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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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86◇魔道銃訓練

86◇魔道銃訓練

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「すごい物だな、これは。なるほど、これなら王都まで日帰りが出来るということか。」


「そうですね、今日は夜明けと共に王都を出発して今お昼なのでその日のうちに往復可能ですね。今回はこちらで一泊して明日の昼頃に発とうと思っています。ハンスやマーク達とも色々打ち合わせしたいですし。」


「あいわかった。ではその様にしてくれ。」


俺とデビッドは機体を倉庫に戻し、兵長に管理をお願いして皆で領主屋敷に戻った。

そこで叔父カイルから預かっていた資料を父親に渡す。

俺が王都で好き放題やっていたことが書かれているらしく、ちょっと不安になる。

まぁ学長や情報局の後ろ盾もあるし、違法なことをしている訳ではないので要らぬ心配とは思うが。


その後魔道銃関係者と共に護衛詰所横の武器庫に行く。

今の所、製作した魔道銃は全てここに収めてあるとのことだ。

まだ30丁なので庫内の半分も使っていないのでだいぶ余裕があるが、89式20丁も一緒に入っているので出来れば魔道銃専用の武器庫が欲しいな。

同じくらいの大きさの武器庫を何棟か作ってもらおう。


「さて、魔道銃を撃って見せてくれないかな。この4人で練習はしてるんだよね?」


「はい、最初に仕上がった4丁をこちらで確保してこの射場で毎日撃っています。今ではだいぶ速く装填出来る様になってきましたし、的に対してもこの距離ならだいたい中央の丸に当たる様にもなってきました。」


「それはいいね。ではまず護衛部隊全員が使える様にしてくれないかな。場所はここではなく、河原の中くらいの位置でやってみてよ。」


ここの射場は距離が20m程度なので当たって当たり前だ。

河原の中間レンジの100mでマンターゲットに当たらないと使い物にならない。

敵の弓矢の射程距離はもっとあるが、木の盾で簡単に防げる。

盾にスリット状の銃眼を開けて使えば、同じ距離なら魔道銃の弾丸で敵の木の盾は貫通出来る。

連射速度さえ何とかすればワンサイドゲームに出来るな。


まだ時間はあるので魔道銃を6丁持って馬車で河原の射場まで行く。

まず的を置く所にいつもの的を6個並べ、土魔法で軽く固定しておく。

次に100mの所に目印の石積みがしてあるのでそこに移動して馬車を停め、折り畳みテーブルと椅子を降ろす。

魔道銃6丁と弾薬も降ろし、準備をする。

さすがに4人は毎日撃っているだけに準備の動きに澱みがない。

俺とデビッドも多少ぎこちないながらも何とか装填出来た。


「では、今後はウィンドエバキュレーター無しで耳栓をして撃とうか。護衛部隊の中には使えない人も結構いたと思うし。」


「そうですね、この魔道銃なら公になっても構わないですしね。」


そう、今回帰った目的の一つが、魔道銃の国軍への採用の働きかけだ。

隣国との国境問題もあるし、魔の森に近い駐屯地の対魔獣武器としても有用だ。

その為に魔道エアクラフトのサイドボックスを付けたということだ。

あそこに片方4丁は入るので、左右合計8丁の魔道銃を持ち帰れる。

1丁4kgちょいなので、弾薬込みで8丁で40kg程度だ。

それくらいなら俺の軽い体重で差し引いて十分飛べる。

持って帰っていた89式と弾薬はとりあえず置いて行く。

必要ならまた出せば良いし。


皆が装填を終わったので一斉に撃っていく。

さすがにこの距離では1発も当たらない。

続けて繰り返し撃ち続け、50発撃つ頃には何とか的の中には時々当たる様になった。

銃身の上に付けられているサイトと言うのもおこがましい様な前後の突起を使って狙うのだが、どちらかと言うと銃身そのものを見ながら向きを決める感じだな。

丸玉弾丸のグルーピングがどれくらいかによって変わるが、アジャスタブルサイトの様な物も考えておこう。


100発程度撃ったところで終わりとする。

発火魔石と木炭の組み合わせは黒色火薬に比べてスラッジの発生はかなり少ないが、それでも20発撃つ毎に銃身内をクリーニングしないと弾込めがし辛くなる。

無煙火薬なら100発程度では問題は出ないので、それくらいを目標にハンスに頑張ってもらおう。


的は50発の時に1回交換し、2枚目の的で100m射の評価をする。

まぁ俺が一番なのは当然として、ハンスが意外と頑張っていた。

ほぼ50発全弾が直径1mくらいの的に当たっている。

他の4人は半数くらいが的に当たっていた。

弓矢の名人ならもっと当てるだろうが、100発程度の訓練でもここまで当たるのが鉄砲のメリットだな。


「この距離ではあまり撃っていないと思うけど、実戦を想定するとこれくらいの距離で人型の的に当たらないとちょっと厳しいな。」


「そうですね。魔獣を相手にする場合でもそれくらいの命中率は要りますね。」


「まぁまだ100発くらいだから、これの数倍撃てば実用レベルに達するかな。狙いにくいと思ったら各自提案や改良をしても良いから、しばらくは決まった魔道銃で撃ってみたよ。」


「はい、承知しました。明日から護衛を半分ずつに分けてこの距離で訓練したいと思います。」


やはり89式と違って、100mで当てるにはかなりの訓練が要るな。

サイトも簡易的で良いのでアジャスタブルが要るし、銃身内のライフリングとそれに対応した椎の実形状の弾丸も必要だ。

まぁ今すぐに全部は出来ないのでまずはこの形状での運用だな。


その日の夕食は家族と摂り、自室に籠って5.56mm弾を召喚する。

マークは護衛部隊の89式の訓練はしているが、弾薬を倹約しているのでたまにしか出来ないと言っていたしな。

とりあえず今のステータスを確認する。


「ステータス表示」(13歳4ヵ月)

「名前:マーティン・ランバート」,「年齢:13歳」,「性別:男」

「レベル:62」,「体力:1040」,「魔力:2980」,「精神力:1350」

「攻撃力:1180」,「防御力:1090」,「素早さ:9t0」,「器用さ:1420」,「賢さ:1590」,「運の良さ:1130」

「スキル:自衛隊魔法」

「スキル:粉砕魔法」


「スキル:自衛隊魔法」

 「転生者特典:元の世界の自衛隊装備を召喚出来るスキル。」

 「召喚可能品:レベルに応じて強力な武器や装備を召喚可能。」

 「ランク1武器:9mm拳銃、9mm実包100発、9mm拳銃用スペアマガジン、ガンベルト(ホルスター、ポーチ付き)」

 「ランク1装備:レーション、飲料水、医薬品キット、簡易工具類、戦闘服上下、ブーツ、ヘルメット、テント」

 「消費魔力:ランク1を1式召喚で魔力を600消費。」

 「ランク2武器:89式5.56mm小銃、5.56mm実包100発、89式用スペア30連マガジン、89式小銃用照準補助具、89式多用途銃剣」

 「ランク2装備:板チョコレート、缶コーヒー、カ〇リーメイト、カッ〇ヌードル、本格工具類、双眼鏡、インスタントカメラ」

 「消費魔力:ランク2を1式召喚で魔力を1200消費。」

 「ランク3武器:バレットM95SP、12.7x99mmNATO実包20発、M95用スペア5連マガジン、Mark4 6-24x52照準補助具」

 「ランク3装備:KLX250偵察用オートバイ、ガソリン入り携行缶20L、KLX250用予備部品、KLX250整備用工具部材」

 「消費魔力:ランク3を1式召喚で魔力を4200消費。」

「スキル:粉砕魔法」

 「転生者特典:元の世界の産業廃棄物破砕機で砂粒程度の大きさまで破砕可能なスキル。」

 「ランク1粉砕:片手で持てる程度の体積、重量の物体を砂粒レベルに破砕可能。」

 「消費魔力:ランク1を最大体積・重量で実行すると魔力を200消費。」

 「ランク2粉砕:両手で持てる程度の体積、重量の物体を砂粒レベルに破砕可能。」

 「消費魔力:ランク2を最大体積・重量で実行すると魔力を400消費。」

 「ランク3粉砕:ランク2の10倍程度の体積、重量の物体を砂粒レベルに破砕可能。」

 「消費魔力:ランク3を最大体積・重量で実行すると魔力を2500消費。」


相変わらずふざけているとしか思えないスキル自衛隊魔法だが、以前から気になっていたのがランク3装備のKLX250だ。

身長がまだ155cmくらいなので跨っても足が届かないだろう。

何より召喚コストが大きすぎて今の俺なら気絶する自信がある。


前世では30歳まではオフロードバイク一本槍で、2サイクル200ccのエンデューロレプリカで林道を走りまくったり、モトクロスコースで学生レーサーと競ってたりしたもんだ。

トライアル競技も好きで、公道走行可能なトライアラーで近所の広大な河原に点在する大型コンクリートブロックでステアケース超えをしたり、堤防の階段の登り降りもして楽しんでいた。

なのでKLX250には非常に興味をそそられるのだが、この身長ではちょっと難しいだろう。

あともう2年くらいしたら前世と同じ175cmくらいに伸びることを願って今は封印だな。


まぁ純粋にメカとして見れば、ガソリンや予備部品、整備用工具や部材まで揃っているんだ。

これのエンジンだけ取り外して馬車に積み、自動車にするという手もあるんだよな。

でも先に空飛ぶ方をやっちゃったから、実用性と有益度からしてだいぶ後回しだな。


さて、5.56mm弾を召喚するが、保有魔力は2980なので100発あたり魔力160で必要で、1800発まで出せる。

しかしそこまで出すと俺が非常にきついので1500発にしておこう。

これで魔力2400消費なので気分が悪くならない程度には出せるのでこれくらいにしといてやろう。


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