽詰まった表情。
「誰か……助けてよ」
呟きは、涙声に代わっていた。




