↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
328/337

328◇家庭訪問

328◇家庭訪問

===========================


「さて、今夜は少し豪華な夕食にしましょうぞ。シラハマから海鮮類も数多く送らせていますし、海鮮に詳しい料理人も何人か派遣してもらっていますのでご期待ください。それまではこの部屋でご歓談を。」


親父殿も今日が最後の晩餐なので気合いが入っているな。

昨日残ったメイド長がシラハマで色々動いて用意してくれていたみたいだ。

昼食の後に親父殿と執事と何か打ち合わせをしていた様だった。

まぁ前日にホテルのレストランで食べた海鮮に負けるようでは格好が付かないので料理人込みで用意したみたいだな。

さすがに領主屋敷の料理長も海鮮はそんなに扱い慣れてはいないだろうし。


「さて、夕食の用意が出来るまでマーティンの部屋でも見せてもらおうかのう。お主が今のお主になって1年間過ごした部屋じゃろう?」


「そうだな、ちょっと興味はあるな。学園に入学してからあれだけの事をしでかしたのだ。さぞ興味を引く物が数多くあるだろうしな。」


団長と中将が両横から俺の肩をガシッと掴む。

この状況は何回目だろう?


「はいはい、逃げも隠れもしませんよ。私の部屋の中は特に面白い事もありませんが。強いて言えばガンロッカーを設置している事くらいですかね?」


「ほほう、それは興味深いな。では行こうか。」


両肩を2人に掴まれたまま連行される。

まぁ部屋の場所は2人には分からないので俺が先導する形にはなるが。

一応ガンロッカーの中身を思い出す。

学園に入学する時にあらかた護衛用の武器庫に移したから殆ど残っていないはずだ。

特に89式は護衛全員に配備する為に俺の予備まで放出したから無いだろう。

今回M95と9mm拳銃はバレたが、89式だけは見られる訳にはいかない。

マークには来賓が居る間は89式は絶対に見せない様に念を押していたからあちらは大丈夫だが。


途中すれ違ったメイドや使用人達に奇妙な目で見られながら俺の部屋に行く。

俺の部屋は通常は施錠されており、管理者と決めたメイド長と執事だけが鍵を持っている。

これは俺が親父殿と話して決めた事だ。

もちろん親父殿も俺の部屋のキーは持っている。


俺は何かと秘密が多いので、事情を知らない邸内の者にも見られたくない物が多い。

ましてや邸外からの侵入者にはもっと見られたくないので、俺の部屋には特別に魔道具によるセキュリティシステムが取り付けられている。

具体的には魔法陣による認証だな。

名刺くらいの大きさの魔法陣が描かれたカードをドアの鍵の上に押し当て、物理キーを差し込んで回さないと開かない。

しかもモーリスと共同で開発したシリンダー錠に変更してあるので尚更強固な守りだ。

これは夏休みに帰る時に持って帰ってガーソンに取り付けてもらった。

このシリンダー錠のタンブラーの内の1本を魔法陣キーが解放する様になっている。

窓には木目調の塗装をした鉄格子が嵌まり、こちらにも同様に魔法陣キーが仕掛けてあるので内鍵を操作しただけでは開かない。

このセキュリティは好評で、親父殿の執務室とその隣の執事及びメイド長の作業室にも仕掛けてある。

いずれもランバート領の運営に関わる重要資料、極秘資料が多数収納されているので当然の対処だと言って、俺が勧めた。

逆にそれまでは単純な南京錠もどきのキーだけだったのが信じられない。

ちょっと慣れた者なら針金一本で解錠出来る程度のものだったし。


「この部屋ですね。普段は施錠していますので今開けます。」


懐のポケットからカードキーとシリンダーキーを取り出す。

シリンダーキーを差し込み、カードキーをその上の部分に押し当てながらキーを捻る。

カシャっと軽快な音がして解錠され、ドアノブを引いてドアを開いた。


「それ、よく見せよ。魔法陣の方は儂も使っておるから分かるが、その妙にギザギザした鍵はどうなっておる?」


あ、興味を持たれてしまったな。

何にでも興味を示す子供か!と言いたくなるのを堪えて説明する。


「これは王都学園の専門職の人と一緒に開発したセキュリティの高い機構キーですね。この複雑な凸凹が何種類も作れますので、これと同じ形状でないと開きません。今までの鍵だと器用な人は針金1本で開けてしまうので。」


「確かに。儂の所も賊が侵入してキーは解錠したものの魔法陣キーが扱えんで侵入を防げた事が何回かある。そうか、その機構キーがあれば儂の所ももっと安全になるというわけじゃな。」


「それなら私の所も欲しいですな。情報局は常に人が居ますし、24時間警備体制はしていますが施錠した所そのものも鍵で守れた方が良いですからな。」


2人とも興味津々と言った面持ちでシリンダーキーをしげしげと見ている。

うーん、この程度の物でそこまで興味を引かれるとは思わなかったな。


「ま、まぁ立ち話もなんですから部屋に入りませんか?」


団長も中将も俺の案内には反応せず、俺の手からシリンダーキーを奪った団長がドアのキーホールにキーを挿してガチャガチャやっている。

同時に奪った魔法陣キーを押し当てたり押し当てなかったりして何回もいじっていた。

中将も団長からやってみよと言われて同じ様にいじくり回している。


「あのー、ひとんちのドア錠をガチャガチャやるのは止めてもらえませんかね。王都に帰ったら作り方を共有しますので。」


そう言うとやっと鍵を返してくれた。

こんなんでは先が思いやられるな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。