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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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79◇初任務

79◇初任務

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俺と情報局の中将とはいい関係を築けた様だ。

飛行にも便宜を計ってくれる約束もしたし。


その日の午前中にスカイコンドルの訓練飛行を見た。

予め王城や軍本部の上は飛ばない様に設定された飛行ルート図が用意されていたので、それの通りに3機が編隊飛行をするのを眺める。

固定翼機に比べて操縦が簡単なハンググライダーがベースの機体なので、特に不安になる様なこともなく1時間ほど飛んで着陸した。

その後、整列した6人のスカイコンドル飛行隊は中将から指令書を渡される。

初任務ということで、3機編隊を組んで国境近くの東部第一中隊まで飛んで情報を持ち帰るということだ。

その時に隣国側の谷間の状況も空から確認し、近くの農場に集結している自軍近くに着陸して偵察内容を伝える。

そこの司令官に現状報告と偵察内容の確認の署名を貰ってそのまま帰投せよという行程だった。

行きに2時間半、偵察に30分、帰りに2時間半で合計6時間弱なので日暮れまでにはここに帰投出来る予定だ。

3機同時に飛ばすのはどれかがトラブっても助け合って帰って来られる様にする為だな。

なんせ初任務、初長距離飛行なので全員が不安に思っていそうだし。

何より不測の事態は軍用なら備えておくものなんだろうな。


え、俺の時は単機で飛んだって?

まぁ俺は軍属ではないので、たとえ途中で行方不明になっても仕方が無いで済むんだろうな。


スカイコンドルのメンバーは情報局から新たに渡された精密地図と望遠鏡、イメージショットの魔石とエンジン補充用の魔石を各機積み込み、操縦は行きと帰りで交代することを決めて出発した。

次々と離陸する機体を見上げながら、遠くの空に消えていくまで全員がずっと見守っていた。

うーん、無事に帰って来てほしい。

俺は中将にスカイコンドルの初任務の成否を後で教えて欲しいと伝えて、1号機でデビッドと共に学園に帰投した。



王都から数分飛び、裏山を一回って格納庫横に着陸するとスタッフが全員で待っていた。

俺がにこやかに降りると、口々に成功を喜ぶ声をかけてくる。


「とりあえず3機とも引き渡し完了です。皆さんお疲れ様でした。私は学園生徒としての本業に戻りますが、皆さんは今後数ヶ月は軍部への技術移転に呼ばれると思います。呼ばれても引き継ぎが完了したら解放されますのでご心配なく。」


スカンクワークスの面々には自信が溢れていた。

俺の発案とは言え、実際に組み立てて改良したのは自分たちなので作る喜びがあるのだろう。

次は技術移転だと言われても逆に自分たちの技術が広まるのが嬉しいみたいだ。

「商業者新規商品保護登録」でスカンクワークスに技術権利が残るのも分かっているので、出来るだけ広めるのが自分達の利益になるしな。


あ、「商業者新規商品保護登録」の名義は俺になっているが、権利収入は全てスカンクワークスとして組織的に使って欲しいと言ってある。

俺自身はランバート領での様々な開発で十分に潤っているしな。

今後固定翼機を作る時も組織に十分に蓄えがあった方が開発は捗るだろうし。



俺は後のことをスタッフに任せ、久しぶりに学園生活に戻る。

担任のショーンも授業担当を元に戻すそうだ。

エドモンドが中心になって采配してくれるだろう。


「よう、久しぶり。」


「どうしたマーティン。死んだかと思ったぞ。」


「君が大空を飛んでいるのは見ていたが、暫く学園に来なかったので心配してたんだよ。」


「国軍に協力していたんでしょ。お父様が言っていましたが、大変だったそうですね。」


「なになに、あの空飛ぶ物って儲かるの?」


ジャンは不躾だし、ジャックは心配性だし、ジャネットは情報通だし、スカーレットは相変わらずの銭ゲバだな。


「うん。色々国軍とやっていたよ。詳しくは話せないんだけど、僕の身に危ないことは無いからご心配なく。」


そう言うと皆あきれた様に「心配して損した」と安堵の表情を浮かべた。

中将には秘密にせよとは言われてないが、余計なことは広まらない様にするに超したことはないだろう。

原理はさほど難しくはないので、他国のスパイに情報を抜かれたら作られるのも時間の問題だしな。


「さて、久しぶりに授業を受けるかな。今回の件で学長にはだいぶ授業を免除して貰っているんで、授業で分からないことがあったら教えてくれないかな。」


「水くさいこと言うなよ。俺とお前の仲だろ。逆にお前に教えて貰わないとならないかもしれないしな。」


まぁジャンの成績はあまりよろしくない様なので、聞くならジャックかジャネットにします。

そんなことを面と向かって言えるわけもないので曖昧な笑いを浮かべて頷く。

他の3人はそれを察して苦笑いしていた。


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