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暗殺者

皆様、新しい物語が綴られました。

お楽しみ頂ければ幸いでございます。

それでは、お楽しみください。

さてと・・・来てみたらでっかい家でしたっと、本当にこの家にいるのか?


上級国民だって言うからでかい家なんだろう。

ノモスとかジン殿の家を見た後ではな。

さてと・・・行動開始。


【隠蔽、更に隠密。】


良し、レッツラゴオー!


正門に近付くと門を守っている兵士がいる。

バイジン独自の軍隊はいないって言ってたから、この人達も傭兵なのかね?

っと、さてさて・・・何か情報はあるかな?

そうっと近付いてみる。


「ふう、あちいなぁ・・・この暑さでも家主は女とやってるってんだから、たまんねえよなぁ。」


「そう言うな、パトロンの一人だぞ?良い顔してねえとな。まあ、おこぼれには預かれるんだろうからいい仕事じゃねえか。」


おこぼれ?

嫌な予感しかしないね。

どうするか。

中に犬でもいたら隠密がバレちゃうからなぁ。


「今日は長くなりそうだぞ?」


「女が二人だからな・・・でも、あっちの女は俺好みだ。」


「いや、止めとけよ。巨乳だぜ?」


「っへ、ああ言う女はを組み伏せて分からせるのが良いんじゃねえか。」


「てめえは嫌われ者の巨乳だってかぁ?」


「そうだぜ、その後の絶望の顔にぶっかけてやるのが最高だぜ!」


「ぎゃははは、そりゃあいい。俺も真似してみるかな。」


・・・こいつら。

趣味がよろしくない。

こんなやつらを雇っている家主にも良い感情は浮かばなかった。

とにかく屋敷へ忍び込んで何とかしないとな。


【・・・7th フライ。】


門から離れると、フライで空を飛び屋根の上に着地。

成功。

天窓があるからそこから忍び込もう。

ん?


鍵がかかってないじゃないか。

不用心だな。

まあ、好都合だ。

静かに窓を覗くと人の目や罠の無い事を確認する。


スルリと中に入る。


よし、上手くいった。

物置部屋のようだな。

人の気配はない。

さてと「探知」。


あれ?


おかしいぞ、屋敷の大きさに比べて人が少ない。

反応は全部で四つ。

この屋敷の規模で四つ?

使用人はどうしたのだろう?

邪魔だってか?

で、この青いのがジーナさんと雇い主、離れた所にある青いのはルクスさんかな?

後の一つは・・・赤じゃねえか!


赤い反応が青い反応二つへ近付いて行く。


と、いつもの感が危ないと警戒して来る。

っく、だから悪い予感ばかり当たるのは止めてくれよな。

このままだとジーナさんがヤバイ。

急がねば!


【仕方ない、反応は無かったが見つかりません様に。】


大急ぎで部屋に向かう。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ジーナ、君は素晴らしい。そうだ、良い子だ・・・そう、舐め上げるんだ。」


「はい、キース様。」


「うむ、尻を出せ。また可愛がってやるぞ!」


「焦らなくても逃げませんわよ、キース様。」


「いいから言われた通りにしろ。」


「こ、これでよろしいでしょうか?」


「くっはっは、恥ずかしいのか?」


「キース様の逞しい物を・・・早く・・・。」


「なんだ、待ちきれなくなったのか?」


っち、演技って言うんだよ。

今日はルリアがいるんだからね。

早く終わらせて、ルリアと過ごすんだ。

そう思えばこの仕事も耐えられる。


「へっへ・・・感じているのか?」


この短小野郎!

演技だって言ってるだろう?


「ああん、速く入れてくださいまし。」


「ふはは、良かろう!」


ルリアの指の方が圧倒的に気持ちが良い。

だが、コイツはここに連れて来いって言ったんだ。

満足させないとルリアがヤバイ。


と、ガチャリとドアが開く。


「最中だぞ!何事だ!」


【・・・。】


「なんだ貴様は!」


【・・・。】


「傭兵共は何をしている!早くコイツを捕らえろ!」


キースが大声を上げているが、誰かが近寄ってくるような気配が無い。

一体何事だい?


【・・・死ね。】


「何だと!傭兵!来い!……どうしてこない!」


【せめてもの情けだ・・・女と一緒に殺してやろう。】


「何を言っておるか!」


キースがベッド脇の剣を取り、抜く。

それを黙って見ているような相手では無い様だ。


キンッ!


剣を遠くに弾き飛ばされる。


「っく、ま、待て!誰に頼まれた!?」


【・・・。】


「倍、いや三倍の金を支払おう。これで良いだろう?」


【斬!】


「いぎゃあああぁぁぁ!!!」


バシャッ!


え?

一体何が?

キースがこの黒装束に殺された?

私も殺される?


こ、こんな殺され方は嫌だ。

しかし、逃げられる気がしない。

こんな事ならこの仕事を受けるんじゃなかった。

ルリア、済まない……。


【ほう、動かない・・・いや、動けないのか。】


「あ、アタシは娼婦だ!殺しても」


【見られているのでな、念には念をな……男も寂しがっているだろう……ではな、女。】


「ヒィ!?」


【そこまでにして頂きましょうか?】


「【!?】」


え、誰?

誰の声?


【女性に見せる物ではありませんよ?】


【後ろを取られたのは初めてだな……何者だ?】


【紅の正義の味方参上!】


何が起きているんだ?

正義の味方?

アタシは助かるのかい?


ルリア……助かるのなら、あの子とまた会いたい。


ギンッ!

   ギリギリッ・・・


【色欲様に近付く不埒な者どもよ、ここで殺してやるわ。】


【おまえ……今、「色欲」と言ったな!?】


【・・・。】


【これで俺も殺さないといけなくなったようだね、だけどね!】


キンッ!

    ヒュン

        ズドッ!


剣が、暗殺者の剣が弾かれて天上に刺さる。


【・・・。】


【さあ、武器は無くなったよ。まあ、予備武器の一つや二つ持っているんでしょうけどね。】


ガシャ……ジャラジャラッ……。


【鎖鎌?何処に入れていたんでしょうね……。】


フォンフォンフォン・・・


黒いヤツが鎖を分銅のついた方をグルグルと回し始めた。


【仕方ありませんね・・・来い三下!】


ブオッ!


【そう来ましたか!】


ギイッ!


え、何?

何だか分からないけど後から入って来た赤いフードを付けた奴がアタシの前に移動した。


【女性を狙うとは、許せませんね。美しい女性はどんな金銀よりも価値があるのですよ?】


【・・・。】


ザッ……。


そいつは入り口へと間合いを広げた。


【……逃げるのですか?】


【貴様とまともに戦っては負けるのでな。今回は見逃してやるよ。】


【いい判断ですが、俺の事を少々見くびっておられるのでは?】


【いや、お前は逃がすよ。】


【・・・。】


【そうだろう、紅蓮のアーサー?】


【俺の事は御存じでしたか、では貴方も名乗られては?】


【・・・。】


【ああ、失礼。暗殺者でしたね。名乗りを上げる事も出来ないとは・・・可哀そうに。】


【言っていろ、今日の所は預けた。】


【分かりました、女性を待たせるのは俺の趣味ではありませんからね。】


【貴様のおかげで余計な事が……だが、次は……仕留める。】


アタシが視線を移すと黒ずくめの男がいなくなっていた。


【まあ、今回は標的を殺した事で満足したのかな?】


「あ、アンタは一体何者だい?」


この月明かりでも分かる赤い奴に聞いてみた。


【アーサーとお呼び下さい。よろしいですか、御嬢様。】


「アーサー?……本物なのかい!?英雄「紅蓮のアーサー」なのか?」


【そのように呼ばれる方もいますね。】


「っは!?ルリア!ルリア無事か!?」


【御嬢様、俺は見ていても嬉しいですが、やはり服を着た方がよろしいと思いますよ?】


「……アンタ、気付いてたね?」


【ええ、素晴らしく美しい。まだまだ眺めていたいですね。】


「っち、助けられたお礼はそれでチャラだよ!」


【結構ですよ。】


「で、でも礼を言わないのはアタシが許せないね……助けてくれて……ありがとう。」


赤い顔で言っていたのだろう。

し、仕方ないじゃないか。

守ってくれたんだし、格好良かったんだよ。


【では、先に兵隊を呼んで頂けますか?】


「あ、ああ、でも、大声で呼んでも誰も来なかったじゃないか?」


【入り口の門衛は無事のようですから、声をかけてください。】


「アンタはどうするのさ?」


【おっと、そうでした。貴女達に用があるのですよ。とりあえず服を着ましょう。】


「ま、まだ見てたのかい!」


【役得です。】


「これだから男って奴は!」


助かったアタシは着替えて門衛に事情を話す。

ここからは忙しかった。

警備のヤツラに事情を話したり、取り調べを受けていたからね。

こんな事は早く済ませて、ルリアに会いたい。


一段落着くとアーサーさんが言ってくれる。


【ああ、ルリアさんは無事ですよ。貴女と同じく取り調べを受けるでしょうがね。】


「そうかい……。」


【その後で御話をさせていただいても?】


「構わないさ。なんてったって、アンタは命の恩人なんだから。」


それからは動くのは早かった。

アタシが門兵に話をすると上役へと情報が行き大騒ぎに。

館の中には十数名の兵がつめていたのに皆殺しにされたと聞いた。

そしてあいつだ。


紅蓮のアーサー。


昨日の事があるはずなのにその事はまるでなかったかのようにスルーだ。

だが、ルリアも昨日の相手が英雄アーサーだと言えば喜んでくれるであろう。

ルリアの機嫌もこれで治ってくれればいいな。

だけれど、心配していなかった事がおきた。


そう、ルリアが殺人の容疑者と言う事で捕まったのである。

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

皆様には感謝しかございません。

それでは 次話 ルクスリア(仮 で、お会い致しましょう。

御疲れ様でした。

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