↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
76/92

【現世】第21章3話 五色 証明

次の瞬間

拍手が戻る


ホテルの披露宴会場


白い花

柔らかな灯り


予定通りの祝福


だが――


テーブルの端へ


一枚だけ

白い羽が落ちていた


誰の衣装にも付いていない


あり得ない場所


それでも


確かに

そこにある


五人は

一斉に視線を交わした


言葉はいらない


体験したな


同じものを


翔は

小さく息を吐く


「……現実だな」


冗談じゃない


確認だった


オーガは

胸へ手を当てる


(懐かしい)


その熱が

もう消えない


夕羅は

白い羽へ

そっと触れた


指先へ残る

微かな温度


何も言わない


だが

指先だけが

真実を知っていた


茉莉奈は

羽を見つめたまま

静かに微笑む


「私たちは

戻っただけ……」


その声には

誰かを安心させる

蒼があった


ヴィオは頷く


その目に

迷いはない


ヴィオは

白い羽を見たまま言う


「……始まったんだ」


誰も否定しなかった


会場の空気が

わずかに整う


誰も逆らわない


自然に

次を見る


王が

進む方向を決めた時みたいに


五人は理解していた


祝福は終わった


だが――


魂の再集合は

もう止まらない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。