逃走と遭遇と囮
コロン村が火に包まれたのは、レイがマリーを助けに向かった次の日の夕方の頃。ヒノが屋外にある調理場で、アヤメ達を含めた全員の夕食の準備をしていた時だった。
いきなり周囲の家屋が爆破を起こしたかと思うと、既に周囲に火が回っていた。
程なくしてコロン村を囲っていた結界が消えていった。
結界が消える意味を悟ったヒノは急いで、村の外れにある小さな祠に向かった。
「そっそんな・・・」
ヒノは古びた祠の扉を開け、その中身を見て愕然とする。
祠の中に入っていたのは30センチ程度の水晶のような石。ガードクリスタルであった。
しかし、そのガードクリスタルは何者かによって粉々に粉砕されており、いつもはほんのりと光を発していたガードクリスタルも今は力尽きたように鈍い色へと変色していた。
ヒノは誰にもガードクリスタルの場所を教えていなかった。一体誰が何のためにガードクリスタルを壊したのか。
頭の中に様々な疑問が浮かぶ中、ひとまずはコロン村が安全な場所では無くなったことを伝えるべきだとヒノは動きだす。
「これではコロン村にゾンビが。急いでアヤメさん達に伝えないと!」
ヒノはアヤメ達にガードクリスタルが破壊されたことを伝えようと、来た道を戻り、アヤメ達に貸している空き家へと向かった。
コロン村は狭く、すぐに空き家が見える場所まで辿り着いたヒノだったが、空き家の姿が何処にも見えない。
「まさかアヤメさん達の家も爆破されて・・・」
「いやまだ死んでないわよ」
アヤメ達が爆破に巻き込まれて死にゆく光景を想像して顔を青褪めさせるヒノだったが、後ろから聞こえてきた聞き馴染みのある声に、思わず泣きそうになりながら振り返る。
そこにはアヤメにキータを含めた6人の新人プレイヤー達がいた。アヤメは安堵するヒノの手を引くと、まだ爆破されていない建物の裏へと連れていく。
「アヤメさん・・・」
「ヒノさん、とりあえず説明は後。誰だか知らないけど少なくとも2人のプレイヤーから襲撃を受けてるの。結界も消えてるからいずれゾンビもこの村に入ってくるでしょうね。ヒノさんの記憶に身近なとこで身を隠せるような場所は無い?」
「この先の林の中に、昔邪神との戦時中使われていた隠し倉庫の様な地下空間があります。結界がないのでずっといる訳にはいきませんが、急場を凌ぐ程度であれば使えると思います」
ヒノの話を聞いて、アヤメはしばらく顎に手を当て考える素振りを見せる。
「わかった。じゃあそこを目指しましょう。キータ聞いてたわね」
「でもどうやって林の中まで逃げるの? 相手の1人は狙撃兵だよ。僕はもう仲間が撃たれるのは見たくない」
キータは悲痛な顔をしながら、崩壊した家屋に視線を向ける。良く見れば家屋の外に心臓を貫かれた仲間の遺体が転がっていた。
「それはそうだけど。このままここに居ても、いずれは全ての建物を爆破されて隠れる場所も無くなるわ。遮蔽物のないフィールドなんて狙撃兵からしたら撃ち放題じゃない」
アヤメもキータ同様変わり果てた仲間の姿を見て苦い顔を見せるが、今は何とか生き残る方法を探すべきだと、逃走ルートの模索を始める。
「私は一度だけ狙撃の射線を見たわ。東の方向から撃ってきてた。それなら東の射線をカバーしながらこんな感じで進めば、少なくとも狙撃は回避出来る。林に入ればなおのこと射線は通り辛くなるはずだわ。狙撃兵はそれほど足は速くないわ。上手く撒くことが出来れば地下空間でレイさんを待つことも出来る」
「確かにこれ以外は方法がないですね」
マジックガンの威力、使っている爆破兵器。そのどれもが、相手がアヤメ達の格上であると語っている。
いくら人数的に有利だとしても、真正面から当たれば確実に殺されるのは自分達の方。であるならば、少ない可能性に掛けてでも、逃げるべきだ。
全員に異論がないことを確認したアヤメは即座に銃を構えて行動を開始した。
常に東側からの射線を遮るようにしながら進むこと30分。アヤメ達はかなり遠回りしながらも林の前に辿り着いた。
その後はヒノの誘導に従いながら、出来る限り草木の覆い茂っている場所を選び進んでいく。
慎重にそれでいて出来る限り早く。草木で痛々しい擦り傷を作りながらも、誰一人として痛みに声をあげることはなかった。
もはや敵は狙撃兵だけではない。林にはゾンビ達もいるのだ。もしゾンビに遭遇し、銃弾放とうものなら、たちどころに居場所がばれてしまう。
全員それがわかっているのだろう。煩く鳴り響く心臓を無理やり抑えるようして、茂みが揺れる音にすら細心の注意を払いながら進んでいた。
しかし、悲しいことかな。
射線を警戒して進んだのは間違いではないし、茂みに身を隠しながら行動したことも正しい。
それでも相手が悪かった。相手は狙撃兵だけではなかった。
機動力に優れ、近中距離においての索敵では他の兵種の追随を許さない兵種。
そう、敵には偵察兵がいたのだ。
「本当に新人プレイヤーなのかお前達?」
目の前に出てきたのは「慈悲の心」の幹部にして、妹を探しにマリーとソーラに向かったはずの男。
レイがその挙動から怪しいと踏んでいた人物アロスだった。
「やっぱりレイさんの考えは正しかったようね」
「そうですね。しかし何故この人がコロン村に? ソーラに向かったはずでは」
レイから前もって話を聞いていたアヤメとキータは特に驚いた様子も無く、銃を構えたままアロスを見据える。
「おいおい。何で驚いていないんだ? 『慈悲の心』の幹部であり、ソーラに行ってたはずの俺がここにいるんだぜ? 普通は驚くだろ? それに1人生意気な新人野郎の姿が見えねぇが、あいつはどうした?」
アロスは驚く様子を見せないアヤメ達を見て、面白くなさそうに顔を顰める。そしてレイの姿が見えないことに気付くと怪訝そうな表情を見せた。
「レイさんなら『慈悲王』を助けにソーラに向かってるわよ。今頃ちゃちゃっと助けてるとこなんじゃない?」
「はぁそれは無理だろ? 林では奇策を使って逃げ延びたみたいだが、所詮は新人プレイヤーだろ? 今のソーラに向かって無事な訳が無い」
「あぁレイさんを新人だと勘違いしている口ですか。それじゃレイさんの実力がわからなくても仕方ないですね」
「あぁ!? てめぇら新人のくせになめてんのか? ちっ! 命令さえ無ければ今すぐお前らを殺してやるのに」
アロスは青筋を浮かべながら苛立たしそうに舌打ちを鳴らす。
本心では今すぐにでも殺してやりたいが、アロスはマリーをソーラに連れていく以外にもある密命を帯びていた。
それは新人プレイヤー達の確保。
ソーラではある馬鹿のせいで、アロスがソーラに着いた頃には既に生き残っていた新人プレイヤー達は全員殺されていた。
その為、アロスは新人プレイヤーで唯一の生き残りであるアヤメ達を何としても確実しなければならなくなっていた。
馬鹿な仲間が勝手な行動をしなければ、この苛立ちも感じる必要は無いのにと、アロスはグッと唇を噛み締める。
「まぁいい。取引といこうじゃねえか。俺達は何もお前ら殺そうなんて思っちゃいない。むしろ保護みたいなもんだ。抵抗しないなら手荒な真似はしねぇ。どうだ今のお前らにとっても良い話だと思うんだが」
苛立ちを堪えたアロスは密命達成の為、出来るだけ紳士的にアヤメ達に提案した。
思ってもみないアロスの申し出に、途端に目を丸くするアヤメ。しかし隣に居たキータがすかさずアロスに反論する。
「保護するのが目的なら何故僕達の仲間を殺したのですか!? それに『慈悲王』殺害を目論見、コロン村を燃やしたあなたの言う言葉は信用ならない」
「あぁ・・・仲間を殺したのは悪かったよ。さすがにあれは俺も予想外だった。でもな『慈悲王』を殺そうとしたのも、コロン村を燃やしたのも俺達なりのちゃんとした理由があってしたことだ。お前達はまだこの世界について何も知らないんだよ」
仲間を殺されたと聞いたアロスは、先程までの苛立った表情から一転、ばつの悪そうな顔になりながら、謝罪を口にする。
「とにかく俺達に付いてくるなら、少なくとも衣食住に困らせるような事はしない。もちろん安全も保証する。けどな、抵抗するなら手足をぶち抜いてでも連れていくぞ」
そう言うとアロスはタブレットを左手にマグナムを右手に出現させる。抵抗すれば、容赦はしないということなのだろう。
それを見たアヤメがキータに目線を送る。アヤメの言いたいことを理解したキータはタイミングを見計らうようにアロスを見ながらポケットに手を入れた。
「おい無理すんなよ。どうせお前ら全員レベル一桁の雑魚だろ? あのレイって奴に守られながらコロン村まで来たんだろ? どうやってもお前らに勝ち目はねーよ」
抵抗しようとするアヤメ達を見て、小馬鹿にするような笑みを浮かべるアロス。
しかしアロスは一つ誤解をしていた。
一つはレイのことを多少FPSの腕が立つ程度の新人プレイヤーだと思っていたこと。
二つはアヤメ達が逃げるようにしてコロン村に来たのだと思っていたこと。
そして三つ、逃げるようにしてコロン村に来たアヤメ達にレベル上げをする余裕など無かっただろう思っていたこと。
アロスは言った。アヤメ達のレベルは一桁だと。それはすなわちアヤメ達に使える兵器が銃や手榴弾しかないと思っていることと等しい。
しかし実際には、カンストプレイヤーであるレイのパワーレベリングにより、アヤメ達は全員が20レベル前後までレベルを上げていた。
つまり、アロスが思っている以上にアヤメ達には使える兵器の種類が多いということ。
完全に油断していたアロスは思わずキータの動きを静観してしまった。
キータがポケットから出したのはスモークボム。レベル一桁ではどうあっても使えない物。
自律兵器スキルに全振りしているキータにも本来は使えないのだが、アヤメが事前にキータに渡していた。
スモークボムを目の当たりにして焦るアロスであったが、時既に遅し。スモークボムはキータの足元に落ちると瞬く間に煙幕を噴出させ、アヤメ達の姿を消す。
「ちっ! 小賢しい真似をしやがって!」
アロスは舌打ちを鳴らしながら、足元目掛けてマグナムを放つ。生きて連れて帰るのが目的なのだから、足の一本無くなろうが関係ないとばかりに。
そして周囲に隠していた偵察用兵器FCRを起爆させた。爆風によって周囲に充満していた煙幕が晴れる。
「ちっ! ポータルまで使えたのかよ。こりゃマズイことになったな」
煙幕が晴れた先には、茂みの中に消えかけの魔方陣があるのみで、人の姿は消えていた。
それ見たアロスは頭を抱えながら「最悪の展開だ」と小さく溢した。
「まさかあの時のポータルに助けられることになるとはね」
ポータルによりコロン村より3キロ離れた場所へと転送されたアヤメは得意気なキータにジト目を向けながら呟く。
アヤメ達がアロスから逃げるのに使ったポータルは、林でのマリー襲撃の際に、レイの助けになりたいと先走ったキータが設置していた物だった。
アヤメとキータはポータルの使い道について事前に相談して、万が一敵と対峙してしまった時の切り札として残しておいたのだ。
「本当、何が役に立つかわかりませんよね」
キータは満更でもない顔で軽く胸を張るポーズを見せる。
「一体これは・・・」
一方、後ろに控えていたヒノは何が起こったのかわからず、目を白黒とさせていた。
「ヒノさん。詳しい話は後で。ここが何処だかわかる?」
「あっはい。何となくならわかります。ここまでくれば地下空間も近いはず」
「なら急ぐわよ。撒いてるうちに早く隠れなーーー」
バンッ! ドサッ!
「えっ?」
行動を開始させようとしたその時、一発の銃声が響いた。
後ろを振り向くと、仲間の1人が胸を真っ赤に染めながら茂みに埋もれていた。
「狙撃方向北東!」
「木の裏に隠れて! 狙撃兵よ!」
キータが狙撃兵の位置を叫び、アヤメがすかさず射線の通らない場所へ隠れるように促す。
「なんで。狙撃兵が待ち伏せてるのよ」
「わかりません。しかしこの状況はさすがに・・・」
既に切り札であるポータルは使ってしまった。コロン村手前に設置していた物はレイに使ってしまった為、もうマーカーを設置している場所は無い。
どうにかして自力で逃げなければならなくなったアヤメは必死に頭を回転させる。
キータも今自分が使える自律兵器で使えるものはないかステータス画面を見ながら考えるが、いくら自律兵器スキルに極振りしているキータでもレベル20程度で使える自律兵器は少ない。
現在キータが使えるのは移動用バイクのBK250に、一定の範囲内で敵の接近を知らせてくれる索敵用ドローン型兵器UAV、マシンガンターレット付きドローン型兵器AIDに加え、小型の犬型ロボットMKDぐらいである。
どれも火力に乏しく、この場をなんとか出来る兵器ではない。
ここでもたもたしていては、いずれアロスに追い付かれる。あの時は切り札を使い、意表をついたからこそ逃げれたが、今度追い付かれてしまえば逃げられないだろう。
ひとまずは敵の接近に気づけるようにと索敵用ドローンUAVを上空に放つが、空へと上がる直前に撃ち落とされてしまった。
同じように犬型ロボであるMKDやマシンガンターレット付きドローンのAIDを放って見るも、狙撃兵は一寸の狂いもなく一撃でそれを切って捨てる。
為す術なくキータが項垂れていると、少し離れた場所で木にもたれていたアヤメが驚くべきことを口にした。
「キータ。あんたBK250が使えるわよね? 今からウチがスモークボムを出来るだけ広範囲に撒くわ。だからあんたはそのタイミングでBK250に乗って、ヒノさんを連れて地下空間に逃げなさい」
「何を言ってるんですか! 僕にアヤメさん達を見捨てろと?」
「違うわ! そうじゃないわよ。誰かがレイさんにこの事を伝える必要があるの。あんたが仲間を殺されたって言った時のアロスの顔見たでしょ? あれは本当に想定外だった時の顔よ。つまりアロス自身は現時点で私達を殺すつもりはないのよ。だからウチ達はアロスが来るまでここで粘って、アロスが来たら一旦大人しく捕まるわ。だからあんたはレイさんにこの事を伝えてすぐに助けに来なさい」
誰が見てもわかる強張った顔で虚勢を張るアヤメ。
確かにアヤメの言っていることは一理ある。ここで無理して攻勢に出るよりも、安全な場所で動かない方がリスクは少ない。
キータもアロスの表情の変化から、アロス自身には、自分達を殺す気がないのはわかっている。
しかし、それでもアヤメ達を置いて1人だけ逃げるということに、どうしても踏ん切りがつかないキータ。それを見たアヤメは駄目押しとばかりに言葉を続けた。
「それにヒノさんはウチ達に無関係の人よ? ヒノさんだけは助けないといけない。アロスは新人プレイヤーに用があると言ったの。それは言い換えればヒノさんには用は無いということよ? アロスに捕まればヒノさんはいらないと殺されるかもしれないわ。だからヒノさんだけはレイさんが来るまでの間、安全な場所に隠れてもらわないと」
アヤメの言葉を聞いたキータはヒノに視線を向ける。
ヒノは両腕で自分を抱くようにして小さく縮こまっていた。
レイから話を聞いていた自分達でも、この状況を良くわかってないのだ。ヒノからすれば尚更のことであろう。
キータはヒノを一瞥した後、ゆっくりとアヤメに頷いて見せた。
それを見たアヤメはヒノにこれからの動きについて説明した後、再度キータに視線を向ける。
「出来るだけ早く助けに来なさいよね。じゃないとウチが1人であいつらを倒しちゃうんだから」
「あはは。それは大変ですね。早く助けに向かわないと」
キータとヒノを心配させまいと、精一杯の強がった笑顔を見せるアヤメ。
アヤメの思いがわかったのだろう。あえて少しおどけたような軽い返事をするキータ。
次の瞬間、アヤメが広範囲にスモークボムをばら撒く。一部は狙撃によって破壊されるが、木にもたれている間、絶え間無く生成していたスモークボムの数は多く、破壊されてなお多量のスモークボムが地面へと落下し煙幕を撒き散らす。
「アヤメさん! 絶対に死なないで下さいね!」
「あんたこそ、二人っきりだからってヒノさんに変なことするんじゃないわよ」
「あなたって人は・・・」
別れる最後の最後まで、弱音一つ吐かずに虚勢を張って見せたアヤメに、呆れた顔をするキータ。
キータは即座にBK250を出現させるとヒノを後ろに乗せて走り出す。
初めて乗るバイクということもあり、やや不安定になりながらも速度を緩めず進んでいくキータ。
後ろに乗るヒノも振り落とされまいと必死にキータにしがみつく。
アヤメのスモークボムのお陰で、狙撃されることなくその場を脱出したキータは、後ろ髪を引かれながらも、ヒノの案内の元地下空間に向かっていった。
「もうじき着きます」
「わかりました」
キータ達があの場から脱して数分後。目的の地下空間のある場所まで辿り着いた。
コロン村の火災からアロスや狙撃兵の襲撃と短時間で濃密な経験をしたヒノは既にギリギリの状態であった。
アヤメ達のことは確かに心配であったが、今はそれ以上に少しでも安全な場所で休みたかった。
それほどまでに疲弊していたヒノはBK250から降り、草木の下に隠されている地下空間への扉を開こうとする。
「ヒノさんしゃがんで!」
途端に聞こえてきたのはキータの声。
また誰かが襲ってきたのか。
それを聞いたヒノは上手く身体に力が入らず、力尽きたように草陰に倒れこんだ。もう逃げる気力も無く、地下空間に繋がる扉の上で恐怖に耐えるようにして必死に自分を抱き締める。
「ヒノさん聞こえますか?」
小声で話しかけてくるキータの声が聞こえるが返事が出来ない。
「僕が囮になります。その隙にヒノさんは地下空間に入って下さい。必ずレイさんが助けに来てくれます。絶対に諦めては駄目ですよ」
キータはあえてあらぬ方向を見ながら独り言のように呟くと、BK250を走らせる。
突如響いた銃声とBK250の排気音を聞きながら、ヒノはひたすら自分を抱き締めることしか出来なかった。
どれくらいの時間が経ったのだろう。
気付けば周囲には誰もいなくなり、そこにあったのは血が飛び散ったような跡がついている草木だけだった。
力無く動き出したヒノは地下空間に繋がる扉を開け、中へと入る。
ひとまず安全な場所に入れたことで、ヒノの精神状態が徐々に正常になっていく。そしてすぐに頭に浮かんだのはアヤメとキータの事だった。
自分を守るために囮になった2人のことを思い出したヒノは、2人の思いに答える為にも、必ずレイにこの事を伝えねばと強く心に誓った。




