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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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284◇海軍誘致

284◇海軍誘致

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「昨日、実際にこの安定化装置を40ミル砲に取り付けて、外海で砲撃してみました。100サブキロム程度離れた的なら直径2サブキロム程度の範囲に命中させられますね。」


100m離れて直径2mの的に当てられるなら中型船相手には十分だな。

領兵が撃つと1mくらいには収束していたが、もう少し海が荒れると命中率は下がるだろうし。


攻撃方法としては、3隻用意出来たら一撃離脱で取っ替え引っ替え再装填しながら順番に砲撃を浴びせ続ける。

たぶん20発も当てれば大概の船は沈められるだろう。

特に武装の無い船尾を集中的に狙えば相手の飛び道具は弓矢程度のものなので、こちらの砲撃手を守る鉄製の盾を持った領兵2人が居れば安心だしな。

いや、それよりも40ミル砲スタビ付き自体に盾を付けるか。

WW2時代の軍艦の機銃銃座や陸軍の移動式の砲には大概防御盾の様な鉄板の覆いが付けられていたな。

相手は所詮弓矢なのでそれほど頑丈でなくとも防げるので3mm厚くらいの鉄板で作れば軽量になる。

後でモーリスに概略を言って図を描いてもらおう。


「それは凄いのう。ほぼ陸上で静止した状態で撃ったのと変わらぬではないか。それはさぞ海賊にとっては脅威じゃろうのう。」


「マーティン、それは量産は出来るものなのか?そして君以外にも扱えるものか?」


中将の心配は当然だろう。

一般兵でも扱えないと兵器とは言わないものな。


「はい、ランバート領の護衛部隊と領兵部隊の選抜組に撃たせてみましたが、30発くらい撃つとだいたい当てられる様になりました。シラハマにはこれと同じ小型船をあともう2隻作って置くつもりです。」


「ううむ、それならそのシラハマの港に国軍の一部も置かせて貰えぬか?実はかなり前からの懸念事項であった隣国との海戦の可能性が出て来ているのだ。海賊も隣国の息が掛かっている可能性も考えられる。」


「それは願ってもない事です。ランバート領だけでは領兵の数も予算も限られていますので、最も効率的な兵器を一点集中で用意するしか無かったので作ったのが今回の小型船です。国軍が国を挙げて「海軍」を用意してくださると沿岸沿いの領主達も安心ですね。」


「いやいや、もはや君の方が何倍も先を進んでおる。こちらが君たちに教えを請う立場みたいなものだな。」


「それでしたら是非提案したい事がありまして。実は海賊船を修理が必要な物を5隻、無傷の物を1隻持っているんですよ。これは2回の海賊襲撃と1回の海賊拠点掃討で入手したものでして。実はこれが結構大きい船ですのでシラハマの人達にも私達にも扱いかねるものなので、国軍に買い上げていただいて海軍の戦艦にして欲しいのですね。」


中将と団長は呆れた様な視線を俺に向けてくる。

何しちゃってくれてるんですかみたいな。

そこで海賊の襲撃と撃退の経緯を説明する。

最初は40サブキロムクラスの中型船2隻が外国の60サブキロムクラスの貿易船を襲っているところを沿岸からの40ミル砲での砲撃で撃沈したこと。

次は45サブキロムクラスの少し大きめの3隻がシラハマの港に襲撃に来た時に沿岸から40ミル砲での砲撃で3隻とも撃沈したこと。

最後に海賊の拠点に行って残党狩りと捕虜の救助、停泊していた45サブキロムクラスの1隻を無傷で拿捕したことだ。


実は全てバレットM95と護衛の89式でやっちまったんだけどそれは秘密だ。

あくまでも40ミル砲と魔道銃でやったことにする。

結果的にアリバイの為に用意した40ミル砲でも実際に同じ結果が出せる事は確認済みなので無問題だ。

逆に小型船上からの射撃ではスタビ付き40ミル砲の方が多分命中率はいいだろう。

あの外海での揺れる小型船上でバレットM95を撃って当てる自信はたとえ100mでの近距離でも無いな。


「海賊は全員捕虜にして残虐行為の度合いで処分は実施済みです。実行部隊は殆ど処刑ですが、後方部隊の兵站や船大工担当は監視の下で作業をさせてますので、海賊船の修理や運用は彼らを使えば出来ると思います。今はまだシラハマの港に5隻は半沈没状態で、1隻は清掃中で係留してありますので、いつでもお渡し出来ますよ。」


「その5隻はランバート領の所有物だろう?海賊と戦って得た戦利品だ。それを全て国軍に売ってくれるというのか?」


「先ほども言いました様に、我々では扱いかねるのですよ。シラハマは漁港半分貿易港半分ですので自前で海賊船の様な大型戦闘船は持っていません。漁船に転用しようと思っても構造がかなり違うので難しいと漁民達は言ってましたし。」


「うむ。そういう事なら我々で使わせてもらおう。一応国軍とランバート領との間の取引となるのでこちらの事務官がそちらの領都に出向いて打ち合わせをすると思う。その時に君のお父上と契約を結ばせて貰うよ。」


「分かりました。父上には伝書鳩便で予め伝えておきますので、行く時は前もって教えて貰えませんでしょうか。」


「あいわかった。その時はしかと伝えよう。」


うん、これで港を無駄に占拠している半沈没海賊船を一掃出来るな。

まぁ引き上げて改修するのに現地の船大工の協力は居るがそれは自分で交渉してもらおう。

海賊の船大工も残っているので奴等も協力させれば何とかなるだろう。

海賊の拠点だった島とその群島を海軍の基地と訓練所にしてもいいしな。

複座機を数機常駐させて哨戒と連絡に使えば付近の海賊はおろか隣国の軍艦でもうかつに近付けまいし。


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