表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グロ耐性ある殺人鬼  作者: らゐをふ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/7

暴走する食糧

 悪夢だ。保管されていた「クラフト」達が暴走した。



 人を襲い、『抱きしめる』。言葉だけなら可愛い物だが、実際は「絞め殺し」だ。

 それが厄介にも大量に解き放たれた。数えたくも無いくらいに。「ラリマー」が大人になるまでのクラフトを用意していたんだ。計算は勝手にやってくれ。


 俺は頭を抱えながら車を走らせた。何が原因だ、どこを間違えたんだ、渦巻く頭を掻き毟りながら愛する娘の元へ向かった。

 道中何人かのクラフトを轢いた。罪滅ぼしのつもりでやったが罪悪感が凄い。やはり俺には、人を殺める事なんて出来ないんだ。




 暴れる同士たちを眺めながらラリマーを抱く。今の僕に出来ることは、それくらいしかない。


「もう少しで栄養が取れるよ」


「……まずそう」


「好き嫌いはダメだよ」


「……モルがいい」


その言葉に体がピクリと反応する。


「……僕は…どうしたら…」


ラリマーは返事をくれない。ゆっくりとラリマーから離れてクラフトと、潰された『栄養』を見つめる。


「僕が…食べればいいのかな…」


僕たちは仲間だ。食べれば共食い、考えた事もなかった。

でもラリマーは、一人ぼっちで「人を食べていた」。その当たり前を、今までなんとも思わなかったのに。


「無理しなくていい…」


ラリマーがか細い声で言う。


「僕は……!」


大きく唾を飲み込む。覚悟なんて決めてられない。僕は…ラリマーの為ならなんでも……






ドンっ


 モルは、車に轢かれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ