第11話 職員会議
新入生の適性試験を終えた教師一同は、職員室に集まっていた。
この学校の長であるモールス学長が話す。
「皆さん、適性試験お疲れ様でした。早速ですが今年の新入生のクラス分けについて話しましょうか。エリス先生、進めてください。」
「まずは評価上位者から分けていきましょう。今年の成績上位は、ノエラ・フォレストです。この生徒はAクラスに入れます。」
「ノエラ・フォレストとは、『素質量』がとても高かった彼女かね。」
初老の教師が聞く。
「はい、そうですマルク先生。そして、例の鬼人の『先祖返り』の生徒です。」
「彼女がそうかね。でも、ツノが生えとるって話じゃなかったかね。」
「なんでも、入学前にツノを隠す魔法を作った者がいると言う話です。」
「ほう、彼女の検査の記録を書いた者は違和感を抱きませんでしたか?」
「彼女の記録は私が取りました。特に何も感じませんでした。今こうして言われるまで全く気がつきませんでした。」
「そうか、ありがとうダン先生。ダン先生が分からないなら生徒が気づくことはないでしょう。無駄な混乱を避けるため彼女が『先祖返り』でツノが生えていることは、公にしないでよろしいですか、エリス先生」
「問題ありません。」
「次に2位。アッシュフォード・グレイブです。彼はBクラスでいいですね。」
異議を唱える教師がいなかったため、エリスは次の生徒の話に写ろうとしていた。
「アッシュフォードはAクラスに入れてください。」
「モールス学長、理由を聞かせてもらっても?評価1位と2位が同じクラスなのはおかしくはないですか?」
エリスは、怪訝な表情で学長に理由を聞く。
「理由は、ノエラがアッシュフォードに懐いているからです。鬼人の『先祖返り』と言う異例の存在は、何をもたらすか分かりません。今回の適性検査の結果を見ても明らかです。ノエラが我々に敵対しない保証はどこにもありません。少しでも危険因子を減らすためにも一緒のクラスにするべきです。」
「ノエラがアッシュフォードに懐いていると言う根拠を聞かせてもらっても?」
「あの二人は同じルミィの町出身です。そして、彼らがグランツに着いてから監視をつけていました。これでも足りないですか?」
「分かりました。では、アッシュフォードはノエラと同じAクラスにします。」
ーー
それから、順調にクラス分けが進んで行った。
「次にルーカス・フォン・マイヤーです。Bクラスにします。」
「マイヤー男爵家の嫡男ですか。新入生唯一の貴族ですがほぼ名ばかりの男爵家です。配慮はそこまでいらないでしょう。貴族は、王都の中等学校から入学するのが普通ですからね。」
「そのつもりです、マルク先生」
クラス分けが終了し、職員会議が終わる。
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適性検査評価シート(平均B)〈一部抜粋〉
ノエラ・フォレスト
魔力:S +
属性:水属性S 他属性A+
剣術:該当なし
アッシュフォード・グレイブ
魔力:A 『努力量』高
属性:風属性A + 他属性B
剣術:S
ルーカス・フォン・マイヤー
魔力:B
属性:火属性B 他属性C
剣術:B
ジム・ウッド
魔力:C
属性:土属性C その他適性なし
剣術:C +
ルーク・コナー
魔力:C +
属性:光属性B その他適性なし
剣術:B




