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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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92◇夜間飛行2

92◇夜間飛行2

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敵兵討伐後、朝9時くらいには駐屯地に帰って来たので簡単な食事を取って仮眠する。

4時間飛行と討伐同行をしたのでかなり疲れていたみたいで、医務室のベッドに倒れ込む様にして眠ってしまった。

3時間くらいして昼になったので軍医に起こされ、昼食を摂る。

その後リンダ軍曹と共に司令官を訪れて今後の偵察予定を話す。

今日はもう少し偵察範囲を広げる為に午後10時くらいから飛ぶことにした。

これなら夜が明け始める午前4時までに6時間飛べる。

前日と同じローラーパターンで飛ぶと幅10.8km探索出来るのでだいぶ効率が上がる。


そこでもう3機あることを思い出す。

これ、スカイコンドルにもさせられないかな?

司令官にスカイコンドルの居場所を聞くと、昼間に国境付近を闇雲に飛んでいるらしい。

俺が最初の偵察時にうっかり見つかっているので、同じ様な飛行物体が飛んでいれば人が乗って偵察しているくらいは分かるだろう。

ならば侵攻部隊には常時対空監視役を付けて、見つけ次第隠れるのは子供にでも分かろうというものだが。

まぁ他に手段が無いのでやるだけやっているということだろう。


俺は司令官にスカイコンドル全機にこの東部第一中隊に帰投する様に伝令を出して貰い、同時に各駐屯地の魔法兵で探知魔法に優れている者を1名ずつ東部第一中隊に寄越す様に指示してもらう。

スカイコンドルは情報局所属なので、中将の名前を出せばすぐに戻るだろう。

魔法兵は部署が違うが、偵察に必要なので情報局の名の元に徴集する様にしてもらう。

昨日の俺とリンダ軍曹の実績があるので、司令官も強く要請してもし送って来なければ大問題になると脅す文句を書くらしい。

まぁ連日のスカイコンドルの不甲斐なさを見ているので何とかしたいという気持ちは一緒だろう。


その後機体の整備をするが、頑強な魔法金属と魔物の素材のおかげで前世の新素材並みに頑丈だ。

まるでチタンパイプの骨格とカーボンファイバーの外皮みたいだな。

翼に張ってある旗布もどうやら蜘蛛の魔物の出す糸を混紡してあるらしく、旗どころか大型帆船の帆にもそのまま使える強度があるということだった。

それに加えて魔法で接合部を強化する手法も取っているので、まるで前世の構造用接着剤並みの強度が出ている。

無理に剥がそうとすると素材が先に負けるくらいだ。

そんな機体なので、軽い俺達2人がゆっくり飛ぶ程度でガタが出るはずもなく、全てが万全の状態であった。


夕方には早めの夕食を出して貰い、医務室に行って仮眠を取る。

午前中は疲れていたのですぐに寝落ちしたが、今はだいぶ回復しているのでふと朝の討伐を思い出してしまう。

この世界にはだいぶ慣れてきており、魔獣との戦闘はそこそこして来たので獣を殺す事に躊躇いは無い。

だが、今回は直接の戦闘はしていないが俺達のもたらした情報で敵兵が20人ほど目の前で殺されている。

現代日本人の感覚がまだだいぶ残っている俺にはかなり忌避感があった。

だが、殺さないと殺されるのである。

これはもう戦争だ。

前世のロシアとウクライナは今現在でも殺し合っていることだろう。

それを考えると、この中世もどきの世界では相手を殺すことを躊躇うと即死が待っている。

魔道銃を量産するのも少しでも自国が有利に生き残る事を願ってのことではないのか。

要は相手を早めに叩き潰して最小限の死者で降伏させることが自他共にその後の世界を平和にすることなんだろう。

これはアメリカの論理だな。

世界の警察を気取って物量で押し潰す。

日本もこれでやられたし。

まぁ郷に入っては郷に従えなんで今更偵察を止めることはありえないが。


そんな事をグダグダ思っているといつの間にか眠っていた様で、夜の10時前に軍医に起こされた。

リンダ軍曹も同時に起きたので、誰もいない食堂に行ってカ⚪︎リーメイトと缶コーヒーを出して食べる。

腹が減っては戦はできぬ。

直接戦闘はしないけど。


司令官に今晩の予定を伝え、発進の準備をする。

まぁ地図さえあれば後は魔石くらいなので、エンジンの魔力残量を確認して準備完了だ。

リンダ軍曹と2人で機体を押し出して乗り込み、発進する。

昨晩と同じルートを取って偵察済みの部分は飛ばす。

時速60kmのローラー作戦再開だ。


3時間程飛んだ時点で一旦帰投し、司令官を起こしてもらって偵察結果を伝える。

今回も1ヶ所敵兵と思しき集団を発見していた。

10人程度の昨日よりも魔力の高い集団なので、特殊部隊かもしれない。

破壊工作や欺瞞操作をしそうである。

その後10分ほど誰も居ない食堂でカ⚪︎メイと缶コーヒーで一服し、リフレッシュする。

相変わらずリンダ軍曹は美味しそうに食うな。


魔石の魔力を補充してから偵察を再開し、最後の方になって昨日と同じ20人規模の敵兵らしき反応を確認した。

3時半くらいだったが、もうこれ以上飛んでも敵密度からして居ないだろうと判断して帰投する。

着陸すると司令官が待ち構えていた。


「ご苦労。成果はどうかね。」


「はい、あれからもう一つ集団を発見しました。すぐに地図に書き写しますのでご準備願います。」


俺とリンダ軍曹は倉庫に機体を格納してすぐに司令室に行く。

リンダ軍曹が先ほど発見した敵集団を司令室の作戦地図に書き写す。

今回は2ヶ所同時襲撃を行うらしく、2つ隣の東南部第一大隊から100人の応援部隊が到着していた。

全て騎馬兵なので速度は出る。


すぐに部隊を40人と60人に分け、最初に発見した敵10人とその次の20人に振り分ける。

今回はもう俺たちに同行しろとは言わなくなった。

昨日よりも距離があるし、2ヶ所同時攻撃なので振り分ける訳にもいかないし。

短時間で出発準備は完了して、100人の討伐隊は出陣して行った。

俺とリンダ軍曹はさすがに疲れたのでさっさと寝かせてもらう。

こんな事をやらせる敵兵なんか滅んでしまえという考えに囚われながら眠りに落ちた。


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