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【前世】第24章3話 黄金と銀 約束

――ドォォォン!!


空間が

雷鳴とともに爆ぜた


ゴゴゴゴ……


世界が止まる


セピアの戦場を裂き

白光が逆流してくる


(父上……約束だよ)


レイラの声が響いた


幼い


だが強い


(ジンを……助けて)


その声は

祈りであり

鍵だった


ユジャが

ガントレットへ仕掛けていた魔法が発動する


龍神の魂が動く


白光が黄金へ変わり

ジンの前へ集中する


その中心から――


現代で事故に遭い

死の淵を彷徨う

ヴィオの魂が


数千年を超えて

呼び戻された


ヴィヴィ


黄金が

現実を押し広げる


「……ジン」


低い声


だが

迷いはない


「約束を覚えているか?」


暗銀に染まった瞳へ

かつての友の光が映る


だが――


ジンの身体から溢れる黒煙が

うごめいた


ズル……


ゾフの残滓


侵入者であるヴィヴィを

排除しようと牙を剥く


黄金の光が

残されたガントレットを

ヴィヴィへ導く


ガントレットは二つへ分かれ

両手へ収束する


龍神の光が唸る


現代のヴィオが振るう

二刀《龍》の原点


ゾフの呪縛に沈むジンが

反応した


感情の消えた瞳


暗銀の剣が

蛇みたいに

ヴィヴィの喉元を狙う


(消えろ)


黒煙がうごめく


(世界の外側へ)


――キィィィィン!!


空気が爆ぜた


ジンの最速の一撃を

ヴィヴィは動かずに

出現したばかりの

黄金のガントレットで受け止める


火花が散る


闇と光が

至近距離で噛み合った


「相棒」


ヴィヴィが笑う


「……そんな鈍い剣じゃ

俺は斬れないぜ」


ジン


《月影》――


世界と世界の狭間へ


再び

ジンの姿が

影へ溶けた


ヴィヴィの背後を

完全に捉えた


だが


ヴィヴィは

振り返りもしない


考えるより先に

黄金の左拳が

真後ろの空間を殴り抜けていた


――ドゴォォン!!


影の出現と

拳の到達が

完全に同調する


ジンの瞳が

わずかに見開かれた


光が

影の隙間を許さない


「ジン」


黄金が脈打つ


ヴィヴィが地を蹴る

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