表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/165

百一話

 「私は計画を達成するためにこうしています。大丈夫。すぐに平野さんと桜井さんも地獄に送ってあげますから」

 再び桐葉は隆幸に襲いかかってくる。幸運なことに相手は女子高校生。戦闘に慣れているわけではないらしく、隆幸の動体視力をもってしてもさばくことができた。真樹にも目もくれないところを見ると、標的は隆幸らしい。

 「それがお前の計画かよ! なんでそんなこと――」

 「教える義理はありません」

 身軽に次々と刃物を振るう桐葉。隆幸の腕に刃がかすれ、皮膚が切れる。

 「――痛!」

 「死ね!」

 隙を突かれた隆幸に、躊躇なく中華包丁を振り下ろした時。

 「やめろやごらぁ!」

 野太い声とともに、桐葉の体が横へ吹き飛んだ。バランスを崩しながらも、身軽なステップで転倒を免れる。

 汗だくの晴人と、福田先生の二人がいた。体当たりしたのは晴人だ。福田先生はただおろおろとその場に立ち尽くしている。

 「邪魔が入ったか」

 先ほどののんきな口調ではなく、いら立ちに満ちた声だ。今の体当たりは効いたらしい。フラフラと体勢を立て直しながら、腰のあたりに手を添える。

 「平野!」

 「お前何やられそうになってんだ!」

 晴人の一喝が入る。ほんと、こういうときは甚だ頼りになる奴だ。思わず乾いた笑みがこぼれてしまう。

 「悪かったな」

 「勝手に死んでんじゃねーよ。ぶっ殺すぞ!」

 相変わらずの減らず口とともに、晴人は福田先生の前に進み出る。ポケットからクルクルとジャックナイフを取り出した。隆幸や桐葉とは違う、本格的な武器。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ