姉妹の危機
本編ではなく他者視点です
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「お姉ちゃん、あたし達、どうなっちゃうのかな?」
と涙声で聞いてくるのは妹のモカだ。
しかし、私も今後どうなるのか想像もつかないので、最愛の妹にこう返すしか無い
「このまま逃げていればいつか彼奴らも諦めるはず。だから今は逃げる事に集中するの!」
今は朝の7時を半分ほど回った頃だろうか
既に朝日は昇っていた
薄暗い森の中、私と妹のモカは全力疾走をしていた。
いや、ただ、走っているわけでは無い。逃げているのだ。
40頭近くの大鬼から、、、
私の言葉に『うん』と頷いて恐怖で崩れそうになる表情を懸命に抑えて隣を走るモカをみて、『必ずこの二卵性の双子の妹だけは何があっても必ず帰そう』と決心するのだった
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今、こうなっている理由は日をまたぎ、約10時間程前に遡る。
私達姉妹は街で声を掛けてきた男4人とパーティーを組んで狩りに出かける事にした。
私達姉妹は二卵性双生児だ。父親が獣人族ネコ科で母親は魔人種の(悪魔族ともいう)リリスである。
なので、姉の私は母の血を強く受け継ぎ、夢魔に、妹は父の血を強く受け継ぎ、獣人族ネコ科の姿をしている。
なので、一見、双子には見えないが、二卵性なのだから、何もおかしい事は無い
また、母の大量の魔力を2人とも受け継いでいてさらに、武器の扱いの訓練も受けていたので、私達は武器と魔法の両方を使って戦う事ができるため、自分で言うのもなんだが…結構強い
しかも、顔もスタイルも結構良い部類に入る
母のお陰だ。
私達は森で鳥の姿をし、飛ぶ事はできないが二本足で素早く走るミュールというモンスターを狩る事にした
しかし、ミュールは速く走るので結構森の深くに来てしまった。
だが、これは男たちの計算のうちだったのだ
『仕方が無い』と言ってハンターなら全員が持っているのが当たり前の装備、簡易テントを張り始め、ミュールの肉を焼き、簡単な夕食をとった
そして夜9時頃、私達は男たちから向けられるネチっこい視線に気がついた
妹を守る様にして背に庇ったが相手は男4人だ
あっという間に妹と離れさせられてしまう。
すると男の1人が
「はっ、16の黒猫小娘とヤレる機会なんてそうそう無いぜ?」
とニヤリと笑いながら膨らみ始めたモカの胸を触りながら股間をモゾモゾさせている
モカも自分が何をされるのか大体予想がついたのか、唇をキツく縛って首をイヤイヤと振っている
私もモカを助けようと足掻くが男二人に抑えられお腹を剣の柄で殴られ、うずくまってしまう
するとモカが涙声で
「やめて!ティーラお姉ちゃんに暴力を振るわないで!あたし、何されても我慢するからっ!」
という。
すると男がニヤリと笑って
「ほぉ、健気な姉妹愛だな、じゃぁ最愛のお姉ちゃんの目の前で女にさせてやるよ!お姉ちゃんも暴れるなよ、妹が折角体を張ってくれてるんだ。無駄にしないことをオススメするぜ!ワッハッハッハッハ〜」
と高笑いする。それでも私はモカを助けようと体をよじるが、16歳の小娘の腕力だ。たかが知れている
モカはキツく目を閉じ、唇を噛み締め、その可愛らしい唇からは血が滲み出ていた
二人とも魔法無効化の手錠を付けられているので魔法は使えない
男の穢らわしい手がモカの服にかかった瞬間、後ろの方で
ヴォァーーーーーーー
という声が聞こえた
すると男の背後から大鬼が棍棒を振り上げて襲って来た。
モカの服に手を掛けていた男は反応が一瞬遅れ、棍棒に叩き潰された。
その時、私は彼が潰される時何か銀色の鍵の様な物が飛び出してきたのが分かった
それを拾うと手錠の鍵だった
すぐに自分のと妹の手錠を解除すると乱れた服を直す余裕もなく、武器だけを持ってそこから逃げ出した。
しかし、10時間もずっと追いかけられていたわけでは無い。
最初、オーガ40体は生き残った男たち3人を追いかけて行った
人数が多いから当然だろう
しかし、逃げて8時間ほど経った後、午前5時頃。森が暗いせいでオーガとの距離が15メートルほどに近づくまで接近に気が付けなかった
最初に気がついたのは妹のモカだ。
オーガと人間の血の匂いがするという。
恐らく、人間の血の匂いとは追われていった3人の男の血だろう
こちらが嗅覚で気がつくという事は嗅覚のそこそこ良いオーガもギリギリ気がつく距離であった
しかも私達は森を走り回った事により、汗もかいていて、匂いが気づかれやすかったのだ
それで慌てて方向転換をしたが、もう遅い。
オーガ達は一匹残らず私達を追いかけてきた
最初は木の間をちょこまかと縫うように走って時間を稼いでいたが、体力的にもそろそろ限界だ。
すると前方で人の声がしてきた
もう、この人達に頼るしかない
モカに合図をするとモカも頷いて同意を示した
そして
「「お願いします!助けて下さい!お願いします!!」」
彼等が拒否して逃げるようであれば自分達は体力がなくなり、オーガ達の餌となるだろう
もう既に喉は渇ききり、足の感覚も既に1時間前からなくなっている。今はただ、気力だけで走っている状態だ
もう、この望みに賭けるしかない
一世一代の命を賭けた賭けに出た
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今回もお読み頂き、ありがとうございます。
小説って書くのは難しいなと思うこの頃です、
どうぞ、これからもよろしくお願いします!




