第31話 初研究 - 研究組 -
第31話 初研究 - 研究組 -
研究組の銀、翔、麻里、青そして細井 昴は馬車に乗って来る途中に通った工業都市についた。
大きな工場や会社が集中していて、その中でも飛びっきり大きい建物がある。
ボブ) 「ここが我々のラボだ。まずは見学をする、しっかりついてきてもらいたい」
ボブについていくと様々な部屋があった。工具も技術も発展しており、研究に専念できそうな環境である。しかし皆思っていたのは、何を研究するのかということだ。
ボブはある部屋で立ち止まった。
ボブ) 「ここが君たちの研究室だ。」
翔) 「私たちは何を研究すれば良いのですか?」
ボブ) 「まぁそう焦るな。君たちには2つの選択肢がある。1つ目は軍事技術の研究及び発展。2つ目は農業技術の発展だ。どちらがいい?」
すると皆は話し合い始めた。知識的には軍事技術の方がしやすいが、戦争のために研究するのは気分が悪く、農業技術の方では生物という未知の領域を開拓できるかが心配であった。
そして、2つに別れてしまった。
麻里、青) 「農業がいいよ」
銀、翔) 「軍事だろ」
細井) 「... 」
ボブ) 「仕方ないな。もう1つ研究室を用意する。軍事班はこの部屋に、農業班は私についてこい」
麻里と青はボブについていくことに、細井は考えながらも、居残ることを決断した。
ボブ) 「では毎朝7時に向かいを送る。ついてから12時まで研究し、1時間の昼食後、16時まで研究をする。そして宿に送る。研究費は毎月決まっていて、工具を使うのは自由だが、材料費はそちらで頼む。ここは工業都市だ、外に出ればなんでも見つかる。給料は月末に渡し、半年ごとの発表では、ボーナスもあるぞ!」
ボブは麻里と青を隣の少し小さめの部屋を与え、どこかにいなくなった。
何もプランのない軍事班は、まず爆弾の製造をすることにした。翔と銀は買い物に行くことにし、細井は部屋に残った。
青と麻里はまず情報を集め始めた。今の農業技術を知るためだ。すると近代農業の歴史についての本があった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
近代農業 by アンカー パール
地下で生活をする際に最も問題になるのは食事だ。国は世界の食の需要を抑えることを始めたが、結局は壊滅に至った。
私たちは農業を地下で行う技術を開発した。水を使い回すことを始め、 ビニールハウスでの育て方のようにしたが、コストがかかりすぎた。
そこで地下水を使った農業を考えたが、いつかなくなるかもしれない。
しかしついに最高の方法を見つけた。それは平面地球だ。本来、植物は何もしなくても育ち、水を与える必要もない。人がいなくてもいいのだ。つまりビニールハウスを応用し、植物が育つサイクルを植物自身にさせるのだ。
この研究によって、収穫量もコストも抑えることができた。しかし次に必要なことは動物だ。今はただ単に平面地球においているだけなので、数が少なく値段が高い。この動物をより効率的に育てる技術をこれからの研究者に研究してもらいたい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この本を読み、麻里たちの計画は決まった。動物の研究だ。今、彼女らは生物の技術が少ないため、まずは学ぶことから始めるようだ。
対して翔と銀は買い物から帰ってきた。実際は何も買ってきてはいない。しかし重い荷物を持っている。
細井) 「何をそんな買ってきたの?」
銀) 「そんなこといいだろ、早く手伝え」
この荷物は買ってきたものではなく、いらなくなったゴミ山にあったものだ。工業都市とはいえ、全てを再利用する技術まではないらしく、街角に散らかっていた。その中で使えそうなものを2人は拾ってきたのだ。
2人は運び入れるなり、加工を始めた。おそらく爆弾の材料を作っているのだろうが、細井にはついていけなかった。彼はただ座っていた。嫌、座っていることしかできなかったのだ。
研究組の研究が始まった。これはイギリスの産業や農業を発展させるかもしれない。
アンカー パール - Anchor Pearl




