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【現世】第5章4話 三色 魂の共鳴

――その夜


ヴィオは

ベッドに仰向けになった


天井が遠い


右腕が重い


――ドクン


鼓動が

少しだけズレる


(……今日……

何度目だ)


目を閉じる


夕方の光景が

戻ってくる


蒼石

光

重なった影


――スゥ……


胸の奥で

黄金が応える


ドクン……


眠りの手前で

何かが

また近づく


――茉莉奈は

鏡の前に立っていた


胸元に触れる


サファイアの蒼が

まだ温かい


ドクン……


胸の奥で

蒼が

静かに脈を打つ


(……不思議)


息が止まる


だが

すぐに戻る


世界はまだ

何も知らない


けれど

知らないまま

動き出している


――同じ夜


翔もまた

眠れずにいた


寮の天井を見上げ

目を閉じる


空が見える

風が見える


蒼い巫女

黄金の王子

銀の背中


そして――


空を飛ぶ

自分


ドクン……


胸の奥で

何かが鳴った


理由はわからない


だが

忘れてはいけない気がした


――離れた場所で


黄金が脈を打つ

蒼が応える

翠が揺れる


まだ

名前も知らないまま


三つの光は

静かに

近づいていた

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