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【現世】第21章3話 五色 証明
次の瞬間
拍手が戻る
ホテルの披露宴会場
白い花
柔らかな灯り
予定通りの祝福
だが――
テーブルの端へ
一枚だけ
白い羽が落ちていた
誰の衣装にも付いていない
あり得ない場所
それでも
確かに
そこにある
五人は
一斉に視線を交わした
言葉はいらない
体験したな
同じものを
翔は
小さく息を吐く
「……現実だな」
冗談じゃない
確認だった
オーガは
胸へ手を当てる
(懐かしい)
その熱が
もう消えない
夕羅は
白い羽へ
そっと触れた
指先へ残る
微かな温度
何も言わない
だが
指先だけが
真実を知っていた
茉莉奈は
羽を見つめたまま
静かに微笑む
「私たちは
戻っただけ……」
その声には
誰かを安心させる
蒼があった
ヴィオは頷く
その目に
迷いはない
ヴィオは
白い羽を見たまま言う
「……始まったんだ」
誰も否定しなかった
会場の空気が
わずかに整う
誰も逆らわない
自然に
次を見る
王が
進む方向を決めた時みたいに
五人は理解していた
祝福は終わった
だが――
魂の再集合は
もう止まらない




