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心の声  作者: 明樂
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藍の異変

毬子への嫌がらせが始まってから、1週間が経った。

「今日ね。」

鬼島さんが笑顔で話しかけてくる。


「今日も毬子は来てないね。」


「毬子なら自習の時間に来るわ。あの子前からそうだから。」


「そう……なんだ。」


《毬子なら大丈夫だよ、きっと。》

澪くんが私の手を握る。


「今更だけど、瀬川と澪付き合ってんの?」


「そうだよ。僕が一目惚れしたんだ。」


「……。」


「知らなかった!おめでと!」


「ありがとう、鬼島さん……。 」

鬼島さんが教室に向かった。


「僕らも戻る?教室。」


「そうね。次自習だし。」

教室に戻ろうとした時、澪くんに手を引かれた。


「澪くん?」

澪くんは廊下でキスをしてきた。


「澪くん!?」


「……ごめん。戻ろう。」

私達は手を繋ぎながら教室に戻った。


……………


あれ……私……………何も……………。


「藍?」


「澪くん……………私……………。」

私は澪くんの手を振りほどき、教室に走っていった。


「……………。」

きっと何かの間違いだよ。きっとそう。

心の声が聞こえないなんて、そんなの……………。



《キーンコーンカーンコーン》

自習の時間が始まるチャイムが鳴った。


毬子は教室に入ってきた。

みんな息を呑む。



「さて、はじめようか。」


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