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服を買いましょう!

新しい物語が綴られました。

続編ではなく短編となります。

楽しみにして下さっている方々、申し訳ございません。

それでは、お楽しみください。


アイツから言われた通りに皆で南通りの服屋の前にいる。


この店はあまり高級店ではなかったはずだ。

仕立て済みの服を売っているので選んで買うだけ。

この際だからこのずっしりとしたお金で皆の服を買いに来た。

ア、アイツが怖かったわけではないわ。


風邪をひくのは避けたいだけなんだからね!


「ルイス姉、新品の服なんか買っちゃっていいの?」


「そうね・・・ここは既製服の御店です・・・。」


「新品の服なんか大丈夫なんですか?」


「新品・・・なのですー?」


「え、ええ。アイツからきつく言われているの。だから今日はここで服を買うのよ!」


「「「おおー!」」」


「ルイス姉・・・お金は大丈夫なの・・・?」


「なんとなんと、銀貨を五十枚も貰っているから大丈夫よ!」


「「「銀貨!!!」」」


「お兄さん、お金持ちなのね。」


リズの目がキラキラしている。


「ヘファさんに・・・感謝しましょう・・・。」


ベスの顔はよく見えないが、凄く期待のこもってる声だわ。


「新品の服なんか着た事ないよ!」


マオは体中で喜びを伝えてくれる。


「服を買えるのですか?」


アリスはまだ良く分かっていない様だ。


「そ、そうね。服を買う為に来たのよ、アリス。皆、良いわね・・・行くわよ!」


銀貨五十枚の重みを感じながらその服屋に入る。


カラコロ~ン♪


入り口を潜ると皆のテンションが上がる。


「な、何か鳴った!?」


「大丈夫・・・人が来たのを知らせる音・・・。」


「あの鐘みたいなヤツですね。」


「からんころーん、なのです!」


「ようこそ、いらっしゃ・・・んっ?んんっ、御嬢様方、御店は間違えていないのかな?」


そう店員に声を掛けられた。

こんなボロを着ているんだから当然よね。


「はい、間違えておりません。」


そう言うとツカツカとカウンターに向かい銀貨が五十枚も入った袋をドスッと置く。


「失礼いたします。」


店員さんは袋を開けると文字通り手の平を返す。


「これはこれは、ようこそいらっしゃいました、御嬢様方。」


「ええ、それで店長さんはいらっしゃるかしら?」


「かしこまりました、すぐに御呼びいたします。」


そう言うとその店員は奥に引っ込んで行った。

アイツに教わったやり方だ。


【この金を見せれば手の平を返す、それが店長だったらその店での買い物はやめるんだ。】


そう言っていた。

店長ではないみたいなので、この店でいいのだろう。


「これで良い服が買えると思うわ。」


「そうなの、ルイス姉?」


「何処に行っても・・・対応が酷いわね・・・。」


「仕方がないですよ、ベス姉。」


「新品て何なのです?」


と、声が聞こえて来る。



「この大馬鹿者がっ!」


「だって店長、ボロを着た奴らだったんだ!」


「何時も言っているだろう、御客様には平等に当たれと!」


「済みません!」


「来い、御客様に謝るんだ!」


「はい!」


そんな声が聞こえて来たと思ったら先程の店員が年配の男性を連れて来た。



「御嬢様方、この度は大変に失礼をいたしました。まずは謝らせて頂きたい。大変に申し訳ありませんでした!」


「申し訳ありませんでした!」


二人して必死に頭を下げる。

なんだか、逆に申し訳ないわね。


「私達も分かりますから、顔を上げて下さい。それで服を買いに来たんですがよろしいですか?」


「構いません、ここからは失礼をした分も含めまして、店長である私が接客を務めます。」


「よろしいのですか?」


「全ての御客様に満足のいくお品物を・・・それが私の()()()()でございます。」


「それでは、よろしくお願いいたします。」


「かしこまりました。君は下がりたまえ。」


「失礼いたしました!ごゆっくりお選びくださいませ。」


店員さんが頭を下げて奥に引っ込んで行く。

すると店長さんが御店の入り口のドアのオープンの札をひっくり返した。


「これでお詫びになるかわ分かりませんが、これより当店は御嬢様方の貸し切りとさせていただきます。失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?」


「ルイスと申します。」


「リズベットです!」


「ベアトリクスです・・・。」


「マオです!」


「アリスなのです!」


「これは元気な御嬢様方、当店へようこそ!」


そう言って御辞儀をする店長さん。

良かった。

まともに服を買えそうだ。

・・・もうアイツの小言は聞きたくない。


「さあ、服を選びましょう!」


「「「おおー!」」」


「失礼ですが、ルイス御嬢様。私は男でございますので成人の女性をお相手には出来ません。助手として女性を呼んでもよろしいですか?」


「は、はい、構いません。」


女性が来てくれるのは有難いわね。


「カリン君、こちらに来たまえ!」


店長さんが呼ぶと女性の店員さんが一人、奥からやって来た。


「御話は聞いておりました、ルイス御嬢様。私に遠慮なくお申し付けくださいませ。」


そう言ってカリンと呼ばれた女性店員さんはお辞儀をしてくる。


「こ、こちらこそよろしくお願いしますね。」


「では、まずはルイス様の下履きから整えさせて頂きましょう。」


そう言うとカリンさんは下履きの飾ってある売り場へと私だけを案内してくれた。


「正直に申しますが、意匠には期待しないで下さいませ、下履きとは、あくまでも機能性を求める物でございます。」


「はい、あの、この胸にあう物もありますか?」


「これは失礼をいたしました、寸法を測らせて頂いてもよろしいですか?」


「か、構いません。」


「まずはルイス様から、そちらの試着室で下履きだけになっていただけますか?」


「はい。」


カリンさんが案内してくれる試着室とやらに入る。

中に入ると服を脱ぎ、下履きになる。


「それでは失礼をして・・・。」


カリンさんも入って来た。

何かあるのだろうか?

紐を取り出して何か溜息をついている。

・・・巨乳だからかしら?


これ以上成長しないでほしいわね。


「まあ、まあ、まあっ!・・・これは一番大きい物で良いかもしれませんわね。」


「そ、そんなに大きいのですか?」


「ルイス様、私は貴女様を輝かせる為に服を、下履きを選んでおります。」


「はい、服の知識は無いので良い物を選んでください。」


「かしこまりました。それでは、上はこちら、下はこちらで御着替えくださいませ。」


「はい。」


そう言うと試着室のカーテンが閉められるのだが・・・。

何でかは分からないが、カリンさんも一緒にいる。

これでは着替えられないと思うのだけど?


「ルイス御嬢様、失礼いたしますね。」


上の下履き、つまり胸当てが解かれる。


()()()()・・・。


勢いをつけて跳ねてしまった。

これだから醜い言って言われるのよね・・・。


「こ、これは・・・何と言う破壊力を・・・。」


「カリンさん?」


「っは、これは失礼を。では、こちらを着けて頂きましょうか。」


胸の下履きを渡された。


「はい。」


それを胸に当てると声が掛かる。


「違います、ルイス様。正式な着け方を教えて差し上げます。」


「は、はい。」


正式も何も・・・あるのだろうか?


「まずはこの様に当ててください。」


「はい。」


「やっわらっけえ・・・っは!?違う違う、オッホン!一人でつけれるようにお願いいたしますね。」


「そうですね。」


「まずはこの当て布を胸に当て・・・後ろで縛る事は可能ですか?」


手を後ろに回そうとするが厳しかった。


「む、難しいです。」


「それでは、前で縛るようにいたしましょう。ずらすときの注意点ですね。こちらの部分を・・・。」


「はい。」


ポニョン・・・ポニョン。


「うっは!や、柔けえ!」


「ん?」


「いや、いや。こ、興奮してしまって、くっはっ!は、鼻血がっ!?・・・んっ、失礼いたしました。」


「???」


適当な布で鼻に栓をしている・・・大丈夫だろうか?


「ま、真面目に行きます。前で御縛りになった後は、ずらすように結び目を後ろへと、このように移動させます。」


「ずらすように・・・結び目を後ろにするのですか?」


「くうっ、弾みますね、弾みますね!!!」


「あのー、カリンさん?」


何だろうか、カリンさんの目が怖い。

そこまで必死にならないといけないのだろうか?


「はい、では後ろにずらせたので今度は腋に注目しましょう。」


「腋ですか?」


「はい、腋です。では失礼して・・・このように移動させた時には腋のお肉に「ズレ」生じますのでそれを直します。」


「どうすればいいのでしょうか?」


「腋から前面にお肉を持って行くようにすると良いです。」


「こんな感じですか?」


「失礼いたしますね、次は私のやるようにしてみてください。」


「はい。」


「こう・・・うはあっ!や、柔らかい!!!」


「カ、カリンさん?」


「はぁっ!こ、このようにいたします。」


「こうですね?」


「はい、それでズレた部分は正面に戻せます。」


「なるほど、今までやっていませんでしたね。」


「やる事によってその素晴らしい物がとてもよく見えます。」


やはり、巨乳だから言われているのだろう。

気持ち悪いですよね・・・。

ごめんなさい。


「この店にいて良かった・・・。」


「どうされました?」


「いえ、では、続けて下に行きます。」


「はい。」


「下は紐を結ぶだけなので大丈夫でしょうか?」


「大丈夫だと思います。」


「では、やってみましょう。」


「はい。」


「うほっ!いいおしり!?」


「???」


「いえいえ、お気になさらずに履いて下さいね。」


この様な感じで下履き選びは完了した。


ありがとうございます、カリンさん。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



皆も下履きを選ぶ事が出来たのようなので今度は服を選ぶ。


「ルイス様、下履きは五組ほど買っておくのがよろしいと思われます。すぐに駄目になりますからね。」


「では皆もそのようにしますね。」


「下履きだけでは、皆の分を入れても銀貨二枚もかからないぐらいですので、十分に余裕がございます。」


「銀貨二枚もするのですか!?」


「はい、ですが必要なものでございますよ?」


「わ、分かりました。では、皆の分も五着でお願いしますね。」


「かしこまりました。」


アリスにはちょっと早いのだろう。

下の物だけで済んだ。


「では、見繕させて頂きますね?」


「お願いします。」


色々な服を選んでくれた。


「あの、もう少し移動するのに良さそうな服をお願い出来ませんか?」


「上着はこのシャツを着てみてくださいませ。」


「これですね?」


「はい、前でボタンを留める形ですね。」


「カリンさん済みません、もう少し大きいものは無いでしょうか?」


「うっほ!生きてて良かった!胸が、胸がはちきれそうですね!」


「なので大き目の物を・・・。」


「かしこまりました、ではこちらを、二つ程大きい物になります。」


「ありがとうございます。」


「いえいえ、どういたしまして・・・この子、良いわね!」


「???」


「次はスカートですね。キルトもお試しください。」


「はい・・・あの、これは私には派手ではありませんか?」


「そんな事はございませんよ?」


「移動をする、いえ、作業をするのに適した服をお願い出来ますか?」


「それではこちらをどうぞ、こちらのズボンを着こなしてみてくださいませ。」


履いてみると、御尻がきつい・・・。


「御尻が少しきついです。」


「左様でございますか、どの程度でしょうか?」


「済みません、少しではなく相当にきついです。」


「では、大きめの物にして足の方をつめましょう。」


カリンさんはそう言うと丈の長くなったズボンの足の部分をつめてくれる。


「これでいかがでしょうか?」


「・・・大丈夫そうです。」


「良いお尻をなさっておりますね。旦那様が羨ましいです。」


「だ、旦那様!?」


何故かアイツの顔が浮かぶ。

ち、違う、これは違うの!


「ではこの裏地に毛皮を貼ってあるものでよろしいですか?」


「は、はい、構いません。」


「では上着にはこちらを。」


「大きめですか?」


「はい、大きめでございます。」


「失礼して・・・いいですね、しゃがんでも大丈夫そうです。」


「はい、決して後悔はさせませんです。」


そう言うと他にも色々な服を着てみた。

落ち着いた所で皆の方を見る。

四人は、店長さんがちゃんと選んでくれているので大丈夫だろうか?

・・・カリンさんは私につきっぱなしなのだが?


これも巨乳のせいなのね・・・。


洋服は私達でも分かるように、仕立てが良い物だった。

外套や靴下、寝間着も購入した。

皆の分を合わせると銀貨三十八枚だったが、カリンさんが言ってくれたおかげで銀貨三十枚ですんでくれた。

私達が満足していると、御昼を知らせる鐘が鳴っていた。


支払いを済ませ、お礼を言うとカリンさんが言ってくれる。


「ルイス様、皆様方、またの御利用をお待ちしております。」


「御嬢様方、またの御利用をお待ちしております。」


こうして目標の服を買うと一度宿屋に戻り、荷物を置き、秘薬の採取へと向かう。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



店長と御客様の見送りをする。


「・・・店長、今日はありがとうございます。」


「君の興味のある巨乳だっただろう?」


「ええ、大変に素晴らしいきょ、いえ、お方でした!」


「これからも、頼むよ。巨乳なんか気持ち悪くてねえ・・・だが、あの緑髪のお嬢さんはもう少し熟れてくれていたのならなあ。」


「巨乳の御客様の事はお任せください!では、御昼に行きますね。」


「ああ、行っておいで。」


そう言って昼食の為に外に出る。


『ああ、もっとあの素晴らしい巨乳を触りたかったなぁ・・・でも、また来てくれると言っていたから・・・チャンスを待つのよ!』


そう呟くとカリンと言う()()()()()()()は食事を求め、昼時の混雑している街へと消えて行った。


また、あの素晴らしい巨乳を味わう為に。


「ブェックシュンッ!」

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

皆様には感謝しかございません。

新作が途中まで出来上がっておりますが、納得のいかない物でしたので急遽短編を上げさせて頂きました。

少しでもお楽しみ頂ければ何よりでございます!

話数の上下の、場所の移動が出来れば楽なんですが、なろう様ではその機能が無いのです。

作って下さい、お願いします!

では、連休の間で上げられればいいのですが・・・すみません、頑張ります!

それでは、次話 未定(仮 で、お会い致しましょう。

本当にごめんなさいー!

頑張ります!

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― 新着の感想 ―
しかしヘファサンによってお店が活用されることは少なくなるのよね…自作できるし(*•ω•)
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