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二十三話 「心配の価値」
優子たちの自宅。
優子の妻である稚陽は、娘の瑠璃と留守番している。
はあ。心配。
心配、心配、心配、心配――。
「はあ〜」
あの人が行ってる国のニュースを見た。
テロがどうこうって、今になって飛行機の便も止まった。
飛行機が止まっちゃったら、優子さんは危ない中帰ってこられない。
どうしよう、どうしよう。どうか無事でいて。
大丈夫だよね?あの人、怪物みたいに何でも出来ちゃうから。
でもね、心配。
結婚する前、優子さんがアパートに行きたがらなかったから心配してたけど、結局その心配をお返しされたときあったな。
私の心配は、そんなに必要ないものなのでしょうか、って聞きたいけど、心配いらないってどうせ言われる。
「あー瑠璃〜」
私は瑠璃をぎゅっと抱きしめた。
「いやー......お風呂の後で暑い」
「パパ、早く帰ってくるかな?」
「......心配?」
「すっごく」
「んー。心配しなくてもいいと思うよ」
「なんで?」
「パパ凄いし、ママが心配しても意味ないと思う」
......酷い。




