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初心者ダンジョンだった③

気が付いたら10000PV超えていました。

これも読んでくださる、みなさんのおかげです。

ありがとうございます!



 俺たちは魔法陣が解除されたボス部屋へと足を踏み入れた。

 ボス部屋の扉をくぐると、自動的に扉が閉じ先ほどのように、魔法陣で施錠された。

 魔法陣が展開されたのと同時に一匹のスライムが現れた。

 そう五匹ではなく一匹だ……

 お約束というかなんというか、嫌な予感ほど良く当たるもんだな。

 出現したスライムの大きさは、だいたい縦横が五十センチで高さが約一メーターくらいで、形はカッププリンのような形でプルプルと震えている。

 たぶんまだ索敵エリアに入っていないため、動かないみたいだった。


 近づかなければ攻撃してこないようなので、一緒に入ってきた騎士にスライムの種類を聞いてみた。

 聞いてみた結果あれはラージスライムらしい。

 スライムにも段階があり、一定のレベルに達すると進化して強くなる。

 今わかってるスライムの進化はスライム→ミドルスライム→ラージスライム→ビックスライム→グレイトスライム→キングスライムとなるそうだ。

 その進化プラス属性が付いたり、状態以上が付いたりするらしい。

 今回出たきたのは、ノーマルタイプのスライムで属性はないみたいだ。

 どこで判断するのかと聞いてみると、スライムも色だそうだ。

 目の前にいるスライムは無色透明だから、色と言われれば納得してしまう。


 スライムの攻撃方法は属性がない場合触手を鞭のように使うのと、体内の粘液を吹きかけて相手の動きを阻害するくらいしかないそうだ。

 攻撃方法はわかったが、それを聞いて剣持は嫌そうな顔をしていた。

 女の子だし触手やヌルヌルの粘液を嫌悪するのはわかる。


「剣持は戦わなくていいぞ」


 なので俺が助け船を出す。


「それはありがたいが、二人で大丈夫なのか?」

「あれくらいなら、俺とタクの二人で余裕で倒せるから心配するな」


 剣持は心配してくれているが、何も問題ないので大丈夫だと伝える。

 もちろん騎士の二人もヤバそうだったら、介入するらしいが基本的に静観するようにリカルドに言われていた。


「タク。 あいつのコア、ライフルで撃ち抜けるか?」


 俺は戦い方の作戦を立てる為、タクに話かける。


「今みたいに動いていなければ余裕なんだな」


 タクの言った通りスライムのコアは、スライムの体内を不規則に移動している。


「あのスライムごと吹き飛ばしてもいいなら、魔力弾を付与してもいいんだな」

「粘液が飛び散ってきそうだから、それは却下だ」


 折角、遠距離から倒しても粘液が、かかったら意味がない。


「スライムの動きは俺が止めてくるから、その隙に狙撃してくれ」

「わかったんだな。 ライフルはいつでも打てるように準備しておくから、撃てるタイミングで合図をくれなんだな」


 タクは俺のスキルを知ってるし、何回か試させてもらってるから、何をするかわかってるっぽいな。

 作戦が決まったので俺はスライムに近づく為に、気配遮断などの隠密スキルを発動させる。

 俺が消えたタイミングで、タクも銃器召喚でスナイパーライフルを召喚し、うつ伏せに転がりスコープを覗きスライムへと照準を合わせる。

 スキルの発動を終えた俺は小走りでスライムに近づきながら、いつものナイフを収納から取り出す。

 そのままの勢いでモンスターの後ろまで回る。

 このレベルのモンスター相手でもまったく気づかれない。

 俺の隠密スキルはどこまで、通用するのか楽しみになってきた。


 「影縛り」


 俺はそう口にしながらナイフを、スライムの影に向け投げ刺した。

 タクとヒカルに協力してもらって、影縛りでどれくらい動きを止めらるのか、だいたい把握している。

 ほぼ同レベルのタクとヒカルが全力で抜けようとして、約十分大丈夫だった。

 俺より格上のユーリさんに使って約三十秒。

 ユーリさんと話し合った結果、今の俺のレベルでも隠密スキルが通用する相手には、最低でも一分はその場に縫い付けることができる。

 ちなみにユーリさんには、隠密スキル全開でも三メートルより近づけなかった。

 影縛りでスライムの動きを止めたので、隠密スキルを解除してタクの元へと走る。

 タクの隣まで戻るとタクへ合図へ出す。


「縛って来たからいつ撃ってもいいぞ。 たぶんアイツくらいなら、五分は持つからゆっくりでいいぞ」


 ここからスライムの動きを止めて戻るまで、約五秒の早業で戻ってこれた。

 タクも時間に余裕があるから、一撃で仕留める為集中している。

 三十秒ほどスコープを覗いていた、タクがスッと引き金を引いた。

 撃ち出された弾丸は、真っすぐ飛んでスライムのコアへと寸分狂わず吸い込まれていった。


「ほぼ誤差なく命中か。 さすがだな!」

「相手の動きが完全に止まってたからなんだな。 動いていたらこうはいかないんだな」


 コアが砕けスライムは身体が維持できなくなったのか、その場で粘液の水たまりとなり、数秒後に液体が入った瓶を残し光になって消えてなくなった。


「あのスライム途中から、まったく動かなくなったんだが何をしたんだ?」


 俺が影魔法を使えるのを、知らない剣持は不思議顔でこちらを見ていた。


「影縛りって魔法スキルで、相手を動けないように縛ってきたんだ」


 ナイフをスキルで手元に呼び戻し、ナイフを刺す動作を見せながら説明した。

 勝手に手元に戻ってきたナイフを見て驚いていたが、スキルだと話すと納得してくれた。



 ボスを倒したからか、いつの間しか二階へと続く階段が出現していた。

 騎士の一人がドロップした瓶を、剣持と話している間に回収してきてくれた。

 階段を上りながら、騎士たちに瓶の中身を確認してもらうと、低級の回復薬だった。

 飲めば擦り傷程度は治るらしい。

 ただあのスライムから出た物を飲むのは、少々勇気がいる。

 タクも剣持も同じことを思ったのか、互いに顔を見合わせながら苦笑いをしていた。

 階段を上り終わると、野営の準備をした残りの皆が俺たちを待っていた。



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