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転生した世界で  作者: 立方体
第一章 幼少期
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第12話 クラスメイト

 

 適性検査の翌日。学校に向かうため、寮の前でノエラと合流する。

 「おはよう、ノエラ。」

 「おはよう、アッシュ。いよいよクラス発表だね。」

 「みんなノエラと同じクラスになれたら嬉しいんじゃないのか?昨日あれだけ騒ぎになっていたし。」

 「アッシュはどうなの?」

 ノエラは、小悪魔のように口角をキュッと上げて、どこか悪戯っぽい笑みを浮かべながら尋ねてくる。

 「ノエラと一緒がいいよ。」

 誤魔化さず、真面目に答える。

 「...っ!そ、そう...っ」

 俺の答えを聞いたノエラは、耳まで真っ赤にして、パッと俯く。


 (危ねぇ、なんだよ今の表情。揶揄ってきたと思ったら恥ずかしがって。ノエラがどんどん可愛くなってきてる。落ち着け、冷静になれ。)


 しばらく無言のまま、伝えないといけないことを思い出す。

 「あっ!そう言えば、剣術のトーナメントで俺が決勝で戦ったルーカスって男子には気をつけておけよ。あいつ貴族らしいけど自分より目立ったノエラのこと敵対視してたから。」

 「うん。分かった、気をつけるよ。...もしもの時は、アッシュが守ってくれるよね。」

 上目遣いでお願いされる。

 「もちろんだ。」

 ノエラは嬉しそうな顔をする。


 (上目遣いはやめてくれ。相手は7歳だ。恋愛感情なんて無いはずだ。勘違いするな。)


ーー


 学校に着き、クラス分けの張り紙が貼られていた。


 「アッシュ、クラス分けが発表されてるよ。早く行こ!」

 人混みを掻き分け、張り紙を見にいく。


 まずは、自分の名前を探す。Aクラスに名前があった。

 次にノエラの名前を探すと同じAクラスに名前があった。


 (正直意外だな。たぶん魔法トップのノエラと剣術のトーナメントで1位だった俺が一緒になることはないと思っていたからな。1年の時は、AクラスBクラス共に総合的な実力が同じくらいになるよう分けるって話だったから。まあ、ノエラと同じクラスになれたことは素直に嬉しいから良いか。)


 「やったぁー!同じクラスだよ、アッシュ。」

 満面の笑みでこちらを見る。

 「そうだな、俺も嬉しいよ。これからもよろしくな。」

 俺も笑顔で答える。

 「教室に移動しよっか。」

 「うん!」


ーー


 1-Aの教室へ移動し、指定された席に座る。

 しばらくぼーっとして過ごしていると、教室のドアが開かれ教師が入ってくる。


 「おはよう、今日から1年間お前たちの担任をする。改めて自己紹介をしよう。エリス・ブランシュだ。よろしく。今から30分交流の時間にする。自由にお互い自己紹介をし合ってくれ。」


 (やべー。俺が嫌いなやつだ。初対面の人と自由に話てくださいって無理だろ。どうしよっかな。ノエラのとこに行くか。)


 ノエラが座っている席の方を見るとすでにノエラは囲まれていた。


 (やっぱり1番注目されてるよな。どうしよっか。)


 どうするか悩んでいると前の席に座っている少しクセのある茶髪の男子生徒から声をかけられる。

 

 「君...アッシュフォードだよね。俺は、ルーク・コナー。これからよろしく。」

 握手を求められる。戸惑いながらも握手する。

 「...初めまして...だよな?なんで俺の名前知っているんだ?」

 「俺も昨日の剣術のトーナメント出てたんだぞ。二回戦でルーカスって奴に負けたけど。」

 「あー、そういえばルークって名前あったな。」

 「そういえばって。まあ、いいや。アッシュフォードはどうやって剣術身につけたんだ?」

 「アッシュでいいよ。俺は父親に習ったんだ。元冒険者らしくて。そっちは?」

 「俺も似たようなものだ。なぁ、今度俺に剣術教えてくれよ。」

 「俺に教えるほどの技術はないぞ。」

 「いいから、約束な。それにしてもノエラちゃんだっけ?やっぱり随分と人気だな。アッシュは、行かなくていいのか?さっき、ノエラちゃんのところ行こうとしてなかった?」

 ノエラの方を見ながらルークが聞いてくる。


 「あんな人だかりじゃ行けないだろ。ルークは行かなくていいのか?」

 「俺は、魔法より剣の方が興味あるからな。てか、絶対お前とノエラちゃんは別のクラスになると思ったのに、意外だったな。」

 「ルークもそう思うか。俺も思ってたんだよ。魔法と比べたら剣術は評価の重視度は低いのかもな。」

 「剣術は評価低いのかぁ。」

 悲しそうに言う。


 「予想だけどな。でも、なんだか悲しそうだな。」

 「俺、騎士になりたいんだ。...そのためにも王都の学校に入りたいんだよ。はぁ、魔法も勉強した方がいいのかなぁ。...魔法、難しすぎて理解できないんだよなぁ。」

 まだ授業も始まってないのに憂鬱そうに話す。

 「王都の学校に行きたいならどっちもできて損はないだろ。...魔法なら少しは教えられるぞルーク。」

 「本当か!じゃあ、魔法と剣術どっちも教えてもらえるってことで!」

 「おい、剣術とは言ってないぞ。」

 「まあまあ、いいじゃないか。細かいことは気にするな。」

 笑顔で言う。


 (本当に教えてもらう奴の態度かよ。まあ良いか。悪いやつではなさそうだし。ルークか、仲良くやっていけそうだ。)


ーー


 その後もルークと談笑していると、エリス先生が声をかける。

 「そろそろ席に座れ、今から一年間の大まかな流れを説明する。」


 全員が自分の席に座ったことを確認すると話を再開する。

 「一年生で大きな行事は一つだけだ。中間と学年末に行うBクラスとの対抗戦だ。そこでの活躍が、2年生でのクラス分けに大きく影響する。2年生からは、成績順で分けられるから上のクラスに行きたいならしっかり頑張ることだ。それに伴ってクラスのリーダーを決める。リーダーはノエラ・フォレスト。サブリーダーを2人、今から話し合って決めてくれ。休憩終了後、ノエラが進行してサブリーダーを決めろ。以上今から休憩に入る、解散。」



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