帰り道
こちらは番外編です
祐樹達の過去が主にのっています
あまり本編とは関係がありませんw
(・・・あー。あいつどうなったかなぁ)
夕日が眩しい帰り道。
俺、圭はぼんやりと考えてた。
「・・・でね?って、ねぇあたしの話聞いてる?」
「んー?あ、ごめん、聞いてなかった」
「まったくもう・・・祐樹くんのこと気になるのもわかるけどさぁ、ちゃんと聞いてよ!」
隣を歩く俺の彼女、渚がふくっれつらをする。
小学校からの付き合いで、祐樹の初恋の相手だったりする。まぁ、どろどろの昼ドラみたいな関係ではなかったが。
こいつがこんな顔を見せるのはごく少数だ。それなりに心を許している証拠。
そして、俺はそのうちの一人でもある。
(・・・まぁ、彼氏なのに心を許されてないってのは悲しすぎるな・・・)
「悪い悪い。でもさぁ、渚も気になるだろ?祐樹のこと」
そう、今日はとても奇妙なことが起こったのだ。
あの奥手で女子が苦手な祐樹が、初対面である転校生にいきなり告白したのだ。クラスメートが全員見ている前で。
しかも、俺たちが出てくる前に彼女と二人で行ってしまった。
もちろん、教室に残って結果を知ろうとしたクラスメートは全員、渚と二人で追い返した。
もし失恋したなら、あいつはそんな顔を見せたくはないだろうから。
クラスの大方は振られるという予想だ。何人かは大穴を狙って受け入れられるに賭けていた。
ちなみに俺は受け入れられるに賭けている。
なぜか?
なんとなく、彼女の反応があまり悪い反応ではなかったからだ。
しかも、彼女もそこまで積極的ではないと俺はにらんだ。奥手同士、仲良くできるだろう。
本当に受け入れられるかは別として。
「ま、ね。昔から祐樹くんは大人しいし、あんたより奥手だからすっごく気になるけど・・・でも、さ。もうちょっと、なんてゆーか、あたしの話聞いてくれても・・・」
「大丈夫大丈夫。俺は渚のことが一番好きだって」
心の底から言う。実際、幾多という女の子を口説いても一番は渚だ。それは絶対に変わらない。
今日来た転校生だって、渚にはかなわない。まぁ、あの子に手を出す気は元から、ない。
「・・・わかってるよ・・・でも、心配になっちゃうんだもん」
渚のこんな弱気の顔なんて見られるのは俺くらいだろう。祐樹だって、渚の家族だって、知らない、俺だけのもの。
そんな顔が可愛くて、思わず身をかがめてキスをする。
「んっ・・・・・・ちょっと、真面目に言ってるんだってば!」
「わかってるって。でもさぁ、可愛かったんだからしょうがないだろ?」
「まったくもう・・・!」
真っ赤になる可愛い渚を横目で見ながら、俺は思い出していた。
俺が渚と出会ったのは小学校の頃。
俺が転校してきた事から始まったのだ。




