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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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322/333

322◇護身武器

322◇護身武器

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「さて、今日のところはこれくらいにしておくかのう。詳細は明日情報局の担当官とランバート領の担当者が着いてから文書にしておこうぞ。」


「そうですね。今日はこれくらいで。ランバート伯爵、お手数をおかけしました。マーティン君はこれで解放します。」


なんか尋問みたいになってたな。

しかし2人とも今までの俺の業績からだいぶ斟酌してくれているな。

まぁ俺に臍を曲げられる事のデメリットと比較して妥協したのだろうが。

2人とも何か俺が特殊な能力を持っていると思っている様だな。

あ、確かにスキルの自衛隊魔砲は特殊だし、ステータスの大幅アップも尋常ではないな。

大男くらいの大きさのレッサーベアーと殴り合って勝てる13歳なんてこの世に居ないだろうし。


「皆様、お食事の準備があと30分くらいで整いますので、それまではこちらでご歓談ください。」


セバスチャンがそう言って娯楽室から脱出する。


「私も領主の仕事が少々残っておりましてな、今はこれで失礼する。」


親父殿も逃げたな。

これで部屋の中は3人だけだ。

2人に両側から囲まれ、ガシッと両肩を掴まれる。

方や女子中学生に見える美人エルフだが70歳だし、方や親父殿と同じくらいのオッサンだし、あまり嬉しくない。


「さぁて、邪魔者は居なくなったから思う存分本音を語ろうではないか。」


「そうだな。この3人ならもはや一蓮托生と言っても過言ではあるまい?」


確かに。

もはやずぶずぶと言ってもいいくらいに秘密を共有し合っているな。

俺も魔法団の虎の子みたいな魔道コンタクターを入手してあげくにバラしているし。

情報局も魔道兵の能力をかなりの範囲で俺に教えてくれているし、実際に夜間偵察用途で実用化している。

リンダ軍曹なんてもはや人間魔道兵器みたいなもんだしな。


「ところで、これは個人的な頼みなんだが、この魔拳銃に非常に興味があるんだ。これ、私にもひとつくれないか?」


「儂も同じくじゃ。この身なりなんで自己防衛力がかなり少ない。とっさの時に魔力展開するのは難しいしのう。その魔拳銃があれば自分で自分を守る事も出来る様になると思うんじゃがのう。」


やっぱりそこか。

叔父上と同じ反応だな。

個人が常時携帯出来る護身用武器で、即効性のある物は身分が上の人は欲しがるものなんだろう。

純粋に個人で隠し持てる武器で自衛として十分に威力のある物は今までナイフくらいしか無かったもんな。

そのナイフもまともに使える様になるにはかなりの修練が要るだろうし、相手が手練れだったら無意味だ。

その点、9mm拳銃なら10日間も毎日特訓する程度で、自衛の武器として自在に使える様になるだろう。

それこそ前世のCQBトレーニングの様なスパルタ方式もあるし。

俺もこの2人に死なれでもすると計画にどえらい影響があるし。


「分かりました。私もお二人に何かあった時に困るのは私自身なので機会があればお渡ししようと思っていたのですよ。」


「おお!そうかそうか。そんなに儂等の事を気に掛けてくれていたのじゃな。」


「助かる。私自身の立場では護衛は居るが、休日などは一人になる事もあるしな。そんな時に心強い。」


うん、大変喜んでくれて俺も嬉しい。

だが、訓練はしてもらう。

ちょうど都合の良い事にここはランバート領領主邸だ。

隣接して護衛部隊本部とそれに付随する射撃訓練場もある。

まずそこで取り扱い安全講習をみっちり受けてもらい、王都に帰っても叔父上の地下室があるのでそこを使わせてもらおう。

そして俺が自らみっちりお二人を鍛えてさしあげよう。


「では、明日の朝からお二人にはまずこちらの護衛部隊に付属する射撃訓練場で魔拳銃を体験していただきます。午後からは今日の打ち合わせの続きをし、それが終わったらもう一泊していただきます。王都に帰るのは明後日の朝方という事でよろしいですね?」


「うむ、それで良いぞ。して、その魔拳銃というのは体験しただけできちんと使える様になるものなのかや?」


「いえいえ、そんな事はありません。明日は2時間程度撃ってもらいますが、それでは少し離れた的に何とか当たる程度にしかなりません。幸い王都にも魔拳銃を訓練する場所はありますので、続きはそちらで10日間くらいを考えています。」


「10日間程度で本当に護身用として実用になるのかい?相手がごろつきならいざしらず、ある程度手慣れた者なら対応出来ない様に思えるんだが。」


中将の心配もごもっともだな。

一般的な手持ちの武器ならそうだろう。

ナイフ、ショートソード、棍棒、槍などの火器以前の武器だな。

だが9mm拳銃の様なセミオートマチックピストルになると話が変わって来る。

ある程度慣れた射撃手になれば10m程度離れた所に居る数人の敵に対して的確な牽制と打撃を与えられる。

最初に一人撃ち倒しておけば後の敵は恐れをなして安易に近寄って来なくなる。

そこで残った一番元気そうな敵から順番に急所攻撃で無力化していけば何とかなる場合が多い。

もちろん、激高した敵が一斉に襲って来たらよっぽど射撃に熟練していても対処出来ない場合もあるが。


うーん、そういう場合に備えてサブマシンガンが欲しいところだが、自衛隊装備にまともに使える物が無いんだよなぁ。

サプレッサー付きのイングラムM10がいいんだが、自衛隊装備は国産の9mm機関拳銃だ。

まぁ今のところ俺の自衛隊魔法のリストに出て来ていないからどのみち使えないだけど。


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