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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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314/320

314◇爆撃

314◇爆撃

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そこで俺の出番だな。

全くの異分子である俺が情報局も魔法団も圧倒する。

2人とも俺の出す物に夢中になる。

俺に協力し始めると相手がだんだん気にならなくなって来て諍いが無くなる。

俺が両方のいいとこ取りをするとお互いに共依存の関係になる。

ついには俺抜きでもがっちりと協力体制が出来上がる。

そして俺はひとり外れて左うちわとなる。


「ま、まぁ私の要望を聞いてもらえさえすれば大人であるお二人の関係性をどうこうとは言いません。どうか私の顔に免じてお二人で私に共同でサポートする組織を作って貰えませんでしょうか?」


ちょっと自意識過剰気味の発言をして、俺が年下の生意気なガキンチョである事を認識させる。

2人がお互いにコイツを手懐けようとすれば良し。

存分に甘えさせてもらおうではないか。


あざとい?

何を言っているのかな?

俺はまだ13歳だぞ。

ちょうど中学二年生になったくらいだ。

中二病真っ盛りなので厨二ど真ん中の発言は許されるのだ。


「こやつを見とると儂らが諍いをしとるのが馬鹿らしくなってくるのう。儂らにもこれくらいの時代はあったと思うが、今思うと何をしとったかのう?今、マーティンがやっておる事には遠く及ばぬ馬鹿な子供じゃったじゃろう。」


「そうですね。私も法衣貴族の後継者としての教育を受けていましたが、兄も居た事ですしあまり真面目にはやっていませんでしたねぇ。王都の繁華街も近かったですから、近隣の父親の同僚の子供と連れだって遊び呆けていましたね。今のマーティンを見るとその頃の自分が恥ずかしくなりますよ。」


いやいや、何も反省してくれなんて一言も言ってませんって。

まぁそれでご自身の過去と比べて今の俺を評価してくれるのは嬉しいんですがね。


「では協力はしていただけるという事で。王都に帰ったら具体的なやり方を相談させてくださいねっ☆」


ちょっとウィンクしてみたが、2人とも呆れた顔をしていたな。

まぁ俺の正体を知っているから見た目どおりの精神年齢ではない事は分かっているからだろうな。


「さて、茶番はこれくらいにして儂等がここに来た本来の目的を話そうぞ。」


「そうですな。でも海賊船にしても小型船にしてもあちらの海軍にしても一気に色あせてしまいましたからなぁ。」


「まぁここに持って来ている3座機が6機ありますから、これに海賊の使っていた焼夷壺を乗せて空から船に落とせばいくら大きくても木造の帆船なんて10分もあれば全滅させられますからねぇ。」


俺がそう言うと、中将の目がギラリと光った。


「なん、だと?空から焼き討ちをするだと?それは地上の敵に対しても使えるのか?」


あ、やべ。

つい口が滑って中将が気付いてしまった。

航空戦力の本来の使い方を。


「海賊船が船首の投石器で焼夷壺を発射していたでしょう?今日乗った海賊船にも装備してあったと思います。まだ現物は調べていませんが、最初に見た時は貿易船に向けて発射して動きを牽制していましたね。50サブキロムも飛ばないみたいで、貿易船の周囲の海面に落ちて軽く爆発して火を噴いていましたが。」


「なるほど。古くから投石器で焼夷壺を投げて敵勢力に浴びせるのはやっていたから分からんでもないな。しかしあれは発火魔石などではなく、菜種油や胡麻油などの植物の種子を絞って取られた油を主原料としているな。油を入れた壺の口にぼろ布を詰め、火を点けてから投石器で投げると敵勢力に落ちて壺が割れ、火の付いた油が飛び散るというものだな。だが、菜種油は火が点きにくいので蒸留酒の度数が思いっきり高い物をぼろ布に染みこませてからそれに火を点けて投げると聞いた事がある。」


この世界ではまだ揮発油が無いので苦労してるんだな。

でも海賊の投げていた物は着水時に爆発していたので何かしらの魔法陣系の仕掛けはしてあると思う。

まぁ大した威力は無かったからショボいかもしれないが。


「なるほど。でもそれなら飛んでいる飛行機械の上で火を点けるのは無理かもしれないですね。いくらゆっくり飛んでも馬車の全力疾走くらいの速度になりますし、その風ではまともに火が点かないかと。」


一応牽制してみる。


「マーティンよ、大砲の発射薬を壺に詰めて、時限動作する発火魔法陣を仕込んで起動してから落とせばいいだけではないのか?」


団長が素朴な質問をして来る。

あーやっぱり思いついてしまったか。

まぁ前世でも複葉機の後席にダイナマイトを大量に積んでおき、葉巻の火を導火線に点けて落とすという爆撃はしていた様だし。

この世界には発火魔石と時限発火魔法陣があるから簡単に実現出来るな。


「それなら割と簡単に出来ますね。でも発火魔石が大量に要りますので、今のランバート領の魔石の採掘量では間に合わないかもしれませんよ。」


「そこは大物狙いで少数精鋭で使えば良かろう。敵の大型艦船を何隻か封じればそこで侵攻が停まるやもしれぬし。」


なるほど。

前世のWW1辺りでは爆弾は高価なので重要拠点にしか落とさなかったな。

大量生産出来る様になったWW2以降は絨毯爆撃などもしていたが。


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