十日後だった
ステータスの武器収納に収納限界数を追加しました。
この世界に召喚されて十日ほどたった。
午前午後と魔法やスキル、実技の訓練と多忙な毎日であった。
訓練が終わった後は、イリス様が部屋に誘いに来ていろいろな遊びをした。
俺たちの訓練より早く、イリス様の勉強が終わった時は、イリス様が訓練場まで来たので、鬼ごっこやかくれんぼをしたりした。
室内では、大富豪や七並べなどのトランプや手書きで作ったスゴロクなどいろいろ試した。
その中でもイリス様は強運を持っているのか、運が必要なゲームはどれも強かった。
ステータスは日が出ているうちは、毎日みっちりやったのでレベルもそれなりに上がった。
ステータス
名 前 渡来 キエル 年齢 17
レベル 3→10
体 力 250→600
攻撃力 250→600
防御力 150→300
素早さ 300→1000
魔力 150/150→275/275
職業 暗殺者
スキル
気配遮断 Lv.MAX 暗器術 Lv.2→Lv.3 魔力操作 Lv.3
闇魔法 Lv.1→Lv.2
Lv.1 シャドーボール【闇の玉を作り打ち出せる】
Lv.2 シャドーミスト【闇の霧を作り出す】
風魔法 Lv.1→Lv.2
Lv.1 ウィンドボール【風の玉を作り打ち出せる】
Lv.2 ウィンドウォール【風の障壁を作り出す】
雷魔法 Lv.1→Lv.2
Lv.1 サンダーボール【雷の玉を作り打ち出せる】
Lv.2 サンダーナイフ【雷のナイフを作り出す】
暗視 Lv.- 忍び足 Lv.- 暗器収納 Lv.2→Lv.3【収納数 5】
固有スキル
影魔法 Lv.1→Lv.2
Lv.1 影縫い【影を触る、攻撃することで相手の動きを止められる。 影魔法のLv.で拘束時間が変化する】
Lv.2 影縛り【自分の影を操り、相手の影と繋げることで相手の動きを止められる】
影の道
【気配遮断のLvに準じて、スキルの効果率アップ。 最大10倍】
来る日も来る日もユーリさんに投げられ続けた成果か、レベルは二桁に乗るまで成長した。
ステータスの方も大幅にパワーアップしていて、速さについては四桁まで上がった。
体力がついてこれないので、全速力では数分しか走れないが、原動機付自転車で出す速度くらいまで出すことができるようになった。
今の段階で約三十キロくらいは出てるのに、もっとレベルが上がったらどうなるのだろう。
魔法もついに攻撃魔法が使えるようになった。
攻撃魔法は使えるようになれば簡単で、イメージしながら魔法のスキル名ほ言うだけだった。
ただ使えるようになるまでに魔法操作のレベルを上げないと使えない仕様みたいだ。
戦闘に参加する予定でマンツーマンで訓練を受けた人間は、みんな同じくらいのレベルまで上がっていた。
ある程度までレベルが上がったことによって、俺たち十人はついに実践で初心者用のダンジョンに潜る運びとなった。。
今日はその準備で、武器や防具の装備を選ぶように指示された。
その流れでリカルドを共だって、武器庫まで来ていた。
装備を選ぶのをリカルドが、アドバイスしながら選んでくれるそうだ。
もちろんエリザもついてきている。
リカルドが張り切っているのは、エリザが見ているからかもしれない。
エリザとはこの十日間、毎日遊んでかなり打ち解けたので、公式の場でなければお互いに敬称を付けずに呼ぶようになった。
俺たちはタメ口で喋るようになったが、素の状態でもそれがデフォルトなのかエリザは敬語のままだった。
エリザとの話し方が変わったことにより、イリスも様付けを嫌がり同じく呼び捨てタメ口で話す流れになった。
イリスはもともと誰が相手でもタメ口なので、そこは変わらずそのままだった。
忙しくも楽しい十日間であった。
それで話を戻すが、俺たちは戦う装備を選びに来ている。
俺の武器に関しては、個人訓練初日にもらったナイフがあるし、あれから武器収納の拡張訓練をしっかりやっていたので、収納数が五まで増えていた。
収納数が増えたことをユーリさんに報告すると、その度に許容数までの武器を渡された。
渡された武器の使い方の指導もユーリさんがしてくれているので、この武器庫で武器を選ぶことはしない。
タクについてもスキルで銃器を作れるので、実物の武器をもつ必要がない。
そもそも、この世界の飛び道具は弓矢までしか確認されておらず、探しても銃という武器は見つからないだろう。
「俺は自前の武器があるから防具だけでいい」
俺はリカルドにそう伝える。
「僕も武器をスキルで作れるから防具だけでいいんだな」
俺に続きタクも防具だけでいいと伝える。
「そうか、他に武器が必要ない者がいたら言ってくれ」
リカルドが全員に向けて問いかける。
すると委員長と剣持が声を上げた。
「俺は個人訓練の先生と自分の杖を制作したのと、先生のお古のローブを頂いたのでどちらも必要ありません」
委員長は装備類をすでに揃えていたようだ。
「私はこちらの両刃の剣が使いにくく、師匠と相談して日本刀を作っているので武器は必要ありません」
剣持は俺と同じく防具だけでいいみたいだ。
「ではこの四人以外は両方とも必要だということだな」
全員がリカルドの問に頷き肯定する。
「武器と防具で置いてある場所が違うので、武器が必要な者は私とこちらの部屋へ来てくれ、防具のみの者はそちらの部屋で先に選んでいてくれ」
武器庫に入ると二十メートルくらいの廊下があり、右と左に部屋があり、右の部屋の扉には剣の絵が、左の扉には盾の絵が書いてあった。
見たまま剣の絵が武器の部屋で、盾の絵が防具が置いてある部屋みたいだった。
リカルドはまず残り六人の武器を選んで来るようで、俺たち四人は防具を見ながら待ってろってことだろう。
それだけ言うとリカルドは六人を連れて、剣の部屋へ入って行った。
「それでは、僕たちも行こう」
七人が部屋に入るのを見送るり、委員長の言葉で俺たちも盾の部屋へと入った。
「委員長。 装備が全部揃ってるのになんでついていたんだ?」
「え、えーっと……い、委員長だからみんなの引率としてだ」
そう言う委員長の視線はエリザを追っていた。
まさか委員長……エリザに惚れたのか?
恋愛になんて興味がない堅物のガリ勉だと思っていたのに意外だ。
確かにエリザは日本じゃお目にかかれないくらいの、美人でキレイだと思うが……
そのエリザはというと、リカルドにはついて行かず俺たちの方についてきた。




