外伝 神だって美味しい物を食べたい
皆様、新しい物語が綴られました。
お楽しみ頂ければ幸いでございます。
それでは、お楽しみください。
「夏だから『ヒヤシチュウカ』を食べたいだって?」
「そうなんです、私、是非その料理を食べてみたいと思いまして。」
「おいおい、ポロスさんよぉ。下界への介入は『アリステリア』様に禁止とされているじゃねえかよ?」
「左様ですわね。ですが・・・その料理とやら、是非に食べてみたくなりましたの。」
「どうしてそんなに食いつくんだ?俺達は食べなくても平気じゃないか。」
「それが『アリステリア』様が、とても幸せそうな顔をされて話して下さったんです。「地球」には夏になると、お祭りで「ヒヤシチュウカアリマス」と言う「のぼーり」がたつのだと。」
「ほー、ソイツは興味があるな。どんだけ美味いんだ?」
「ポロスさん、ポレモスさん、そんな事言ったって、あーっしらは地上の事には介入禁止ですよー?」
「デフネも食べてみたくはありませんか?」
「さっき、ポレモスさんも言ってましたが、ウチらは食べなくても生きて行けるじゃないですかー?」
「ですが、是非に食べてみたいのですわ。」
「うーん、罰則が怖いですねぇ。」
そうなのだ。
神は神酒を飲んでさえいれば良いのだ。
だが、あのヘファイストスの料理という物・・・「ヒヤシチュウカ」とやら、是が非でも食したい。
ここ数日で現れたその料理とやらを!
「かの者を「ソーサリア」に呼び出したのは『アリステリア』様であります。「地球」に介入する事は禁忌とされているのに、あの方が初めて直接ソーサリアに呼び込んだ魂。」
「そうだな、禁忌に触れる事は俺達には許されない。だが、こちらに来たって事は加護を与える事により介入が出来る。と、仮定しても良いんじゃねえか?」
「そ、それでも禁止事項ですよ?あーっしとしては、あの方からの罰の方が怖いっすよ。」
「でも、食べてみたくはありませんか?」
デフネの食指をつつくように言ってみる。
「そ、そりゃー味わってみたいとは思いますよ?でも・・・。」
「『アリステリア』様にバレなきゃいいんだろう?」
「ポレモスさん、何か良い考えが?」
脳筋の癖に何か策でもあるのだろうか?
「エンボーリオが貯め込んでるヤツでな、一時的に人間になれる薬があるんだよ。」
「それは、まさか・・・!?」
「『エーテル』薬の事っすか?」
「そうだ、エンボーリオは『アリステリア』様の命でヘファイストスに会いに行った。その時に使っていた「一時的に受肉する事の出来る薬」だ。」
「でも、エンボーリオさんを何とかしないと駄目じゃないっすか?」
「問題ない・・・くすねておいた。ちょうど三薬ある。」
「出来過ぎっすよ・・・本当にバレないんすよね?」
「あの方は下界を見守る事で忙しいの。バレる事は限りなく少ないわね。」
「そ、それならあーっしは「ミルクレープ」って言うのを食べてみたいっすよ!」
「俺は酒だな、つまみに良い物があるならそれもだ。」
二人を順番に見ると肯く。
「ここに我らの意見は一致いたしました。それではよろしいですわね?」
「応!」
「っす!」
「では・・・下界のゲートへ行きますわよ!」
「緊張して来たっすよー!」
「久しぶりの下界だ・・・楽しもうぜ!」
「御二人共、行きますわよ!」
「「おー!」」
こうして三柱の神は下界へと旅立って行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ね、ねえあの人達って・・・。」
「関わらないのがいい、行くぞ?」
「「「・・・。」」」
「しまったわね、着の身着のままで来てしまったわ。」
「盲点でしたね、あーっしらは熱くはないですからね~。」
「そうだな・・・上半身など隠さねばならぬような、そんなみっともない鍛え方はしていないからな。」
「「・・・。」」
『ポロスさん、この脳筋。誰のせいか分ってないっすよ!?』
『・・・これもヒヤシチュウカの為よ。』
「そう言えば人族のお金は持っているんですか?」
「持っている訳ないでしょう・・・し、仕方がないわね。身に着けている物を売りましょう。」
「売るのは良いですけど・・・あーっしのピアスでも売りますか?」
「いえ、ここは言いだした、私のイヤリングを売りましょう。」
「俺の肉体美を売るのはどうだ?」
「「・・・。」」
この暑苦しい人は・・・人選を間違えましたでしょうか?
「脳筋は駄目っすねえ・・・。」
「ほら、ポレモス。行くわよ?」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。」
「イヤリングは宝石店で売るのが良いのかしら?」
「うーん、雑貨屋だったような・・・ちょ、ポレモスさん、何してるんすか!」
「この女性達にだな、この素晴らしい肉体を見せているんだ。」
「メチャメチャひいてるじゃないっすか!」
バシーン!
「ほほほ、失礼しましたわ、御嬢様方。」
「何すんだよ!いてえじゃねえか!」
「これ以上目立つのは得策ではありませんわよ!」
「そうっすよ、ポレモスさん。」
「っく、この肉体美が分からんとは・・・。」
「そんな暑苦しい物など、分かる物ですか!いいから大人しくついて来なさい!」
「わ、分かった。」
「で、ここは何処なのかしら?」
下界の事は分からない。
何故か?
『アリステリア』様に、関わるのは禁止とされているからだ。
我々も神たる一柱なのに、下界の事は全くと言っていいほど分からない。
「あの方が見せないと言う下界、ますます興味がわいてきましたわ。」
「ポロスさん、気合入ってますね。」
「ええ、ヒヤシチュウカは必ず食べて見せますわ!」
「あーっしはミルクレープを!」
「酒とつまみはまだか?」
「「・・・。」」
「ところで、時間は大丈夫なんですの?」
「今は・・・十四時半っすね。あれ?ランチタイムって奴は終わってるんじゃ・・・?」
「本当ですの、デフネ!?」
「こりゃあ、ディナータイムに行くしかないっすね。」
「日頃の行いが悪かったなんて言わないですわよね?」
「大丈夫っすよ~、この脳筋のせいですよー。」
「呼んだか?」
「「呼んでない!」」
完全に人選を間違えたようだ。
仕方がない。
時間を潰さねばいけませんわね。
「では、まずはイヤリングを売りに行きましょう。」
「うっす!」
こうして我々は宝石店へと急ぐのだった。
・・・宝石店を見つけるのに時間がかかったのは言うまでもないだろう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「軍資金は手に入りました、後は目的の「ヒヤシチュウカ」ですわ!」
「ポロスさん、気合入ってるっすね~?」
「ふふ、楽しみで仕方ありませんわ。」
「そろそろ食えるのか?」
『この脳筋男は・・・。』
「おいおい、俺達は心を一つにした「同志」だろう?そんな汚物を見るような眼で見るなよな?」
ポレモスも気になっていたようだ。
そうです、我らは同志!
この神にも慈悲を与えませんと・・・。
そうこう言っている間に日が暮れて来た。
「ポロスさん、あの、御店の場所は知っていらっしゃるんですか?」
「・・・。」
「まさかとは思いますが・・・知らないんですね?」
「・・・。」
「何だよ、知らねえのか?」
「・・・。」
っく、だって仕方がないではありませんか!
下界に降りるのはあの災害以外にありませんし、200年経つと街の形なんて変わっておりますし・・・。
しかし、脳筋に言われるのは屈辱ですわね。
「こういう時は、人族に聞くと良いんですよ。ちょっと待っててくださいね~?」
そう言うとデフネは行ってしまった。
「おい、いっちまったぞ?どうするんだ、ポロス?」
「彼女を待ちましょう、情報が無ければ行く場所すら分かりませんわ。」
「そうだな、だが待つのはつまらんな・・・俺も行ってみるか。」
ガシッとその手を掴む。
「貴方はここにいなさい。良いですわね?」
ガッチリと掴んだ腰幕を絶対に放さないと強く握りしめる。
「オイオイ、怖えって冷静になれよ、ポロス。」
「貴方こそ冷静になりなさいな、貴方が目立つからここに立っている方が良いのですよ。」
「っふ、隠しても隠し切れないこの身体、どうだ?惚れるような胸筋だろう?」
「・・・。」
「何で沈黙するんだよ?」
「おーとっと、ポレモスさん目立ちますね。おかげで迷わなかったですよ~。」
「それで、デフネさん、見つかりましたの?」
「ええ、聞いてきたっすよ~。北通りにあるらしいっす。」
「北通りなのね?」
「そうっす。」
「早速向かいましょう。」
その宿屋があると言う方角へと歩く。
「ヒヤシチュウカ」・・・その料理を味わう為に。
「夕暮れ時になっちゃったっすね~。」
「夕暮れ時だと何か不味いのか?」
「下界では晩御飯の時間なんですよ~、混んでないかな~とかですね、思う訳ですよ~。」
「並ぶかもしれませんからね、ですが待てば食べれるのです。そこは我慢致しましょう。」
「しかし、我らの時間からすれば一瞬ではないか?」
「ポレモス、この待つ時間こそ我らにとって大敵なのです。」
「ほう、大敵か・・・まあ、どんな物か知るのは良い事だ。」
「お、見えて来ましたよ~・・・並んでますね。」
「私達も列に加わりましょう。」
ポレモスも大人しく列に並んでいる。
さあ、ついに来ましたが・・・。
ヒヤシチュウカののぼりが立っていないではありませんか!?
まさかこのお店では食せないのでしょうか?
そ、そんな事はありませんわよね?
希望を胸に並んでいると店員である女の子が様子を見に来たようだ。
ついでに聞いておく機会なのでは?
「お待たせしております。席があくまで今しばらくお待ち下さい。」
女性は列の前の方で挨拶をすると段々とこちらに来る。
緑色の髪の毛をした利発そうな女の子だった。
目の前までその女の子が来ると一層楽しみになる。
さあ、ヒヤシチュウカとやら、待っていなさい。
「リズ、店内の手伝いに行きな!」
「はーい!」
年配の女性に言われて緑髪の女の子は行ってしまった。
もう少しでヒヤシチュウカが食べられるのか聞けるところでしたのに・・・。
「なあ、何かよ・・・神気を感じねえか?」
「・・・感じるっすね。でも微量ですよ?」
「微量でも私達が感じると言う事は・・・神がいる!?」
「馬鹿な!そんな事、誰だ?」
「御待ちなさいな、ヘファイストスさんかもしれませんわよ?」
「そう言えば・・・アイツは神剣を作ったんだったな。」
「左様です、神剣を作るには神力が必要ですからね。」
「成程な、だが、まだまだだな。」
「『アリステリア』様は、かの者に何を期待しているのでしょうか・・・。」
「前が開いたっすよ~、詰めるっす。」
「むぅ、まだなのか?」
「ポレモス、大敵と言いましたわよね?」
「ヘイヘイ、本当にこの列に並ぶと言うのは大敵だな。」
「ですが、この待つ時間にも焦がれますわ、もうすぐヒヤシチュウカが食べられるのです。」
「そうっすねぇ~、待つのも悪くはないっすね。」
「これも試練だと言えば試練だな。おい、この良い匂いは何だ?」
「っく、受肉した事によって、一時期とは言え、匂いが・・・これが美味しそうなと言う事ですわね?」
「さあ、ヒヤシチュウカとやら、俺達の満足いくものなのか・・・期待しようじゃないか!」
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「・・・無い。」
「無いっすね。」
「ねえな?」
この店の食事のメニューとやらを見ているのだが、肝心なヒヤシチュウカが載っていないのである。
「済まない、そこの女性。」
「はい、御客様。お決まりになりましたか?」
「ヒヤシチュウカと言う物を食したいのだが、メニューに無くてな。」
「「ヒヤシチュウカ」、でございますか?」
「そうだ、それを食べに来たのだ。」
「・・・料理人に作れるのかどうか聞いてまいります。」
「おお、其方に感謝を!」
そう言うと店員は厨房の方へ向かって行った。
「ここまで来て食べられないなんて事は・・・無いですわよね?」
「ボロスさん、あの人なら大丈夫でしょうよ~。」
「そうだぜ、アイツの世界の食い物だからな。」
夕御飯時に並び何とか店に入れるようになったのだ。
ここで食べられないなど・・・ありませんわよね?
「お待たせいたしました、御客様、「作れる」との事ですがいかが致しますか?」
「それならばヒヤシチュウカを三人分お願い致します。」
「あ、あとはミルクレープもね!」
「何か良い酒は無いか?」
「お酒なら「清酒」と「梅酒」がお勧めです。」
「では、セイシュをもらえるか?」
「かしこまりました、それでは御注文を繰り返させて頂きますね。」
「うん、繰り返して頂きましょう。」
「ヒヤシチュウカを三人前、ミルクレープを御一つ、清酒を一杯、以上ですがよろしいですか?」
「間違えはございません、それでお願い致します。」
「では、少々お待ち下さい。」
そう言って女性は下がって行った。
「「「・・・。」」」
「どうやら食べれそうですわね。」
「ふふっ、みるくれーぷも楽しみで~っす!」
「ネクタル以外の物は初めてだな、セイシュとやら・・・ああ!?酒に合うつまみを聞いていなかった!」
ポレモスは慌てて店員を呼んでいる。
目の前にヒヤシチュウカが来たらどうしましょうか?
私は冷静に食べれるのでしょうか?
これが焦がれると言う事なのですね。
落ち着きなさい、私ともあろう者が。
ですが、もう少しなのです。
もう少しで食べれるのです。
ああ、この時間さえ、待つ事の何と時間の長い事か!
「先にお水を失礼致しますね。」
「う、うむ、して、ヒヤシチュウカとやらはまだなのですか?」
「ただいま御作りしておりますので、もう少々お待ち下さいませ。」
「そ、そうであったか、失礼した。」
「失礼致します。」
その女性店員は水を置いて立ち去って行った。
「へえ~、このお水、氷が入っていますよ~。」
「冷えているな。暑い時期だ、この心配りは有難いな!」
そう言うと、ポレモスは飲み干した水のお代わりを注文する。
私と言えば、恋人を待つ町娘の様に心臓の鼓動が高く鳴っているのが分かるほどだ。
ああ、もう少しだ。
もう少し待てば、あのヒヤシチュウカが食べれるのだ。
我慢よ、私。
水を飲みながら来るのを待つ。
ああ、この気持ちは久しく感じた事は無い。
神になった自分にもそんな気持ちがあったとは・・・。
ん?
神になった?
何だこの考えは?
「お待たせいたしました、先にヒヤシチュウカ三人分です。」
と、その料理がそれぞれ目の前に置かれて行く。
これが、ヒヤシチュウカか!
見た目がカラフルな食材が使われているようだ。
初めて食べるそのヒヤシチュウカの彩に魅了されていると、デフネから声が掛かる。
「うわ、メッチャ綺麗ですね。あの者の料理はこのような芸術性をも持っているのですね。」
「と、とにかく食べないか?」
「ポロスさん、何で泣いているんですか?」
「あ・・・何故だろう・・・涙が・・・止まらぬ・・・。」
「ポロスよ、お前の食べたがっていた物だ。味わって食べると良い。」
「泣いている場合ではありませんね。待ち焦がれたぞ、「ヒヤシチュウカ」よ!」
皆で食べる。
まずは緑色のものだ。
ああ、これは細切りにしたキュウリだ。
何と瑞々しい・・・。
少々酸っぱいタレが掛かっているが、それがキュウリと食べると主張してこない優しい味に変わる。
次は茶色の物だ。
これは何だろうか?
食べると煮る事に特化したものなのだろうか?
豚肉を焼いてから煮て細かく切ったもののようだ。
その手間のかかった肉を食べる。
うんうん、これを、何と表現すればよいのだろうか?
人間と同じように旨いと言えば良いのか?
それだけでは表現出来ない。
その、私だけの宝物を少しずつ食べて行く。
次はもやしですね。
これも美味い。
ただ茹でただけなのだろうが、このたれと一緒に食べると旨味が増す!
もやし、侮りがたし!
次だ、次だ。
これは知っている。
卵を焼いたものを細かく切ってあるのだろう。
優しい甘さがたれと一体となっていてこれも美味い。
この発想はソーサリアには無いはずだ。
ヘファイストスの世界の発想であろう。
料理一つに、ここまでの手間をかけるのか・・・。
更にピンクの物を口に運ぶ。
うん、これも良い。
ハムと言う物であろう。
これはこれで味の主張をして来る。
そしてそれらに隠れていた「主役」が登場する。
麺。
縮れた麺だ。
たれがかかっているその黄金色の麺を一すくいする。
おお、タレとからまり更なる美しさを麺に与える。
味はどうか?
うん、美味い!
これは良い。
ああ、大人しさの中にある、主役だと言うこの麺。
縮れた麺がタレと絡み合い、主役であると主張する。
これは美味い!
駄目だ。
食べる事に集中してしまう。
そんな事は気にしないと、すする。
口に運ぶ、噛み、飲み込む。
繰り返す。
ああ、何と至福な時間であろうか?
この様な幸せもあるのだな。
初めて人間が羨ましいと思ったぞ。
だが、この時間も料理も限りあるものだと気づく。
・・・もう、なくなってしまった。
この料理が無くなる事で、至福な時は終了してしまった。
そう言えば、この皿の脇についている黄色の物体は何であろうか?
箸先に少しとり口に運ぶ。
こ、これは・・・。
辛味だ!
口の中に新たな味が・・・だが、私のお腹は限界だと告げてくる。
残念だ。
次の機会があれば、必ずや・・・。
ふと思う。
『アリステリア』様はこれを見ていたのか?
毎日?
・・・我慢できるのであろうか?
私は話を聞いただけで無理だった。
「『アリステリア』様は何処まで我慢強いのだろうな・・・。」
「何か言ったか、ポロス?」
「いいえ、なんでもないですわ。」
「ポロスさん、このみるくれーぷ、ヤヴァイっすよ~!」
「このセイシュもいいぞ、ネクタルとは比べ物にならんが、口の中がさっぱりする。そして、この喉越し・・・これはこれで、美味い。」
「ふふっ、こう言う時間は悪くないわね・・・。」
食べ終わると一時自分が神である事を忘れてしまった。
「神界でもこのような時は過ごせませんね。貴方達は普段何をしているのかしら?」
「この肉体美を衰えさせない様に鍛錬をしておるぞっ!」
「最近の流行で「ネイル・アート」と言う物を研究してま~っす!」
「流行とは?」
「あーっしも『アリステリア』様に聞いただけなのですよ~。」
「っふ、この肉体美を見ろ!」
「「貴方は黙っていなさい。」」
「す、すまん。」
さて、そろそろ時間ですね。
「目的も果たしました。戻りますわよ。」
「かしこまりましたー。」
「・・・ポロスよ、何故そんな顔をしているのだ?」
涙が・・・。
何故だろう。
止まらぬ。
「これは・・・違う、違うんです。」
「ポロス様・・・。」
店員を呼び会計を済ませると、宿屋を出る。
何故だろうか、この胸に残る郷愁は・・・。
「では、戻りましょう・・・御馳走様、ヘファイストス。」
ここから礼を言ってもかの者には聞こえぬだろう。
宿屋の裏でゲートを出し、神界に戻って来た。
神界に着いた我らを待っていたのは、仕方が無いと言った顔をした『アリステリア』様だった。
注意をされたのだが、私には届かなかった。
また、食べに行きたいですね・・・ヒヤシチュウカ。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!
まずは、いつものから!
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皆様には感謝しかございません。
外伝扱いの物を入れて本編はしばし休憩です。
活動報告にも記載いたしましたが少しテコ入れをさせて頂ければと思います。
新作を待っている方々には申し訳ありませんがお付き合いくださいませ。
それでは 次話 未定(仮 で、お会い致しましょう。
御疲れ様でした。




