↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
318/322

318◇海軍拠点

318◇海軍拠点

===========================


「さて、皆さん談話室の方へご移動お願いします。今日は色々な事がありましたが、とりあえず元海賊船の取り扱い方法だけを決めて後は明日にしませんか?」


俺が音頭を取ると親父殿も同意し、スカイコンドルの4人と魔法団の護衛2人以外の12人が玄関から移動する。

メイド長は置いてきたので、執事のセバスチャンがアンナやその他のメイドに指示して紅茶と茶菓子を用意する。


「さて、元海賊船ですが、あの1隻だけではなくあともう5隻あります。但し、襲撃を受けた時に砲撃して半沈没状態にしたので修復が必要です。これも近いうちにシラハマの船大工を集めて引き上げ、順次修理する予定にしています。こちらはどの様にしましょうか?」


この国は海洋国家ではないので、各港町にバナナ船の様な中型船程度までを扱える船大工の集団が居るだけだ。

従って、人的リソースに限りがあるので半沈没した海賊船を使える様になるまでには時間がかかる。


「それについては情報局として案がある。実は西の隣国の伝手で大型船の船大工を集めて派遣する事が出来るのだ。シラハマの船大工に海賊船の修復を全面的に任せると本業が滞るだろう。ならば場所だけ提供して貰えばこちらで修復作業をしよう。」


西の隣国の海洋国家、タスマライト王国だな。

国どうしの付き合いはあるそうだが、主に陸路での商取引なので海洋国家というのは情報として知っているだけだ。

だが、中将の人脈でそれが可能ならシラハマの船大工に余計な負担を掛けずに済むから願ったり叶ったりだな。

しかし中将のその案は魅力的だが、シラハマには推進器と40ミル砲という極秘装備がある。


「それは良い案ですが、その人達は秘密は守れるのでしょうか?船大工とは言え他国の人です。情報員が紛れ込んでいたらシラハマの秘密が漏れそうに思うのですが。」


「いや、それは心配するに及ばん。儂の方で契約の魔法を使い、秘密にすべき事項を指定して行使する事で登録した関係者以外にその事を伝えようとすると、一時的に話す事も書く事も出来ぬ様になるしな。」


なにそれ怖い。

やっぱりあるんだ契約魔法。

うっかり契約したりしない様にしよう。

そして秘密の塊である俺に対してカウンター契約魔法を掛けておいてもらおう。

うっかり誘拐でもされて掛けられる可能性もあるしな。


「そういう事なら安心ですね。その契約魔法の効力は契約期間が終わっても続くのでしょうか?」


「この魔法は契約終了時に解除すると同時に、契約期間内の指定した情報を忘れる様になっておる。お主が心配せずともそこら辺は上手いこと処理する様になっておるぞ。」


さすがは王宮魔法団の団長様だな。

普段から秘密の塊の様な魔法団を取り仕切っているだけの事はある。


「それなら安心ですね。ではその方向でお願い出来ますでしょうか。」


「ランバート伯爵殿、隣国の船大工は軍から派遣する事にしてもずっとシラハマに常駐する訳にもいくまい。ならばこの領都に居る普通の大工をシラハマに派遣し、まずは海軍の官舎を建ててはもらえないだろうか。その後、半沈没した海賊船を引き上げて修理する時にその派遣した大工を船大工としても使える様に隣国の船大工に訓練して貰えば、以降は海軍専用の整備人員になってくれようと思うが、いかがなものだろう?」


「その案で良いですな。領都には大工工房が何軒もありますので、そこから中堅どころの大工を数人ずつ出して貰えばそこそこの人数になると思いますので、一種の協業暖簾分けの様な形になりますな。もちろん領としても援助はしますぞ。」


親父殿も大乗り気だ。

タダで大型船の船大工の技巧が手に入るし、海軍との契約で継続的な税収にもなる。

元が家屋の大工なので海軍官舎や格納庫なども作れるだろうし。


「半沈没した海賊船は確かあと5隻あると言われましたな?それらは全て砲撃で沈めたので?」


「そうですな。詳しい事はマーティンにお聞きくだされ。私は直接は関わっておらんので分からんのだ。」


いやいや親父殿。

そういう言い方は無いだろう。

ほうら見ろ、中将と団長の目が光ったぞ。


「さて、マーティンよ。お主の知っておる事を話してもらおうか。」


「そうだな。ここまで来て話してくれないという事は言わないよな?」


団長も中将も両側から俺の肩をガシッと掴んで凄んで来る。


「わ、分かりましたよ。40ミル砲で砲撃して撃沈しました。私が陣頭指揮に立って自分で狙いを付けて当てました。装填は領兵にやってもらいましたが、私の射撃技術がかなりのものだというのはご存じでしょう?かなりの弾数撃ちましたが、何とか5隻とも沈める事に成功しました。」


「我々がそんな事を聞きたいと思っているのかね?確かに40ミル砲の威力はあの実演を見れば分かる。だが、最初の中型の2隻はともかく、後の3隻はどうも腑に落ちない。あの大きさの船にあの距離から当てて果たして船体に穴が開くものかと。私も話を聞いた時から疑問に思っていたのだよ。隣国の海軍大将とも交流があるので軍艦の話は聞く事があるのだが、大型船になると外洋の嵐に耐える為に船体強度も木製とはいえかなりの物になるらしいしな。」


「それにじゃ。儂も話を聞いておったが、大型船が3隻もおるのに40ミル砲3門だけで船隊に穴を開けるまで速射出来るものかと思うてのう。王都の軍の訓練を見た事があるが、そんなに速くは次の弾を撃てまい?」


まあ再装填に30秒以上はかかるから十分なダメージを与えのに必要な10発撃ち込むのに300秒で5分もかかる。

3隻に対して3門だからそれぞれ独立して撃った計算になるしな。

そもそもダメージが蓄積するのは40ミル砲弾の着弾の衝撃で分かるのだから、すぐに後退して距離を置くはずだ。

それを海賊側がしなかった、又は出来なかったのは疑問に思われて当然かもしれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。