↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スイッチ 〜前人未到の夢の道導〜  作者: はまちゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
25/26

増す緊張感

一塁には嶋口。


二死一、二塁。


大京高校のエースは一度帽子のつばに手をやり、深く息を吐いた。


ここで一本出れば、均衡が破れる。


ベンチから古田監督が静かに腕を組んで見つめていた。


「八番、センター、米内くん」


米内が打席へ入る。


飯塚がベンチから叫ぶ。


「一本でいい!」


初球。


シュッ!


カキンッ!


鋭い打球は一、二塁間へ。


セカンドが飛びつく。


しかし、グラブを弾いた。


「抜けた!」


三塁ランナーがホームへ突っ込む。


嶋口も一気に二塁を蹴る。


センターが素早く前進し、本塁へ返球。


ホームは間に合わず、一点先制。


なおも嶋口は三塁へ滑り込む。


審判「セーフ!」


安条高校ベンチが沸き上がる。


三谷「よし!」


飯塚「いいぞ!」


スコアボードには


安条 1-0 大京


と表示された。


なおも二死一、三塁。


続く打者は最奥。


エースは冷静にバットを構える。


初球を打ち上げ、打球はセンターへ。


センターが落ち着いて捕球。


スリーアウト。


追加点こそ奪えなかったが、安条高校がついに試合を動かした。


ベンチへ戻る嶋口に、中尾が笑顔で迎える。


「ナイスラン!」


嶋口も笑い返す。


「一本じゃなくても、点は取れるな。」


古田監督は静かに頷いた。


「それでいい。」


「派手さはいらん。勝つ野球を続けろ。」


四回表。


マウンドには最奥。


一点を背負っても、その表情は変わらない。


グラブを胸の前で合わせると、静かに振りかぶった。


春の強豪対決は、一点を巡る緊張感をさらに増していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。