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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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78◇報酬

78◇報酬

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納品完了後、俺は中将の部屋に呼ばれて報酬の打診を受ける。

まぁ魔石ジェットエンジンはエドモンドが、魔道エアクラフトの機体はモーリスが既に俺の名前で「商業者新規商品保護登録」というのに登録済みだそうで、登録後10年間は技術の使用を独占出来るらしい。

前世の特許だな。

これは軍の装備も含まれるので、今後軍で新規に魔道エアクラフトが生産される度に契約内容に応じた権利料が入って来る。

なので今後俺が大金持ちになるのは決定しているのだよ。

ならば情報局からの報酬は特に欲しくはないんだよなぁ。

それによって恩も売れるし。


「今回は国の為に行ったことなので特に報酬は要りません。製作にかかった実費と妥当な人件費さえ出していただければ。ただ、今後私とスカンクワークスに空を飛べる自由を保証していただきたいと思います。」


「それはどういうことかな?今でも自由に飛んでいるではないか。」


「いえ、軍用とは別に民間用で空を飛べる様にしたいのですよ。例えば空飛ぶ馬車の様な概念ですね。」


うん。

軍部が航空機を握ったら最初にやるのが民間の飛行規制だ。

戦争時は仕方ないと思うが、平常時まで規制されると自由な航空産業の発展が阻害される。

何より俺が自由に飛べなくなる。

なので先手を打つ。

今はまだ国境での睨み合いなので平常時と言えるしな。

王都からの距離もあるし。


俺の次の構想として、6人乗りくらいの大型機を考えていると伝える。

今世では大型馬車、前世では大型SUVかミニバンみたいなものだな。

一家揃って長距離を移動出来ると、今まで馬車で一週間かかっていたのが一日で済む。

しかもこれくらいの寸法ならハンググライダーの延長線上で何とか作れるので軍部に干渉されることもないだろう。

これが大事だ。

彼ら自身でも作れるだろうしな。

そして、今の時点で俺の将来の航空産業への自由参入を保証して欲しいだけなんだよな。

スカンクワークスは手放すつもりはないので、今後俺の技術拠点として大いに役立ってもらうし。


6人乗りの構想を言うと中将は食いついて来た。

是非軍用機として採用したいと言う。

しかし今の基本構造だと解決しないとならない問題が多すぎて、どこから手を付ければ良いか分からないと伝える。

今回納品した3機を基本に、あまり拡大せずに量産することをお勧めすると言う。


「ううむ。君の言うことはもっともだ。一足飛びに高度な物を望んでも軍が扱い切れなかったら無駄になるしな。分かった。君の研究を妨げないという意味で、君のスカンクワークスだっけ?に飛行の自由を与えよう。但し、今後は軍の機体も多数飛ぶ様になるから長距離を飛ぶ場合は予め申請して貰う様になるかもしれないな。」


「分かりました、それで十分です。学園の周辺は自由に飛ばさせていただきますが、例えば私が実家のランバート領まで飛ぶ時は予め申請したいと思います。」


「うむ。それで了解だ。今後も引き続きよろしく頼む。」


中将はそう言い、部下に許可証の用紙を持ってこさせて許可内容を記入し、サインして俺に渡してきた。


許可証

王都学園所属、スカンクワークス筆頭のマーティン・ランバートに以下を許可する。

本人及びスカンクワークスの開発した飛行装置の飛行許可を以下の条件で与える。

・王都学園周辺、及び周囲10キロムの範囲。

・国軍の要請があった時。

尚、上記以外の地域への飛行は事前に申請して許可された場合、飛行可能とする。

国軍情報局 ロナルド・モーガン中将


うーん、既に軍用機がある以上、これは仕方ないな。


「ありがとうございます。これで今後の開発が自由に出来ますので、国防に適した物が出来ましたら相談させていただきます。あ、これは余計なお世話かもしれませんが、今回の飛行装置の製造に関する情報は軍の秘密扱いにしておいた方がよろしいかと。原理はそれほど難しくはないので、外国に真似されて我が国の優位性が減少するのは避けた方が良いと思います。」


「うむ。その点について既に関係部署以外に対しては、たとえ軍部内でも部外秘としてある。君のスカンクワークス、及び学園の学長にもその旨の内容の要請書を送ってあるので安心したまえ。」


「ありがとうございます。そう言っていただけると安心しました。今後ともよろしくお願いします。」


俺と中将は握手を交わし、今後の航空産業へ思いを馳せるのだった。


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