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初心者ダンジョンだった②



 それぞれ順番に戦闘を行ったので、皆の戦い方を説明しようと思う。

 俺の次に立候補したのは、タクと剣持だった。


 タクの戦い方だが、モンスタには近づかず、スナイパーライフルを召喚して、華麗にヘッドショットを決め倒していた。

 遠距離特化らしい戦い方だった。


 剣持は出来上がった日本刀を構え、ダッシュして近づき居合抜きのように、モンスターっとすれ違いながら鞘から抜きそのまま首を刎ねていた。

 自分の所の道場で免許皆伝なこともあり、その剣筋は光が煌いたようにしか見えなかった。


 剣持が戦闘を行ったことで、次は自分と双槻が現れたモンスターに特攻していった。

 双槻は走り寄っている間に、両手で背中に差していた剣を抜き、モンスターの前に着くやいなや両手で二回ずつの四連撃を繰り出し、モンスターに浴びせていたが、だがそのモンスターにはオーバーキルだと思うぞ……

 見た感じ、剣持は一撃必殺で、双槻は手数で勝負するタイプのようだった。

 


 俺たち四人が戦い終わったので、残ったヒカルがビビりながらもモンスターに近づいていった。

 ヒカルの戦い方は盾でけん制しながら、剣か魔法で削っていき弱ったところで止めをさすといった感じだった。

 慎重なのはいいことだと思うが、ここのモンスターにそこまでする意味無いと思うぞ。

 削るために当てた攻撃で致命傷を負っていたから、傍から見ていると虐めてるみたいに見えた。

 ここか後は俺たちとは、あまり関わりが少ないメンバーだ


 委員長は賢者のスキルでモンスターの弱点を探し、魔法でピンポイントにそこを攻撃していた。

 賢者スキルには、鑑定があるらしくいろいろわかるらしい。

 俺たちのステータスも見ようと思えば鑑定して見ることができるそうだが、個人情報だから相手に許可を取ってからしか見ないそうだ。

 賢者ということから、攻撃は魔法職みたいだった。


 戦士の碇はデカイ、バスターソードを担いで来ており、戦い方もそれを力まかせに振り回していた。

 攻撃力は凄まじいが、いつこちらに剣が当たるかわからないから、同じ前衛としては隣で一緒に戦いたくない。

 魔法職とかの後衛職の人と組めば凄い戦力になるだろう。


 龍拳は見たまんまボクシングの構え、フットワークだったが、パンチの威力がおかしかった。

 なんとパンチが当たったモンスターが爆砕したのだ。

 グローブの代わりにメリケンを装備しているのだが、それでも考えられないくらいの爆発だった。

 あとで聞いてみたが、爆裂拳っていうスキルで文字通りパンチが爆裂するらしい。


 そして残りの女子組だが、弓塚はタクと同じく遠距離から貫通を付与した矢を射って、モンスターの頭を射抜いていた。

 スキルの恩恵で矢は魔力で作れるそうで、魔力がなくなるまでは、弾切れになることはそうだ。

 タクもそうだが遠距離職は、懸念される弾に関してスキルに恩恵を受けているようだった。


 最後は魔法オタクの本田だ。

 本田は魔法で敵を倒していたが、これまたオーバーキルだった。

 普通のファイヤーボールで余裕で倒せる相手に、Lv.5辺りだと思われる火の大魔法を使っていた。

 しかも高笑いしながら攻撃していて、味方のこちらから見ても怖かった。

 フレンドリーファイヤをしないことを祈るしかない。


 そんなこんなで全員がモンスターを倒すことができたので、入口近くで戦っていたが先に進むことになった。

 道中出てきたモンスターは、交代で倒していき進んで行く。

 みんな戦うことに慣れてきたのか、それとも殺すことに麻痺してきたのかモンスターと戦うことに躊躇いがなくなっていった。

 俺も何度も戦ったがこの階層ではスキルを使わなくても、ユーリさんとの訓練通りに戦っていれば怪我することなく倒すことができた。

 たとえ身体能力が上がっていたとしても、元の世界ではこんな動きはできなかったと思う。

 ユーリさんから教わったことは、キツかったが身になっているのを感じられた。


 そのまま戦闘を繰り返しながら、順調に進んで行くと一階のボス部屋の前に着いた。

 ダンジョンに入ってから、ここまで三時間くらいしか経っていなかった。

 体感時間だともっと経っているように感じていたが、ダンジョンの中で気を張っていたのかな?

 だが初心者の者が三時間で来られるのは、優秀だとリカルドが言っていた。

 リカルドの予定だと、もう三時間くらいかかるつもりだったらしい。


「この先に一階のボスが出現する。 ここのボスは基本的にスライムが出てくる」


 初心者らしく某国民的RPGでも、最弱のスライムが出てくるようだ。


「スライムは一見弱そうに見えるが、物理攻撃が効きにくい」


 しかし、この世界では最弱ではなくそれなりに強いらしい。


「だが弱点があるから小さいスライムは、割と簡単に倒せる。 スライムには粘液を形作っているコアが体内にあるので、そのコアを壊せば簡単に倒せる」


 弱点があるならよかった。


「上位のスライムになると体内でコアを動かすことができるので、スライムは魔法で粘液ごと全体を消滅させた方が安全だがな」


 魔法が有効なら魔法で倒した方が簡単か。

 俺たち皆なにかしら魔法を使えるから倒せる。


「ボス部屋は基本的に入った人数分のモンスターが現れるか、ごく稀に人数分の力を力を持った一匹が出てくることがあるが、千回に一回あるかどうかだ」


 数匹出てきた時は弱めのヤツが、一匹の場合は協力して戦えば大丈夫というわけだ。 


「そしてこの扉に刻まれているように、ボス部屋には一度に入れる人数が決まっている」


 リカルドが扉に書かれた文字を指しながら説明する。

 ボス部屋の扉にはこう書かれていた。


 『挑戦する者たちよ。 この部屋には五人以下で入るべし』


 俺たちは騎士たちを入れて十五人いるから、三回に分けて入らないとならない。

 皆で話し合い三チームの班を分ける。

 騎士たちは二人、二人、一人と別れる。

 一人なのはリーダー騎士であるリカルドだ。


 俺たちの班分けは碇、龍拳、本田、弓塚の四人組、ヒカル、双槻、委員長の三人組、そして最後が俺、タク、剣持の三人組の三チームに分かれた。

 この班分けはリカルドの独断と偏見で決まった。

 一応前衛と後衛がいるように班分けしたようだが。


 初めに碇たち四人を連れてリカルドが入って行った。

 五人が入ると扉に魔法陣らしきモノが現れ、扉が封鎖された。

 戦いが終わるまで、他の人は入れないということだ。

 よく考えたら騎士たちの力分を足された一匹で出てきた場合俺たちだけで戦うのは厳しくないか?

 稀のことと言っていたし大丈夫だと思いたい。

 そんな考え事をしていると、先に入った四人の戦闘が終わったのか扉の魔法陣が消えた。


 騎士たちの話し合いの末、次にヒカルたちが入って行く。

 俺たちはに最後になるようだった。

 そして数分後、扉を封鎖していた魔法陣が消えた。

 ついに俺たちの番となり、タクと剣持、騎士二人を伴ってボス部屋へと足を踏み入れた。



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