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ルール説明だった。

少し短いです



 寝落ちしてから数十分、コンコンとドアを叩く音で目を覚ました。

 はいはいと返事をしながら、ベットから降りドアを開けた。

 そこには思った通り、イリス様とメイドのヒルダが立っていた。


「やくそくどうり、あそびにきたの!」

「待ってましたよ」


 両手を上げながら大きな声で嬉しそうにそう宣言する。

 イリス様の声が聞こえたのか、両隣のドアが開いて、タクとヒカルが出てきた。


「イリス様、来たんだな」

「部屋の中まで声響いてたよ」


 結構大声だったから、このフロアー全体に聞こえたんじゃないかと思う。

 やはり聞こえていたようで、向こうの方から剣持と双槻が歩いて来てこちら手を振っている。

 イリス様に剣持たちが来たことを伝えると、剣持の振っている手に合わせて振り返した。

 それを見た剣持はテンションが上がったのか、さっきの倍の速さで手を振り始めた。

 それはやりすぎじゃないか?

 イリス様が楽しそうにしてるからいいけださ。

 双槻も申し訳程度に手を振ってる。


 イリス様の声に周りの部屋からも何人か顔を出して、こちらを確認して部屋の中に戻っていた。

 剣持たちがこちらにこちらに着く。


「お待たせしました。 さあ、遊びましょう」

「うん。 あそぶの!」


 集まる予定のメンバーが集まったので始めようとすると……


「待ってくださーい」


 そんな声とともに大部屋の方からエリザ様が小走りで走って来た。

 大部屋までイリス様の声は届いたようで、大部屋に控えていたエリザ様が走ってきた。

 俺たちの所まで来ると、上がっていた息を整えるように大きく深呼吸する。


「なにかありましたか?」


 緊急事態かとイリス様に問いかける。


「いえ。 イリスの声が聞こえたのでこれから遊ぶのだと思い来ただけです」


 特に緊急事態ではなかったみたいだ。

 全員軽く身構え身体を固くしたが、その答えに緊張を解く。

 イリス様はただ遊ぶために走って来たみたいだった。


「はい。 少し身体を動かす遊びをしようかと思ってます」


 俺はイリス様にそう答える。


「やっぱり……昨日私も参加したいとお願いしましたよね? なぜ誘ってくれないんですか?」


 そういえば昨日、イリス様を引き渡す時そんなことを言っていたような気がする。

 てっきり社交辞令か、イリス様が遊んでもらえるように口実を作っただけだと思っていたんだが……


「すいません。 本当に参加されるつもりとは思っていませんでした」

「次回からはちゃんと私にも声をかけてくださいよ!」


 そんなに呼ばれなかったのが嫌だったのか、ちょっと怒り気味に言ってきた。


「おねえちゃんもいっしょにあそぶの?」

「そうよ。 これからは時間があれば一緒に遊ぶつもりよ」


 イリス様は相当嬉しかったのか『やったー』と叫ぶ。


「それで今日は何をするんですか?」

「するの?」


 エリザ様が質問をイリス様も真似して言う。


「今日は私たちが小さい頃に遊んだ遊びをしようと思います」


 俺がそう答え、説明を発案者の剣持に促がす。

 みなの視線が剣持に集まると耐えきれなくなったのか説明しだす。


「こ、今回は『だるまさんがころんだ』をやりたいと思います」

「だるまさんがころんだですか? 聞いたことないです……どんな遊びなんですか?」


 聞いたこと無いのは当たり前で、もしこの世界にあったとしても名前が違うだろう。

 地球でも関東と関西で言い方が変わるくらいだし。

 エリザ様は小首をかしげながら、頭にハテナマークを出していた。


「簡単に説明しますと

 1、鬼を一人決めて他の皆から三十メートルくらい離れます。

 2、離れた場所で鬼は他に背をむけ『だるまさんがころんだ』と言いながら振り返ります。

 3、鬼以外の人は鬼が背を向けている間に鬼に近づいて、振り向いたら静止します。

 4、鬼がこちらを向いている間に動いてしまったらアウトです。

 5、全員がアウトになるまでに誰かが鬼にタッチしたら、アウトになった人も一斉に逃げます。

 6、鬼がストップと言ったら逃げるのをやめてます。

 7、鬼はその場から五歩以内で、誰かにタッチできればタッチされた人と鬼を交代します。

 備考ですが全員アウトになったら、じゃんけんで鬼を決めます」


 剣持の説明に合わせて、俺とタクで実践して見せる。


「鬼の掛け声が「「だるまさんがころんだ」」だから名前が『だるまさんがころんだ』なんですね」


 エリザ様は理解しましたと頷く。

 イリス様も俺とタクがやってるのを、熱心に見ていたのでだいたいやり方はわかってくれと思う。

 エリザ様がなにも言わないことから、この遊びは少なくても王城内では知られていないようだ。

 最初は俺たちでフォローしてやれば大丈夫だろう。 


「細かいことはやりながらお教えしますので早速やってみましょう」




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