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心の声  作者: 明樂
10/22

2年B組の秘密②

”secret time”……?

日本語の意味的には”秘密の時間”だけどそれがどうしたって言うんだろう。


「瀬川さんも今回から参加だし、改めてこの内容を説明しようと思う。」

内容って事は……何かやるのかな。


「”secret time”は2年B組だけが行っているもので、簡単に説明するとゲームのようなもの。何をするかと言うと、ここに2年B組専用のiPadが用意してある。そこからランダムで誰かが選ばれ、選ばれた人は……命令に従う。」

何……この……やっても意味がないようなやつ……。

こんな事して何になるの!?


《ちなみに選ばれた人が一つでも命令を無視すると、その人は”裏切り者”とされこのクラスに存在しなかったように扱われる。そこは注意して。》


澪くんが私の肩に手を置き、説明してくれた。

「ありがと。澪くん。」


「いえいえ。前回は選ばれなかったんだよ、誰も。」


「そんな事もあるの?」


「うん。確か……”選ばれしものなし”って表示された気がする。」


「これ、やってなにか意味あるの?」


「うーん、初めはこの自習の時間を楽しもうってだけで始めたんだけど、今はこれのおかげでクラス内のいじめとかは無くなったよ。」


「こんなので!?」


「選ばれた人は一週間命令に従うんだけど、それをみんなやってるから恨みっこなしなんだ。」


「へぇ……。」


「じゃあ今回の選ばれしものを決めます。スタートボタン押します。」

鬼島さんがみんなに見えるようにボタンを押した。




「……今回の選ばれしものは……”臼井毬子”!」

毬子……!?


「あーあ……やばいかも。毬子が選ばれるのは初めてだし去年毬子と同じクラスだった人も何気多いからこれは酷くなりそう。」


毬子は黙って座っていた。

「毬子、最初の命令。盗んだものを全部出しなさい。」


「毬子……盗んでなんかないもん。」


「その証拠は?」


「証拠必要なくない……?」


「盗んでないなら鞄や制服の中身見せれるでしょ?」


「やだ!毬子盗んでないもん!」


「じゃあ鞄見せてよ!」

鬼島さんが鞄を奪い、チャックを開けた。

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