↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した世界で  作者: 立方体
第一章 幼少期
PR
14/35

第13話 リーダー決め

 

 エリス先生から解散の号令があった後、リーダーとなったノエラの周りにはまた生徒が集まっていた。


 「ノエラさん、リーダーなんてすごいね。」

 「まあ、ノエラさんになって当然か。」

 「ノエラさんが一番適してるしね。」


 「そんなことないよ。...僕、リーダーになんて向いてないよ。」

 褒められている本人は、どこか居心地悪そうな恥ずかしそうに話をしている。


 (やはりノエラの注目度は高いな。昨日の今日だから当然か。ノエラは、大人数と仲良くなるって感じよりも一人一人と向き合って仲良くなるタイプだと思っているからこの状態がしばらく続いてノエラがきつそうにしていたら、流石に助けるか。まあ、ルミィの町の時、仲良かったのが俺しかなかったから、勝手に俺がそう感じているだけかもしれないし、様子は見ておくか。昨日、助けなかったのを怒られたばっかりだしな。)

 

 そんなことを考えていると、前の席のルークに声をかけられる。


 「相変わらずスゲェー人気だよな、ノエラちゃん。」

 「そうだな。」

 「なぁ、...サブリーダー俺と一緒にしないか?」

 「急にどうした?...一緒にするのは構わないけど、あんだけノエラさん慕われてるんだし、したいって言う人は多いんじゃないか?」

 一応、まだノエラと幼馴染ってことを知られて無いから、ノエラの事をさん付けで呼ぶ。


 「俺は誰も立候補しないと思うぜ。」

 「その訳は?」

 興味深そうに聞く。

 「確かにノエラちゃんは慕われてるけど。みんな、ないと思うぜ。...ノエラちゃんの隣に立つ自信が。力不足って思ってるだろ。」


 「確かに一理あるな。じゃあ、なんでルークは一緒にしようって言ったんだ?」

 「だって、楽しそうじゃん!」

 ニカっと笑う。それに釣られ笑みが溢れる。

 「そうだな。でももし立候補者が出たらどうする。俺は降りてもいいぞ。」

 「...その時は、アッシュお前がやれ。みんな役不足と思っているって言ったけど、俺も自分は力不足と思ってるし。でもアッシュだけは、力不足じゃないと思うから。」

 「褒めてくれるのは嬉しいが、ルークは全員の実力把握してるわけじゃないだろ?」

 「確かに全員はしてないけど、...俺はお前が凄い奴ってことは知ってるからな。」

 「分かったよ、...そこまで言われたならやらないとな。」

 「やっとわかってくれたか。」

 二人で笑い合う。


 (リーダーになったノエラを、サブリーダーとしてかクラスメイトとして、どちらでサポートしようかと悩んでいたが、まさかルークに背中を押されるとはな。ただのお調子者と思っていたがちゃんと周りを見ているし、それにいい奴だ。)


ーー


 エリス先生が、教室に戻ってくる。


 「今からは、リーダーであるノエラに進行をしてもらう。頼んだぞ。」

 そう言うと、教壇を下りドアの近くにある椅子に座る。


 ノエラは緊張した面持ちで教壇に立つ。

 「そ、それでは今からサブリーダーを二人決めたいと思います。...立候補者はいますか?」


 ルークの予想通り、教室はシーンとなる。

 ノエラは誰も立候補者がおらず不安そうにしている。俯いているが、俺の様子をちょくちょく見ている。


 (なんで、誰も立候補してくれないの。それにアッシュなら立候補してくれると思ってたのに。アッシュは前の席の男の子と休憩中もずっと話してこっちに来てくれないし。)


 俺とルークが一緒に手を挙げようとした時、別の場所から手が挙がる。


 「私、立候補していいですか?」


 真ん中あたりの席に座っている赤髪を肩のあたりまで伸ばしている女子生徒が手を挙げていた。


 へぇー、と誰も立候補しない予想をしていたルークが興味深そうに感嘆の声を上げる。そして、こっちを見てきて手を挙げろと促してくる。


 手を挙げる。

 「俺も立候補します。」


 ノエラは、少女が手を挙げた時、少し安堵した。俺が手を挙げた後にはパーっと笑顔になった。


 (やった、アッシュが手を挙げてくれた。)


 「えっと、それではサブリーダーはこの二人でいいですか?」

 異議を唱える者は現れなかった。

 「それでは、二人にサブリーダーとなってもらいます。それでは前に出て自己紹介してもらってもいいですか?」


 俺と手を挙げた少女は、教壇に上がる。


 「アッシュフォード・グレイブです。リーダーであるノエラさんをサポートできるよう頑張ります。」

 形だけの拍手が起こる。

 ノエラは、俺のノエラさん呼びにびっくりしていた。


 次に先に手を挙げた少女が前に出る。

 「ミア・ベイカーです。よろしくお願いします。」

 ぺこりとお辞儀をし、元気に挨拶する。


 「無事決まったな、3人は放課後残っておけ。役割の説明をする。席に戻っていいぞ。...ちょうどいい時間だな。昼休みにする。午後からは授業の説明をする。では、解散。」

 

ーー


 「残念だったな、ルーク。」

 「誰も出ないと思ってたんだけどなぁ。...意外だったよ。...まあ、アッシュがなったからいいか。」

 二人で話してくると、生徒に取り囲まれていたノエラを連れ出した、一緒にサブリーダーとなったミアが来た。


 「ねぇ、せっかく一緒にサブリーダーになったんだし、親交を深めるって意味でも一緒に昼食食べない?」

 「分かりました、一緒に食べましょうか。」

 「じゃあ、俺は邪魔みたいだから別のとこで食べてくるわ。」

 気を利かせ席を立とうとする。

 「ノエラさん、ミアさん。ルークも一緒にいいですか?」

 「もちろんいいですよ。」

 ノエラが丁寧にな口調で微笑みながら答える。どうやら、俺が『ノエラさん』って言った意図を理解してくれてるようだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。