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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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334/338

334◇海鮮晩餐

334◇海鮮晩餐

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夕食は訪問者にとって最後という事もあり、豪華な海鮮主体のメニューだった。

シラハマのホテルのレストランで食べた海鮮昼食を質、量ともに遙に凌ぐ。

用意させた親父殿自身も旨い旨いと言ってかなりのペースで食べてたな。

それを見て他の面々も遠慮している場合では無いと判断したのか、旺盛な食欲を発揮する。

メイドと執事は大忙しだ。

ひっきりなしに厨房と往復している。


セバスチャンにシラハマから連れてきた2人の料理人の店を聞くと海竜亭だと言う。

そりゃぁホテルのレストランとは違うわな。

しかも領主指示とかで料理長とその直属の部下だとか。

メイド長のマリアが前もって親父殿の許可を得ていたらしい。

おかげで海竜亭は2日間店が開けられないが、それの保証は2人に払う報酬で十分に賄えるだろう。


「これは実に美味いですな。これなら海軍を創設したら志願する国軍の兵が多く出そうだ。」


「そうじゃな、儂もこの料理が頻繁に食えるなら魔法団の支部をシラハマに置いてもよいかな。」


おいおい、飯に釣られて情けない事をいうもんじゃない。

これからは3座機やそれ以上の航空機によってシラハマ-王都間の定期便も始まるのだろう?

それならば魔道具で冷凍した海鮮食材の空輸なぞ容易いものだろう。

さすがに平民レベルでは無理だが、中将や団長なら毎日でも食べる事は可能だろうに。

海鮮料理の修業に王都のレストランから料理人を何人かシラハマの海鮮料理屋に送り込んでもいいな。

それか、シラハマから指導役の料理人を派遣してもらうか。

給金次第では何人か応募してくれるだろう。


「私も王都で海鮮料理を食べたいですね。早いとこ王都とシラハマの間の定期航空便を始めませんか?」


悪魔の囁きである。

3座機なら後席2人分の席を取っ払って荷物エリアにすれば160kgもの物量を運べる。

冷凍ボックスの重量があるので40kgはそれに食われるとして、食材は120kgくらいだな。

1人あたり2kgとしても60人分はある。

貴族や王族向けにそこそこ値段を高くすれば航空機の運用費用と人件費を引いても赤字にはなるまい。

そこまで中将と団長に囁くと、2人とも目がマジになった。


「やるか、定期便。」


「やりましょう。定期便。」


ここで中将と団長ががっちり握手をする。

こりゃぁ決まりだな。


「あ、でも団長も使えると思いますが、ストレージ魔法のガレージを使えば大量輸送出来ませんか。時間遅延もあるので冷凍も要らないですし。」


「儂もそれは最初に思った。じゃがのうマーティンよ。自分が動かんでも美味い物を食えるからいいんじゃろうが。その為に高い金を払うんじゃから自分が運んでは意味が無いであろう?」


確かに。

ガレージとは言え自分で運んだら労働者になってしまうもんな。

貴族階級や高級将校のする事ではないか。


「なるほど。そこには思い至りませんでした。確かに対価だけ払えば食べられる方が美味しいでしょうね。」


「マーティンこそガレージは使えるじゃろう?その気になればなまものの輸送で大稼ぎ出来そうじゃが。」


「いえいえ、私も今ではそんなにお金に苦労はしていませんので、対価を支払うだけで食べられる方がいいですね。それに運べる事が広く知られると上の立場を利用して強制労働させられかねませんし。」


まぁこの場で俺にあれこれ言えるのは3人だけだしな。

それもどちらかと言うと俺の立場の方が強い場合もある。

とりあえずこれ以上この話はしない様にしよう。


「ではシラハマの海軍施設建設はまず官舎の概略図を描いてお伺いを立てます。承認いただけましたら領都の大工を派遣して建てましょう。費用は見積もり段階と変わる事もありますが、その都度ご相談させていただきます。」


食事もほぼ終わりになる頃に親父殿が中将に話しかける。

セバスチャンとマリアのサポートもあり、事の流れはしっかりと把握している様だな。

ランバート領の土地管理と建築管理の担当官も加わって既に設計は走っている様だ。


「早速でありがたいですな。我々としても一日も早く海軍を立ち上げたいと思っています。」


「うむ。儂もあの大きな船が推進器?で素早く動く様を見てみたいところじゃな。」


そうなると全部が平行して動く話になるな。

俺も王都に帰ったら推進器とスタビライザーを量産してもらおう。

3座機も30機くらいまでは量産すると中将が言っていたので、そちらにも工場のリソースは割かないとならないが。


夕食が終わるとさすがに団長も中将も俺を構って来る事はなかった。

俺も自室でのんびりする。

おっと忘れるところだった。

ガンロッカーの89式を仕舞っておこう。

鍵を開けて扉を開き、奥に立てかけてあった89式を掴んでそのままストレージに入れる。

手前にあるM95のケースを見てどうしようかと思ったが、ここに置いておいても誰も使えないのでこれもストレージに放り込んでおく。

護衛部隊にはガーソン作のサプレッサー付きが4丁あるのでとりあえずは上位魔獣でも海賊でも対応可能だ。

次に帰省するまでにはもう4丁くらいは召喚し、魔道サプ付きにして護衛部隊に渡しておこう。

シラハマに常駐させる分も2丁くらいは欲しいしな。


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