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雪の耳飾り  作者: カイン
圭&渚
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21/25

・・・まさか

俺がまた渚と話しはじめ、祐樹とも知り合い、ぎこちなさもなくなってきた頃。

俺は祐樹と二人で委員会に行っている渚を待っていた。

いつのまにか、三人で一緒に帰るようになっていた。

「・・・なぁ、祐樹」

「ん?どーしたの?」

本から顔を上げた祐樹に、俺は事も無げに聞いた。

「お前、渚のこと好きだろ」

ぽかんとした表情の後、みるみるうちに真っ赤になっていく。

「な、な、な・・・!?」

「なんでわかったか?わかりやすいんだよ、お前。渚はにぶいから気付いてないだろーけど。俺にとってはばればれ」

「あ・・・う・・・な、渚ちゃんには言わないで・・・!」

「わざわざ言うやつはいねーよ」

その真っ赤に染まった顔を見ると、なぜか胸の奥がざわざわと静かに、だが確かに騒いだ。

(・・・・・・・・・なんかむかつく)


次の日。

放課後、俺は渚と祐樹を待っていた。

(・・・遅いな・・・)

祐樹は先生の手伝いとやらで遅いのはわかるが、渚まで遅いのはなぜだろう。

外は赤い。

(しゃーない、探すか)

廊下に出ると、三人ほどの女の子とすれ違った。クラスメートだ。

何がおかしいのか、くすくすと笑いながらすれ違う。

「あっ・・・!」「いてっ!」

一人とぶつかってしまった。三人ははっとしたようにこちらを見た。

「ごめん、よそみしてた」

「ううん、こっちこそ、ごめんね・・・あのさ、圭くん!」

「ん?何?」

一人が決心したように言い始めた。

「今だから言うけどさ、渚ちゃんと話すのやめたほうがいいよ!」

「そうだよ!あの子、嫌な子だもん」「圭くんが優しいからって調子にのってるし」

他の二人も頷き、追従するように話す。

「えっと・・・」

「あの子、前からうざがられてたし」「そうそう、うざいよね」「イイコちゃんぶってさ」「クラスでも話しづらいし」「隣だからって圭くんに近づいたし」「ね、やめたほうがいいって!」

正直、これ以上話したくなくて、俺は早口で三人の口を封じた。

「ご忠告ありがとう。でも、俺は女の子をほっておくなんてできないんだ。それに渚ちゃんは俺の友達だしね」

「・・・そっか。やっぱり圭くんは優しいんだね。あんな子にも話しかけるなんて」

三人は面白くなさそうに走っていってしまった。

「やれやれ・・・ん?」

光るものを見つけ、拾い上げる。ぶつかった時にあの子たちが落としていったものだろう。

タグがついているので学校のカギのようだ。

「・・・資料室のカギ・・・?」

あそこにどんな用があったのだろうか。

(・・・まさか・・・)

俺は嫌な予感がして、急いで資料室に走った。

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