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目覚めて

ラナルタ山脈にて




ふわぁぁ。

よく寝たわ。ここ、どこかしら。

あら、横に寝ているのはピナリカね。


そう言えば、私は眠りについたのだったわ。

大好きな貴方を待つために。


どうして目が覚めたのかしら?

貴方が迎えに来るまで寝ているつもりだったのに。


でも、私が目覚めたということは、あの人はこの世界にいるのね。

私が会いに行ける距離にいるのね。


どれほどこの時を待ったことでしょう。

どれほど貴方に会いたかったことでしょう。

私は貴方のために存在していたのに。

置いていかれるくらいならいっそ、貴方の手で。

そう、何度思ったでしょう。


思えば、あの時の貴方の様子はおかしかった。

私に他の男を進めるなんて。

まして、自分がいなくなったらどうするかと聞くなんて。

どうして気が付かなかったの。

でも、さすが私。

きちんと答えたわ。

『諦めたらね。』

そう、答えたわ。

だからね、諦めていない私は、他の男を探さなくていいのよ?

きちんと約束をしなかった貴方がいけないのだから。


それに貴方も酷いわ。

勅命、出していたでしょう?

なのに迎えに来てくれないなんて。

これは私への挑戦状かしら?

貴方から隠れろって。


貴方、追いかけてくれるかしら?

まだ、私を愛して下さっているかしら?

忘れていないかしら?





さあ、これからどうしましょう?



でもまずは、隣でスヤスヤ眠るピナを起こすことかしら?










____________________



コトマンにて




ふわぁぁ。よく寝た。


これからどうすっか。

ラナルタ山脈には行かなきゃなんねーのは分かってるが、ラナルタ山脈ってどこだよ。

マップはあるが、昔とは変わってるはずだろ?

まずはマップ入手からか。

いろいろどう変わったのかも知りたいから、イグワーカンと連絡をとるか?

あいつなら、俺が勅命で連れてかれるのではなく、自分で会いに行きたいって言っても許してくれるだろ。


何が必要だ?

食料、マップ、あとは身分証か。

ギルドに行かなきゃな。今までのは使えねぇし。

足も必要か。今の足ってなんだ?

ワイバーンか、スレイプニルか。

それとも普通に馬か。


「藍、これは答えられるか?」


<私は心を読むスキルを常時発動しておりませんゆえ、これというのが何か分かりかねます。>


「すまん。この世界の足、つまりは交通手段についてだ。」


<原則、現在については答えられないことになっております。>


やっぱりか。

あのマールがそんな簡単にものを運ばせてくれるわけないか。


<けれども先程マルフェルナ神より、『ププッ。ワイバーンとか、正体バレて、捕まる気しかしないよねー。ほんと自分の規格外さが分かってないんだから。ププッ。ゲーム時代だってワイバーンを足にしてたのは君らくらいだよ。空を飛びたいなら、ぎりグリフォンならいいかな。それでも珍しいけどねー。』との事です。>


……。マールのやつ、笑いすぎだろ。

そんなに規格外だったか、俺?


まあ、マールのことは置いといて、移動は馬か。まあ、無難か。

でも俺は馬に乗れるのか?

うん。普通の馬には乗れる気しねーな。

スレイプニルにスキルで幻影をかけて、馬に見えるようにするか。


「足は、スレイプニルに馬の幻影をかけることにする。」


<わかりました。では、スキルでの幻影だけでなく、アイテム利用による二重の幻影で隠すのをおすすめ致します。>


「何故だ?」


<スキルだけ、アイテムだけでは王城などの感知に優れたアイテムを常時発動している場所でバレる可能性があるからです。その点、二重にしておけば、こちらの幻影の方が格上となるので、バレる可能性が下がります。また、なにかのきっかけでスキルが解かれてしまった時の一時のしのぎとなります。>


なるほどな。

感知アイテムか。


「だがあまりに隠し過ぎても、バレた時にどうやって隠していたのかと騒ぎにならないか?」


<バレなければ良いのです。心配ならば、魔法も重ねがけすることを勧めます。>


コイツ、面白ぇ。

俺に性格似てきたか?



まあ、とりあえずスレイプニルをどうするかは置いといて、ギルドでも行くか。

ここで召喚する訳にも行かないしな。



うーん。何処から出ようか。

新しく入口作るか?

こんな真昼間に墓から出るとかゾンビかよ。

まあとりあえず今日はそこから出るしかないんだが。



「透視」


よし、人はいなさそうだな。


ホイっと。

昨日のうちに家が綺麗になっててよかった。服が蜘蛛の巣まみれになる所だった。




では、ギルドへいざ出発!










……。自分で言って、ちょー恥ずかしいかった。くそー。







待っててくれた人、ありがとう。

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