2年B組の秘密③
鞄からはシャーペン、ストラップ、お財布、下敷き、ノート、携帯、アクセサリー、メイク道具、お菓子などが出てきた。
「これは何?」
「……。」
「どうしたの?これは。」
「毬子が……買った。」
「……ふぅん。」
「もう、いいでしょ。鞄返して。」
「イヤよ。これ全部返しなさいよ。」
「これは毬子のなの!こうすればみんな毬子に構ってくれるでしょ?」
「……それはないと思うよ。こうやって盗んでる限り信用されなくなるよ。」
「……藍。」
「は?」
「藍は毬子のこと信用してくれるよ!ねっ?藍!!」
みんなの視線が一気にこっちを向く。
「ねっ?藍。そうだよね?毬子達親友だもんね?」
「……。」
「瀬川、どうなの」
「……私は…」
「藍っ!」
毬子が手を握る。
《毬子達は親友。だからこのクラスでいじめられてても、澪にキスをしても藍は助けてくれる。藍だけは……。》
「……毬子。」
「ん?」
「毬子は言ったよね。親友だって。」
「うん!」
「じゃあ何で親友に嘘つくの?」
「え……」
「貴方、私のもの盗んだじゃない。私見たのよ。筆箱漁ってるとこを。謝ってくれるならまだ許した。でもそれすらしてくれなかった。」
「違うの……。」
「毬子、あなたと親友になるのはまだ無理っぽい。」
「そ、そんな……なんで?毬子じゃダメなの?」
「……ごめんね。」
毬子はその場に座り込んだ。
「結愛ちゃん、次の命令は?」
毬子は座り込んだまま、話しかけた。
「みんなで考えといてあげる。」
「うん、わかった。」
毬子はまた教室から出ていった。
《藍、その……。》
「大丈夫だよ。澪くん。私澪くんのこと信じてるから。」
だから、毬子に何されても、別れないでね。




